今年のクラシック馬は共同通信杯上位陣から出る!と確信しました。共同通信杯で1・4倍という断然の1番人気に推されたディープブリランテ。前走11月の東京、東スポ杯では不良馬場ながら、積極策から直線で再加速し、あっという間に3馬身差。それはそれは圧巻でした。
2戦2勝を引っ下げて共同通信杯に登場。3ヵ月ぶりの実戦で、馬体重が前走比12Kプラス。ディープインパクト産駒にしては510Kというジャンボで登場したわけですが、さすがに余裕残りを感じさせました。
「休養明けということで少しテンションが高かったし、いいスタートが切れたので無理に抑えるよりもと考えて行かせた」と岩田騎手。
主導権を楽に取って前半の半マイルが50秒1、1000m通過は62秒6。超スローペースに持ち込んだのです。ゆえにこの単騎逃げはペースを考えると正解だったように思います。ところが、断然の人気馬ということから、その直後でマークしているライバルたちにとっては格好の目標となったことは間違いありません。
「本命馬の直後でいい目標ができました」という内田博騎手。スローペースということで、内田=ゴールドシップにとっても追走が楽だったようです。ずっとインで射程権に入れて、直線で狭い内から鋭く抜け出して、あっという間に先頭。
「追えば追うほど伸びる感じでしたよ。素晴らしい馬です」と内田博騎手。
ゴール前で最大の敵を突き放して優勝したゴールドシップにとっては、初重賞制覇となりました。時計は1分48秒3ですが、ラストが33秒3という凄さ。昨年の優勝馬ナカヤマナイトの1分48秒5、ラストが33秒8と比較しても、ゴールドシップのスケールが窺えます。
昨秋のBSNテレビ、新潟競馬開催の中継の中で、来年度のクラシック候補というテーマがあり、私は札幌2歳S2着の出色の内容から、タダならぬ者を感じ取ったゴールドシップを指名。牝馬はサウンドオブハートで、牡馬牝馬の2頭を強調しておきました。
ただ、今回は休養明けでスローペース濃厚。すでにクラシック出走権も賞金的にクリアしていると思われることから、今回の共同通信杯はステップレースという見方をしていたのです。まさか、いきなり33秒3という瞬発力が使えるとは、考えていた以上の凄いスケールを持った馬です。
また、このレースで3、4着だったスピルバーグとストローハット。ゴール前で鋭く伸び、ディープブリランテにハナ差まで詰め寄ったスピルバーグ。中団で進めていましたが、直線追い出されると矢のように伸びて来ました。ラスト33秒2はメンバー最高。この馬も馬格に恵まれたディープインパクト産駒。
さらに私が注目していたストローハット。好位置をキープは良かったのですが、人気馬が経済コースを走る展開で、終始、外々を回るロス。直線では内外へフラフラとする若さを見せたものの2着馬とハナ・半馬身。ラスト33秒6。まだまだ今後の可能性が広がります。楽しみな1頭です。
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3歳クラシックは共同通信杯組から出る!と確信!!
ありがとう!◎トレイルブレイザーからバレンタインのプレゼント(^^♪
バレンタインデー2日前の2月12日。京都競馬場では春の天皇賞に向う古馬一線級の大将格が揃い踏み。
レコード決着となった秋の天皇賞でトーセンジョーダンと半馬身差で渡り合ったダークシャドウ。3ヵ月半ぶりの実戦ながら、卓越した仕上げ方で臨んでくる堀きゅう舎とあってか1番人気。
あのオルフェーヴルと同期で、ダービーで2着、神戸新聞杯が2着で、菊花賞も2着。オルフェーヴルに次ぐ実力を誇るウインバリアシオンが2番人気。
昨春の天皇賞馬で、海外初戦のフォワ賞で2着。帰国初戦で休養明けの有馬記念が見せ場十分の僅差。風格を増したヒルノダムールが3番人気。
そして、菊花賞で3着だった切れ者トーセンラーが続く人気。この4番人気トーセンラーの単勝オッズが5・2倍。つまり、上位4頭の争いという見方をするファンの方が圧倒的に多く、この4頭の牙城は相当強固のようにも思われました。
が、私の予想はこうでした。この上位4頭は、これまでその強靭な末脚を生かして実績を残してきた馬。とすると、京都記念も末脚を温存で直線勝負。互いのライバルたちを牽制しながら持ち味の末脚に託すわけです。
ところが、京都の芝2200mというのは、あの絶対的人気だったブエナビスタが人気薄のクィーンスプマンテ、テイエムプリキュアに敗れ去ったように、意外性の結果が生まれる距離。逃げ、先行馬には要注意なのです。
そんなところから、後方で牽制しあう有力馬を尻目に、楽なペースで先行できる馬、つまりトレイルブレイザーにとっては願ってもない展開が待っている、と思えたのです。実際、ジャパンCでも積極策からしぶとく4着。優勝したブエナビスタ、2着トーセンジョーダンと0秒4差。ウインバリアシオン、エイシンフラッシュ、ローズキングダム、トゥザグローリー、ヴィクトワールピサ。錚々たる顔ぶれに先着しているわけで、直線が平坦な京都では、より持ち前のしぶとさが発揮できると思えたのです。
レースは逃げると思われたリッツィースターは今ひとつダッシュがつかず、外からスイートマトルーフが楽に主導権。難なくトレイルブレイザーが2番手。これはまずいと思ったリッツィースターが押し上げて先頭に並びかけて行こうとします。このとき武豊騎手は前の2頭は度外視。後続とのリードを考えながら、少し離れた3番手で折りに専念。そこからまた離れてダークシャドウ、ロードオブザリング。トーセンラーにヒルノダムール。さらに離れてウインバリアシオンは最後方。
余裕綽々で4角をまわったトレイルブレイザーは、グッとハミを取ると、そこから躊躇せず一気に先頭に立ち、しっかりした足どりでセーフティーリードを保って後続を圧倒。グイグイの伸びてきたダークシャドウ、大外から末脚を伸ばしたヒルノダムールが2着と3着。その後にトーセンラーがいて、直線で足元を気にするような素振りを見せた安藤勝騎手。そのウインバリアシオンは6着に敗退。なんとも納得しづらい騎乗でした。
いずれにしても、トレイルブレイザーの単勝が1450円。馬単が4810円。3連複が1730円で、3連単が1万8600円。バレンタインデー2日前に大きなプレゼントを頂いた心境でした。
ありがとう、武豊ジョッキー、ありがとうトレイルブレイザー!(^^♪