「ありがとうございます。いやあ、嬉しいですよね。開業して初めての重賞制覇ですからね。もう、いうことなしです!」と、彼は前面で嬉しさを表現。
夏の新潟競馬のラストを飾る「新潟2歳ステークス」は、劇的なドラマの幕切れとなりました。9番人気のマイネイサベルが大外から見事な一気差し。2番手でうまく流れに乗った10番人気のマイネルラクリマも実にしぶとい粘り腰を発揮。その差は首差。
優勝したマイネイサベルの松岡騎手の手綱捌きが見事。16番枠からサッと好位置をキープ。3コーナーあたりで末脚の温存作戦に出て、中団より後ろに下げ、外回りの直線勝負に全力投球。その作戦がズバリでした。直線後方から人気の一角エーシンブランと馬体を併せて必至で前を追います。ゴール前ではエーシンブランを置き去りにし、一気に差し切ったのです。
優勝タイムの1分34秒5、レースの上がり34秒2は、昨年のシンメイフジの1分34秒4、レースの上がり33秒8と比較して、やや物足りなさが残りますが、卓越した勝負強さ、そしてラスト33秒5のパンチ力。「将来性は十分な馬です」という松岡騎手が絶賛する期待の馬。2戦2勝と夢が大きく膨らみます。
当日、一気に人気を上げたキッズニゴウハン。私のイチオシ馬でしたが、スタートの遅れはともかく、終始後方で外々を回り、4角でも大外。追い出してからも未勝利を勝ったときのような伸び脚が見られず8着。このキッズニゴウハンは前日5番人気で12倍くらいのオッズ。ところが当日はジワジワ売れ出して、10倍、8倍、7倍、6倍・・。まさか新馬で見事な勝ちっぷりだった内田騎手の評判馬リーサムポイントや、ダリア賞を勝って2連勝中のエーシンブランよりも人気を集めるとは・・。デビュー戦が7着だったものですから、正直、思いもよりませんでした。もっとも4番人気のエーシンブランと10円差。誰が吹聴したのか、一転、異常な人気を集めてしまいました。単勝を買われた方も驚いているのではないでしょうか。
遅れてしまいました、冒頭のマイネイサベルの水野貴広調教師。開業以来、初めての重賞制覇。中間の調整でも熱心に自ら乗り、追い切りでもご本人が騎乗して、しっかり仕上げに励んでいました。
嬉しい美酒に自然とほろ酔い気分。「だって僕が一生懸命に仕上げたんですよ。いい結果が出てもらわないと・・。でも、嬉しいなあ~。重賞制覇ですね・・。騎手のときもなかったしなあ・・。いやあ、いいもんですね」と、じっくりと優勝を味わっていました。
「アベコーさんが新聞社を辞められたときは、本当に心配していたんだからね」と、心優しい若き調教師でもあるのです。奥様はいつ会っても美しく、心優しい元アナウンサーの雪絵さん。
また、同期で友人の橋本広喜調教助手も頑張って欲しいものです。
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僕が本当に力を入れて調整したから、と言う馬の単勝が9番人気で2630円!!($・・)
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あの~アベコーさん、馬単ですが3⇔7はどうですか?
この日、8月29日(日)の新潟競馬場「新潟記念」のイベントのゲストは佐藤唯さん。山形弁 を売り物にするいわゆる「ナマドル」タレント。かつ、グラビアアイドルなのであります。さすがにナマドルでもれっきとしたアイドルなのでありまして、抜群のスタイルで、本当に顔がちっちゃく、実に愛らしいのであります。
その唯さん「アベコーさん、今日の新潟記念はメイショウベルーガ、スリーオリオンの3―7でどうですか?」と、イベントが始まる前の控え室で振ってきました。
「この2頭とも人気だけど、メイショウベルーガは切れ味が抜群で、前回の宝塚記念というビッグレースでも見せ場をつくりましたよ。スリーオリオンは前回の日本海Sで圧勝した勢いのある 馬なんだね。ただし、メイショウベルーガは最後方から追い込む戦法の馬で、それに牝馬のハンデ56Kの馬は、ここ10年、新潟記念では3着すらないよ。スリーオリオンは重賞初出走で55Kは恵まれたとはいえないね」と私。
「3-7の馬単かあ・・。だったら3⇔7にしたほうがいいな」というと、
「そうそう、そのほうが確率が高くなるからね」と、進行の近藤アナウンサー。
彼女は素直に応じて、にっこりスマイル。その顔の小さいこと。小顔の代表タレントかも。宮崎あおいさんといい勝負かも・・と想像。
そして、驚かされたのはスタイルばかりではありません。私がレクチャーした新潟記念を、1度聞いただけなのに、すっかり把握してそれを トークに使っているのです。恐るべしナマドル佐藤唯さん。
松田聖子を筆頭に、数々のトップアイドルを輩出してきたサンミュージック所属。今後の活躍が期待されるナマドルです。
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