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晴れの舞台で純白のアイドルが強烈な独演会!!
純白の女王ソダシ。ここ一番の大舞台で艶やかに舞いました。牝馬によるマイルの女王決定戦GI「ヴィクトリアマイル」。一昨年のアーモンドアイ、そして昨年のグランアレグリアと言った飛び抜けた女傑は見当たりませんでしたが、今年は白毛のアイドル・ソダシが参戦。
そのソダシが好位をガッチリとキープ。ゴール前200m過ぎに先頭に立つと後続を2馬身ちぎる捨てる独演会。昨年の札幌記念以来の勝ち星を手にしました。
この日、1番人気が直前の大阪杯でポタジェの2着に頑張ったレイパパレ。とは言え、金鯱賞2着のあと中2週の強行軍で大阪杯。疲労はないのか不安視していました。また、マイル戦が3歳1勝クラス優勝以来。加えて、初めての東京コース。本当に大丈夫なのか、危機感を感じておりました。
レースはどうしても主導権を取りたいロザノワールが仕掛けて先頭に躍り出ます。これは予想したことと、後続は積極的に追いかけません。2番手にレシステンシア。その直後のインにソダシ。外にはレイパパレ。お互いに牽制します。
前半の半マイルが46秒3、5ハロン通過で58秒0。スローに近い平均ペースで流れます。中団の先頭に長期休養明けとなった牝馬3冠のデアリングタクト。そこにはファインルージュ。その背後にソングライン。
仕掛けて来ない後続を尻目に2番手以下を離し気味に逃げるロザノワール。外からレイパパレが接近。レシステンシアもしぶとく先頭争いで食い下がります。その内にソダシ。経済コースをピッタリにデアリングタクトが進出態勢。
そして後方からファインルージュが追い上げ態勢。背後にソングライン。ところが直線中程でファインルージュが躓く手痛い不利。それでも鞍上のルメール騎手が懸命に立て直して鋭く伸びて来ます。馬場の中央から強襲するソングライン。
ラスト200mのハロン棒過ぎに先頭に躍り出たソダシ。それを追ってレシステンシア。2番手を争っていたレイパパレは後退。後続を離しにかかるソダシ。2番手争いは内で頑張るロザノワール、その外からレシステンシア。2頭の間に割って入って来たソングライン。そして一番外からファインルージュ。
ソダシが2馬身差の圧勝劇。ゴール前では4頭が馬体を並べて激しい2着争いは、結局外のファインルージュが2着。クビ差でレシステンンシアが3着。ハナ差でロザノワール、同じくハナ差でソングライン。そして、1番人気のレイパパレは12着に敗退。デアリングタクトが6着に頑張りました。
1分32秒2、ソダシのラストが33秒4。レースの上り3ハロンは34秒2。この流れでは後方待機馬は出番がありませんでした。
ソダシの輝くような白い馬体。感激で鞍上の吉田隼人騎手が何度もガッツポーズ。スタンドの観衆からは溢れんばかりの拍手で純白の女王ソダシと、鞍上の吉田隼騎手を称えていました。
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マイルGI2連覇!師匠に届け渾身のクビ差!!
「具合が凄く良かったので、自信を持って臨みました」と、ダノンスコーピオン(4番人気)の川田将雅騎手は、レース後、そう開口一番答えました。
3歳馬によるマイル王の決定戦「NHKマイルカップ」。緑の芝が眩しい東京競馬場で行われました。
4戦3勝、朝日杯FS2着のセリフォスが1番人気。インダストリア、マテンロウオリオン、そしてダノンスコーピオンと続く人気。それぞれが接近した人気で、拮抗した結末が予想されました。
スタートで逃げると思われたジャングロが大きく後手。これが予期せぬことだったのか、先行勢は予定が狂ったようで、流れが俄然速くなったのです。
トウシンマカオが主導権。これを内からキングエルメス、外からオタルエバー等が、せっつくように急追します。セリフォスもインをピッタリに好位をキープ。
そして、中団の外にダノンスコーピオンが抜群の手応えで待機。これをマークするようにインダストリア。後方にはアルーリングウェイ、プルパレイ、カワキタレブリー。その背後のマテンロウオリオンはいつもの定位置。そしてジャングロが最後方。
前半の3ハロンが34秒1、半マイルは45秒6、5ハロン通過が57秒4。緩みのない展開で流れて行きます。
直線に入るとコースの内側を開けて先頭で頑張るトウシンマカオ。ラチ沿いにしぶとくセリフォス。そして、外側から待っていたかのようにダノンスコーピオン。また、大外から最後方にいたマテンロウオリオン。その内から同じように鋭く伸びる18番人気のカワキタレブリー。
そして、勝負を懸けて外から先頭に躍り出たダノンスコーピオン。そこへマテンロウオリオンが最速のラスト33秒5の破壊力で強襲。結局、マテンロウオリオンは惜しくもクビ差2着。
同じように追い込んだカワキタレブリー惜しいクビ差3着。内で粘ったセリフォスが4着。インダストリアはクビ差5着。
勝ちタイムが1分32秒3、ラスト34秒3。マイルの適応力をフルに見せつけたダノンスコーピオン。
「こんな素晴らしい馬に乗せて頂いて、感謝しかありません」と、師匠の安田隆行調教師に敬意を払う川田騎手。桜花賞に続くGI制覇となりました。
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