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ハナ・ハナ・ハナ差の名勝負?!セイウンワンダー怒りの一撃!!

1006151  安田記念を無念の除外というよりも屈辱のレーティング10位という評価で、出走まかりならず、という判断を受けたGI馬セイウンワンダー。春はマイラーズCを1度使って安田記念、そして宝塚記念というステップを踏むはずでした。
 そのセイウンワンダー。連勝中のゴールデンダリアと人気を分ける形。結局、3・6対3・7倍でわずか10円支持が高くセイウンワンダーが1番人気。
 当初、安田記念で狙おうと考えていた馬で、私の思い入れが強かったのですが、出走の顔ぶれを見渡したところ、逃げ馬がたった1頭。シルポートしか見当たらないのです。都大路Sで◎を打って5馬身差の独走。高額配当をプレゼントしてくれました。しかも、東京コースでは前走のメイSで2着。前半オースミダイドウに行かれて不本意な競馬だったにもかかわらず粘りに粘ってショウワモダンの2着。勝ち馬は安田記念を優勝。そのメイSのとき以上に楽な展開が望めて、芝1,800mは7戦3勝2着3回。バッチリの適応力。まさに勝って下さい、と言わんばかりのエプソムCに見えたのです。
 ゆえに私の結論は、◎シルポート○セイウンワンダー。この2頭で決まる公算が大と見て、3番手にトウショウウェイヴが得意の東京がラスト開催、そして中舘騎手に乗り替わって、今回はシルポートの2、3番手で駒を進めるかも知れない。となると3着に食い込めると高配当が望めそうだ、と思いつつ▲印。
 レースはシルポートが予想通り主導権。中から仲舘トウショウウェイヴが2番手と、思った通りの展開。セイウンワンダーが中団の内を追走し機を窺います。もう1頭のゴールデンダリアは後方の外目で展開。
 3角から少しピッチを上げて、少し離し気味に逃げるシルポート。5ハロン通過が58秒9。中間の降雨と最終日で、やや時計を要する馬場状況。速すぎず、遅すぎずいい感じの逃げ。セインワンダーが4角で好位置近くまで進出。直線外に出すとひと追いごとに前に接近。逃げたシルポートは馬場状況を考慮してインサイドを開けて、必至の逃げ込み策。そのとき開いたインからキャプテンベガが猛然と追撃。逃げるシルポートはあと200m手前で馬体を並びかけられ厳しくなりましたが、そこからがこの馬の真骨頂。内にキャプテンベガ、外にセインワンダーの叩き合い。3頭鼻面を揃えてゴールイン。結果は勢いに勝ったセインワンダーが優勝。2着が驚異の粘り腰シルポートで鼻差。更に鼻差でキャプテンベガ。それから半馬身差で最内を突っ込んだセイクリッドバレー。大外からゴールデンダリアと0秒1差の大激戦。さながらハンデ戦の様相となりました。
 優勝したセイウンワンダーは中1週でも宝塚記念にも登録。出否は現段階では分かりませんが、秋の毎日王冠、天皇賞と夢が広がります。同時に、逃げて粘りに粘ったシルポート。毎日王冠で強力な同型が不在という局面では不気味です。といりあえず、この夏は疲労を癒して静養させると思われますが、秋が楽しみな馬です。

いまさらながら1位ファリダット・10位セイウンワンダーのレーティングは、どこか間違っていないか?!(T_T)

 先週の安田記念で6着だったファリダット。レーティング1位で堂々の安田記念優先出走。ところが、ファンの評価は低く10番人気。
 それにしても、このファリダットはどうして安田記念のレーティング1位に選出されたのでしょうか。数値の算出方法が間違っていなかったのか、それともレーティングにはサジ加減があるのか等、どうも合点がいきません。
 そもそもファリダットは昨年の安田記念で10番人気ながら3着と好走。1、2着がウオッカ、ディープスカイが相手だったことから一気にレーティングの株が急上昇したものと思われます。ところが、このファリダットは期待されていたわりには、これまで一昨年の準オープンの道頓堀Sで優勝して以来、未勝利なのです。ゆえに重賞勝ちもゼロ。今季も六甲S4着、ダービー卿CT16着、オーストラリアT4着と負け続け、準オープンに降格するまで、勝つことは難しいのではないかと、一部では囁かれるほどの苦戦の内容。当然ながら安田記念は賞金順で登録25頭中、最下位の25番目。それでレーティングが1位というのは、どうしても違和感があります。
 逆にセイウンワンダー。レーティング順位が10番目。この違いはどうしてなのでしょう?セイウンワンダーは、昨年の皐月賞で3着、不良馬場のダービーは13着だったものの神戸新聞杯3着、菊花賞3着、有馬記念6着。前走のマイラーズCは休養明けながら小差4着。スマイルジャックに先着。未勝利、新潟2歳Sで優勝し、そしてGi朝日杯FS優勝と、いずれもマイル戦でトップクラスの実力を、実績として残している馬です。
 昨年はクラシックを重視、マイル戦に照準を合わせていなかっただけのことで、これでファリダットよりもマイル戦での実績が劣るとは思えません。前走のマイラーズCは安田記念のステップ。ひと叩きした安田記念はどれほどの快走が期待できたか、競馬ファンならきっとワクワクして出走を待ち望んでいたはずです。
 「過去1年のマイル戦での実績が基準となる」というJRAサイドのレーティングに関する考え方ですが、もう少しわかりやすく、レーティング順位選出の公開をすべきでしょう。あるいは競馬記者、有識者の意見をレーティングに反映していくべきだと思います。
 安田記念は売り上げが昨年比、かなり落ち込んでしまったとか。セイウンワンダーが出ていれば、少なくとももう少し伸びていたはずです。
 ファリダットは今週のエプソムCにも登録し、22頭中21番目の出走順位。この順位が現在のファリダットの実力だとは思いませんが、残念ながらGI安田記念でレーティング1位に選出されるほどの馬でないことも確かだと思います。