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Archive for 2012年9月12日

驚愕のタイム!遂に競走馬は1分31秒台の壁を突破した!!

 厳しい残暑が残る中山競馬場。なんとなく傍の木立の葉も、この暑さで元気がなさそうにうな垂れている感じです。
 各地では記録的な連続真夏日を更新中。記録といえば、天候に恵まれた新潟開催もそうでしたが、高速馬場で凄い時計がポンポンと連発。とくに開催後半の「新潟2歳S」で、ザラストロの1分33秒5、ラスト33秒4のレコード勝ちは衝撃的でした。
 中山、初日の2歳500万でミヤジタイガが芝1800mを1分46秒4のレコード勝ち。9頭立てで今ひとつパッとしない組み合わせだったことから、レコード決着とは考え辛かったのですが、まさかでした。そして、1000万の木更津特別でもコスモソーンパークが芝1600mを1分32秒3で快勝。重賞級のタイムを1000万クラスの馬がアッサリと計時したことで、これは凄いことになった、これまでの常識を破る高速決着になるかも知れないと、武者震いしたものです。
 まさに、それは案の定でした。日曜日の10レース、セプテンバーS。準オープンによる一戦でしたが、4番人気のニシノステディーが、芝1200mを1分6秒9のレコード。トロットスターの持つ時計を11年ぶりに書き換えたのです。

No1 No2
 そして、注目の一番「京成杯オータムH」。優勝は3歳馬レオアクティブ。直線最内の経済コースをピッタリ走り、ゴール前で最内から一気に差し切って1分30秒7のレコードで快勝。ゼンノエルシドの持つ1分31秒5を、なんと0秒8も上回る衝撃の時計。これは日本レコードの樹立でもありました。
No3  そもそも中山秋の開幕週ということは、競馬ファンであれば誰の目にも、時計が速くなり、逃げ、先行馬には有利な舞台であることは先刻承知。そこで2、3番手で対応できるマイル巧者のエーシンリターンズが、前走の関屋記念2着からも1番人気として浮上。まあ、これは納得できましたが、2番人気が追い込みのレオアクティブ。2走前のNHKマイルCで8着だった馬で、前走の朱鷺Sを高速タイムで一気差した内容を評価されたのでしょうか。意外でした。そして、3番人気がコスモセンサー。ここ5戦で2勝、マイラーズS3着、安田記念3着、持ち前の先行力と、2番枠から1番人気に推されても当然のような馬。この3頭が単勝4倍台。
No4  私の予想は、開幕週を意識して狙ったポジション取りに先行馬が動くので、出入りの激しいペースになると読んでスマイルジャック。大きく出遅れた安田記念で最後方から直線だけで追い込み8着。人気のサダムパテックや関屋記念を勝ったドナウブルー、香港のラッキーナインに出走メンバー最速の33秒7の豪脚で先着。ただ出るだけだった宝塚記念のブービーは、このきゅう舎のご愛嬌のようなもの。そして関屋記念は超スローの展開で最後方近くからラスト32秒4という強烈な末脚で6着に肉迫。3着のスピリタスと0秒2差だったことからも、末脚を生かせられる流れなら差し切れると判断。1番枠でしたがむしろ内々の経済コースを走れることを重視。流れが速くなれば必ずバラける展開になるはず。それは追い込む馬にとって決して内枠がマイナス要因にはならないと分析。田辺騎手が中山マイルの1番枠を意識して、最初は仕掛けて中団くらいの位置を占めることが出来たら勝てる、と読んだのでした。
No5  まさにその読みはピッタリ!何が何でもとばかりに飛び出したゼロス。内からコスモセンサー、中からスペシャルハートが絡んで、ガンダーラと、キョウエイストーム、ファイヤーフロートも遅れまいと急追。
 そして私の◎スマイルジャックはスタートと同時に田辺騎手が、少ししごいて2コーナーを回ったときに中団の最内を確保。ここで折り合いに専念。そこにはスピリタスとエーシンリターンズ。エーシンは12番枠が応えたのか思ったポジションを取れず後手後手の対応。
 グングン飛ばすゼロスが2番手以下を引き離して大逃げの形。半マイルが45秒1、1000m通過は56秒2、1200m通過が1分7秒4。なんと1400mを1分18秒9という日本レコードで通過。信じられないような超ハイペース。
 4角でコスモセンサーとファイヤーフロートが先頭のゼロスに接近。エーシンリターンズはまだ中団。そのとき内からスマイルジャックが追撃態勢。直線ですぐ外の馬に併せて行ったために最内ががら空き。そこを通ってスマイルの直後で満を持していたレオアクティブがグングン肉迫。一旦、スマイルジャックが抜け出したのですが、そこを空いたインからレオアクティブが見事な一気差し。スマイルジャックが最内に固執していたら、際どい勝負になっていたはずです。3着に馬場中央から良く伸びたスピリタス。
 ☆レオアクティブ◎スマイルジャック▲スピリタスという予想で的中!となりました。
No6 No7

 それにしても、日本レコードの1分30秒7を、このクラスの馬がアッサリと叩きだしたということは、色々と考えさせられます。マイル戦の1分31秒の壁は険しいと言われながら、3歳馬のレオアクティブが塗り替えてしまったのですから、この衝撃は小さくないはずです。
 その反面、競走馬は速く走れば走るほど、脚元や大きな馬体を支える骨にかかる負担は計り知れません。地球という地面から受ける衝撃も尋常ではないはずです。むろん、急激な細胞破壊と疲労度も並みではないでしょう。競走馬は限界のタイムに近づけば近づくほど、その反動との背中合わせ。今回の京成杯オータムH組が、なんとか無事に秋競馬を乗り切ってくれることを祈るばかりです。

今年も人気馬が総崩れ!大きく結果を左右したある馬の進路!

 過去10年で1番人気馬がことごとく敗退。その優勝馬はゼロ。2着がたった2回で、3着はなし。58K以上を背負ったトップハンデ馬も連対ゼロ。とにかく荒れるということでは定評のある新潟記念。
 今年は七夕賞を制したアスカクリチャンに、2着のエクスペディション。そのエクスペディションが折り返し向った小倉記念で圧勝。このとき2着のトーセンラー。そして函館記念を快勝したトランスワープ。そのとき1番人気だったトウカイパラダイス。
 一方で休養明けの小倉記念を58Kのトップハンデで3着だった一昨年、さらには昨年の新潟記念優勝馬ナリタクリスタルには3年連続で新潟記念優勝の栄光がかかります。
 さて、1番人気に推されたのがトーセンラー。必ず直線追い上げて来る確実性と実績から当然といえば当然。2番人気は小倉記念の2馬身半差が強烈だったかエクスペディション。3番人気は函館記念のトランスワープか、と思ったところ、なんとこれが準オープンに在籍中のステラロッサ。ここ2戦、準オープンで6、3着。それでいてハンデに恵まれず今回は55K。トランスワープと1K差。これは明らかにミス・ハンデだった印象。
 4番人気が岩田人気からかスマートシルエット。私もこの馬に◎。4戦3勝と夏の新潟の強さ、前走のNST賞で圧勝した勢い。そしてハンデが53K。有力馬が差し、追い込みタイプがほとんど。そういった展開面での有利さに惹かれたわけです。
 5番人気が小倉記念で復調気配だったナリタクリスタル。そして6番人気トウカイパラダイスと続き、なんとトランスワープは7番人気。これはどうしたことか、今年5戦3勝なのに、かなり嫌われた低い評価でした。内田騎手と七夕賞でコンビを組んだアスカクリチャンがコンビ復活にもかかわらず8番人気。
 こういうときこそ、なんでそんなに低い評価なのかな・・と思われる馬が一気にやってくるものだ、ということを、過去の波乱の続きの新潟記念が教えてくれていたはずでした。

No1 No2
 レースは予想通りに内から赤い帽子のケイアイドウソジンが楽に主導権。好スタートのタッチミーノットの外から18番枠のスマートシルエットが、指定席の2番手を確保。ムスカテール、マイネイサベルなどが好位置をキープ。アスカクリチャンとエクスペディションが中団の内で、その後ろにトーセンラー。そしてステラロッサとナリタクリスタルは後方で展開。
No3  3角では3馬身くらいの差をつけて飛ばすケイアイドウソジン。これをジックリと見て手綱を握る岩田スマートシルエット。その直後の内々を横山タッチミーノット。いつもより積極的な競馬。中間の1000m通過が60秒4。予測通り超スロー。ラスト33秒台の決着は考えた通りでした。
 ここで2番手のスマートシルエットは直後のタッチミーノットが仕掛けて出てきそうなので、仕方なく早めにケイアイドウソジンを追いかけるハメになりました。
No4  岩田騎手は「もう少し引き付けて乗りたかった」レース後にコメント。そしてケイアイドウソジン捉まえに出て、そこをタッチミーノットが急接近。内からエクスペディション。スマートシルエットの外にムスカテールも脚を伸ばして並びかけてきます。このとき更に外から満を持したトランスワープが猛追。直線内から鋭く伸びたアスカクリチャンが狭い馬群に突っ込んで、6頭の激しいデットヒート。
No5  ゴール寸前で内のタッチミーノットに寄られたスマートシルエットが、接触され挟まれる感じで岩田騎手がステッキを使えなくなる不利。横並びの一戦から外のトランスワープの脚が他馬を上回りクビ差抜け出て優勝。
 審議の対象となったものの2着がタッチミーノット。クビ差でアスカクリチャン。ハナ差でエクスペディション。直線寄られたムスカテールがクビ差5着。同じく不利のあったスマートシルエットがハナ差6着。勝ち馬から6着まで0秒1差の激しい争いでした。
 やや残念なゴール前の内容でしたが見応えは十分。レースのラスト3ハロンは33秒1という究極の高速決着。トランスワープが32秒3でした。
No6 No7
 昨年のナリタクリスタルが優勝したときよりも1分57秒6で1秒5も速いタイム。ラストも昨年が34秒1だったことから、帰り際にナリタクリスタルの武豊騎手が「去年より相手のレベルが相当上でしたね」と、サバサバした表情で後にして行きました。