

クラシック3冠目の「
菊花賞」。3番人気に推された
ワールドプレミアが、直線内からラスト200mで先頭。1番人気のヴェロックスを突き放し、外から追い込んだサトノルークスをクビ差振り切り優勝。
武豊騎手は
ディープインパクトで優勝以来、実に17年ぶりの栄光。
ディープインパクトは今回優勝した
ワールドプレミアの父で、数々の名馬を残し今年惜しまれながら永遠の旅立ちをしました。
スタートと同時に主導権を取ったカウディーリョ。競り込む馬が見あたらず、予定通りスローに持ち込みました。前半の5ハロンが62秒4のスロー。ヴァンケ
ドミンゴ、ナイママが続きます。ユニコーンライオン、その外にヴェロックスがキープ。そこにメイショウテンゲンが馬体を併せに行きます。

その直後にヴェロックスを見る形でインに
ワールドプレミア。レッドジェニアルとホウオウサーベルも並ぶようについて行きます。中団の後ろのほうには内にサダル。外に並ぶサトノルークス。その後ろには2番人気に推されたニシノ
デイジー。外に4番人気のヒシゲッコウ。後方にはディバインフォースが追走。最後方は逃げる予定だったはずのシフルマン。この馬が不運にも出遅れてしまいました。
さあ、勝負どころの4コーナーで、快調に逃げるカウディーリョに2番手のヴァンケ
ドミンゴ、外からタガノディアマンテが並びかけるような勢い。
これらの動きを見ながらヴェロックスとホウオウサーベルがラストスパート態勢。それを背後で見ていた
ワールドプレミアはGOサイン待ち。その後ろに内からヒシゲッコウと、外に並ぶレッドジェニアル。そして外はサトノルークス。さらにはインをついてディバインフォース。




直線中程でヴェロックスを捉えて、ラスト200mを残し内から先頭に躍り出た
ワールドプレミア。まさに
武豊騎手にとっては勝負どころでした。一気にヴェロックスを突き放しにかかります。一方で一番外から猛然と追い込んで来た馬がいました。
福永騎手のサトノルークスでした。クビ差まで
ワールドプレミアに迫ったところが運命のゴール。
武豊騎手にとっては
ディープインパクト以来、17年ぶりの
菊花賞制覇。その間の思いは色々と過ったことでしょう。自身、昭和最後の年に
スーパークリークで優勝。これは最年少での記録。
あれから幾星霜、
武豊騎手の脳裏には、走馬灯のようにワンシーン、ワンシーンが流れていったことでしょう。
現在50歳。記録すべき最年長で
菊花賞を制した栄光は、ファンや人々に、きっと語り繋がれて行くはずです。
ディープインパクト、その仔
ワールドプレミアと共に伝説として・・・。
