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クラシック戦線は緊急事態に突入か!?

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 私自身、予期していたこととはいえ、弥生賞の1番人気アダムスピークが惨敗に近い8着。2番人気のフェノーメノが6着。皐月賞を迎える上であまりにも不甲斐ない結果になってしまいました。
 また、一方で来る桜花賞で圧倒的な人気に支持に支えられて主役を演じるはずだったジョワドヴィーヴルが、直前のトライアル、チューリップ賞で不覚の3着。2番人気のジェンティルドンナが4着。クラシック戦線に波紋が広がっています。
 アダムスピードにしてもジョワドヴィーヴルにしても、わずかキャリア2戦でクラシック最有力候補に浮上。
とくにジョワドヴィーヴルにとっては、GI阪神ジュベナイルFを圧倒的な強さで後続に2馬身半差の横綱相撲。その破壊力たるや、さすがに父ディープインパクト譲りだと、多くのファンを唸らせたほどでした。桜花賞優勝は決まり、オークス、秋華賞も行けると、豪語する関係者もいたくらいです。
 ところが、父に似たのか馬体が410K台、チューリップ賞は420K。GI馬としてはあまりにも小柄なのです。ところが、研ぎ澄まされた身体つきは余分な筋肉がなく、ある種のボディービルダーのようなインパクト。全身バネのような走法で、繰り出す破壊力は間違いなくGI級の凄みが感じられました。
 ところが、不安定な天候によって阪神は時計を要する馬場コンディション。切れ味よりもパワータイプが台頭しやすい舞台だったのです。こういう状況下ではジョワドヴィーヴルにとって、もっとも苦手とする舞台だったということが言えます。
ちなみに、阪神ジュベナイルFの時計が1分34秒9で、今回のチューリップ賞のジョワドヴィーヴルが1分36秒0。前半の半マイルがともに48秒0だったことからも馬場状況が大きく左右したと判断できます。
 それにしても度肝を抜いたのが優勝したハナズゴール。出遅れて大外をまわり、一旦先頭に立ったエピセアロームを並ぶ間もなく捉えて一気に突き抜けました。なんと後続に2馬身半差の圧勝劇。桜花賞の最有力候補であるかのようなパフォーマンス。驚いたのは栗東に滞在して調整し、414K、前走比マイナス12K。パドックの解説者も辛口評価。本当に良く走ったものです。父が異色のオレハマッテルゼ。いいですねー。ディープインパクト産駒が大攻勢の中にあって、この血統でエリート馬を一蹴。不振続きだった加藤和きゅう舎に春!開業以来のクラシック候補の出現です。
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 また、一方で2番人気だったジェンティルドンナ。結果は4着でしたが熱発あけだったとか。牡馬相手のシンザン記念を完封したパフォーマンスを、桜花賞で期待したいものです。

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 さて、弥生賞の1番人気アダムスピーク。期待した昨年暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sでは、3番手で流れに乗り、ルメール騎手の好リードもあって、直線抜け出してゴールドシップ以下を完封。当時は新馬を勝ったばかりでしたが、潜在能力の高さをフルに発揮してくれました。
 ところが、この一戦は2番枠で好スタートを決め、経済コースを走れて、流れも遅かったことから好位置で立ち回れた利が、あまりにも大きかったのです。新馬戦も超スローの2番手という絶好の展開でした。1度も厳しいレースを経験していないことで、初めての中山コース、12番枠、2ヵ月半ぶりの実戦。残された課題が多い1番人気馬だったのです。責めることは出来ません。
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 そして9番人気で弥生賞を制したコスモオオゾラ。中団の前の内で折り合い、直線開いた内から一気に抜け出して快勝。スローペースと馬場状況が味方したとはいえ、2000mで3戦3勝。本番の皐月賞でも大仕事をしそうなタイプです。
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 私が注目していたジョングルール。中山の2000mで1、2着でしたが、出負けして最後方グループで展開。メンバー最速の末脚を見せましたが、正直なところ際立った迫力は乏しかったです。圧勝した東京芝2400m。本当は青葉賞、ダービー向きかも知れません。

あ~あ1番人気が、2番人気もあらら・・。どん尻とブービー争いだった前代未聞のGⅡ!

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 こんなことってあるんですね~。驚きました!
1・9倍という圧倒的な人気に支持されたトゥザグローリーが10着に惨敗。2番人気に推されたレッドデイヴィスが11着に大敗。なんとなんと1、2番人気でブービーとドン尻を争う結末に、この穴党の私も唖然!
 この2頭にいったい何があったのでしょうか?
トゥザグローリーといえば昨秋の天皇賞で5着、有馬記念で3着。そして前走の日経新春杯で快勝。文句なしの古馬の代表格。それゆえ顔ぶれに恵まれたGⅡ相手の別定戦では、単勝1・9倍という人気を踏まえた上でも、まず見苦しい競馬は出来なかったはずです。
 一方で、対するレッドデイヴィスも同様。前走の有馬記念の9着は仕方ないとしても優勝したオルフェーヴルと0秒5差。長期休養明けだった鳴尾記念で見事な末脚を繰り出して優勝。さすがにシンザン記念でオルフェーヴルを破った馬だという再評価がなされたばかり。
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 トゥザグローリーの福永騎手は、敗因がわからないと繰り返し首を捻るばかり。よほどショックだったのか検量室のイスに腰掛けて、無言でうなだれていました。
 レッドデイヴィスの安藤勝騎手も「初めて乗ったけど、勝負どころで手応えがないんだもの。ここまで負けるとは・・」と落胆。
 戦前は関係者がカメラを通して調子の良さをアピールしていた2頭でもあり、信じたファンにしてみれば納得ができないのも無理からぬところです。
 私が考えたところでは、中山芝1800内回りという特殊性。単騎で逃げたシルポートが平均ペースで、2番手以下を離して逃げるという逃げ馬には絶妙の展開だったこと。そして重馬場。今年は例年になく厳冬で、いつものグリーンの馬場が少ししか見られず、芝枯れした状態がほとんど。それゆえ馬場が乾きづらく、4角で外に出した後方待機馬がズルッと滑ることが多く見られました。
 それが証拠には、5レースでミッキーシャインが逃げ切り勝ち。7レースがヘレナモルフェも逃げ切り。9レースの潮来特別でスーサングレートが5馬身差の逃げ切り勝ち。芝は圧倒的に逃げ、先行馬が有利な舞台だったのです。
 中山記念で5番手の最内から直線一気に伸びてきたフェデラリスト。馬場状態と流れを良く考えた位置取りでした。中山金杯に続きこれで4連勝。一気にGI戦線の主役候補にノシ上がってきました。
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 田中剛調教師は前面に笑み。それでも言葉の一つ一つを選びながら「北海道の牧場で一生懸命お世話と、調整して頂いた牧場のスタッフの方に感謝致します」とコメント。
 そして「まだ決定はしていませんが、オーナーのほうからはドバイへというプランが届いています」と、今後の方針をチラリ。
 2着に逃げ粘ったシルポートも、他が追いかけない展開に恵まれたこともありますが、やはり単騎でスイスイ行けると強いというところを実証。不振続きでしたが、まだまだ粘り腰は健在というところを見せてくれました。
 私の本命、◎はリアルインパクト。展開を深く読んだ上で、シルポートの逃げを前に見ながら、楽に2、3番手で進められそうなことから期待したわけです。前走の阪神Cはインで前が詰まり、まったく競馬をできずに10着に敗退。GI安田記念を3歳で制した馬でもあり、岩田騎手でチャンスと見たのですが無念の3着。
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 ただし、私の考えは本来左回りの東京向きで、それも安田記念のような高速の良馬場でこその馬だと考えています。それゆえ今回の中山、重馬場での3着は、まあ納得でした。
 3連複で1万2360円もつきました!