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Archive for 2012年11月22日

おお、ユタカ・コール!2年前のJC以来のGI制覇に感慨もひとしお(・・)/~~~

1_2  天才と言われた男は、秋風のような爽やかな笑みを浮かべて「今日、こうして久しぶりに勝ったので、これを機にもっと精進をして、もっと勝てるように頑張ります!」と、スタンドの観衆に向かい手を振りました。
 マイルチャンピオンシップが行われた京都競馬場は、土曜が先週に続く雨に見舞われて、本番の日曜日は晴れたものの不良馬場でスタート。それでも小春日和の中でマイルCSが始まる頃には、やや重馬場まで回復。
 雨により馬場状態が微妙になる中で、1番人気はスワンSを突き抜けたグランプリボス。春の安田記念でも破格の伸び脚を見せて惜しいクビ差2着。その安田記念を制したストロングリターンが2番人気で、富士Sでクラレントと激しい叩き合いを演じて2着だった3歳馬ファイナルフォームが3番人気。そして安田記念で堂々1番人気に推されたサダムパテックが4番人気で続きました。1番人気といっても単勝オッズが4.0倍。それぞれが期待と不安という文字を背中に背負ったようなファン心理が読み取れるようでした。
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 スタートで主導権を取ったのが例によってシルポート。そして内にコスモセンサー、外にはエイシンアポロンが並んで2番手争い。これを前に見てガルボ。リアルインパクトがその直後。さらに内にサダムパテック、外にフィフスペトル。これらを射程圏に入れて内にグランプリボスと外にドナウブルー。その直後には控えたストロングリターンが追走。スタートで出負けしたファイナルフォームとダノンシャークが並んで待機策。後方にはマルセリーナ、レオアクティブで最後方にフラガラッハ。前半の半マイルは46秒9、1000m通過が58秒2。昨年もやや重馬場で46秒7-58秒6。同じようなペースで展開して行きます。
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 内ピッタリと走るシルポート。4角手前で2番手以下も進撃開始。ところが好位を占めた馬たちにシルポートを捉えに行くような迫力がありません。後続が馬場中央から外をまわって肉迫してきました。そのときです。インをピッタリと走っていたサダムパテックがスクスクっと進出。そして直線で前のエイシンアポロンを捉えて外に出そうとしたときに、すぐ外にいたガルボと接触しそうになります。リアルインパクト、フィフスペトルもあおりで不利。それが外から追い上げてきたグランプリボスやダノンシャーク、ファイナルフォームが、ドミノ倒しのように外に振られる不利。
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 一気に仕掛けて先頭のシルポートを捉え、ゴールを目指すサダムパテック。「直線の半ばでもう勝てると思いました」という武豊騎手。
8_2  これを追ってドナウブルーが急追。その外から不利のあったグランプリボスが猛然と追い込んで来ました。伸び脚の勢いは断然グランプリボス。みるみるうちに先を行くサダムパテックの差は縮まります。それでも最後の力を振り絞るかのようにしてサダムパテックが、からくもクビ差グランプリボスを振り切って優勝。
 サダムパテック自身、朝日杯FS、皐月賞、安田記念とGIで1番人気に推されながら、手に出来なかったGIという盾。ようやく、武豊騎手とのコンビで掴み取った栄冠でもありました。
9  また武豊騎手にとっても、2年前のジャパンCで優勝したローズキングダム以来、実に2年ぶりのGI制覇。その空白ともいえる2年間は、落馬で重傷を負い、長い闘病生活。デビューから天才騎手と言われて、誰もが認める日本の揺るぎないトップジョッキーとして君臨。日本の競馬界を牽引してきた武豊騎手にとっては、忍耐と屈辱の日々だったとも思われます。もちろん、以前のように身体が動かない、という肉体的な減退もあったでしょう。
 それでも彼は、勝利者インタビューで、これを機にもっと精進して、もっともっと勝てるように頑張ります!と宣言しました。
 なんとも秋の澄みきった空のような、爽やかな笑顔。思わず手を叩いていた私がそこにいたのでした。

さらば夏の日、感動!感激!五能線に魅せられて・・最終回

 太宰治の世界と津軽鉄道を背に、リゾートしらかみ・橅号は、金色に輝く津軽平野を岩木山方面に向って突き進みます。実にのどかな、みちのくの田園風景が優しさをもって迎えてくれました。
No1  そして五能線の次なる駅が陸奥鶴田駅でした。丹頂鶴で有名な津軽富士見湖がある丹頂鶴自然公園が近くにあり、ここから望む津軽富士の岩木山は、津軽屈指の絶景ポイント。そして津軽富士見湖には三連太鼓橋(アーチ型が3つ続く)が、湖畔に優雅に手を広げて、津軽富士の岩木山と絶妙のロケーション。何でも三連太鼓橋は木造としては日本一長い橋だそうです。きっと時間が経つのを忘れてしまうほどのスポットなのでしょう。
 この陸奥鶴田駅の物産コーナーでは人気の「スチューベンソフト」というソフトクリーム発売中。スチューベンとは葡萄の人気品種のひとつで鶴田町は生産日本一とか。是非一度は口にしたいスイーツです。
No2 No3_2
 さて、この陸奥鶴田駅から乗り込んで来た中年とおぼしき男女。1号車の最前列のフリースペースに陣取り、マイク片手に語りかけてきました。車内アナウンスもあったのですが、津軽民話の語りべの方でした。独特のあったかい津軽弁でのむかしむかしの話。これは珍しいと聞き耳を立てていたのですが、マイクのボリュームが低かったのか、列車の車内という条件の中、また津軽弁ということも重なって、ところどころ聴き取り辛く、残念な思いが残りました。そうなると車内で雑談を始める乗客もあって、折角の語りべの方の熱弁をパーフェクトに理解することはできませんでした。
 そして津軽を代表する、りんごの町で有名な板柳駅に到着。駅からりんご一色。アップルパイの旨そうなこと・・。後ろ髪を惹かれる思いで、しらかみ号は次なる川部駅に向い岩木山を右手に見て走り出したのでした。川部駅に近づくに従い田園風景の中に人家の数も増してきて、なんとなく終点の弘前が近づいていることを、感じ取ることができたのです。
 奥羽本線と交わる川部駅に滑り込むと、ここでしばしの待ち時間。奥羽本線に乗り換える乗客も多く、終点の弘前駅まで行く乗客は半分となったのです。
 そして、しらかみ号はここで列車が反転、最後尾の車両が先頭になり、青森とは反対の秋田方面に向って走り出したのでした。これも五能線ならではの旅のひとつ。
 弘前駅に無事到着。時計の針は15時51分を指していました。5時間の五能線の旅。長かったという印象はまったくなく、逆にもっと乗っていたい、もっと旅したい、という名残りのような心情が湧き出ていたのでした。
 さて、どうしょう、このまま青森駅まで行ってもいいが、やはり、名所、史跡が多い城下町の弘前。ここはひとつ街に出て弘前の歴史の風を感じ取らねば、と思い立って改札を出たのです。
 駅の階段を降りると、ふっと思い立ったのが桜と城で有名な弘前城。駅前を歩いている女子高生に尋ねると、私が津軽弁ではないことに一瞬ビックリしたのか、目をきょとんとしていましたが、すぐにあったかい眼差しに変わり、津軽訛りの混じった言葉で「市内循環バスがあるんですよ」と言いかけると、一緒にいた友人が「ほらさ、そこの停留所にくっから」と指差してバスストップを教えてくれたのです。
No5  礼を言って向おうとすると背後から「ヒャッキンだよ」と、都会で耳慣れしている言葉でいうと、「ケラケラ」と笑って、手を振って立ち去って行きました。
 津軽10万石の城下町だけあって、歴史的な史跡、建造物がいたるところにあるのです。リゾートしらかみ号の旅人の何人かも市内循環バス、100円バスに乗車して目指すはいざ、弘前城。
 バスから降りた弘前公園はただただ広く、桜並木が城に向って続いています。春の桜の頃にくれば、さぞかし見事だろうなあ、との思いで城前の朱色の橋に立つと、弘前城は3層の天守閣。白く美しい出で立ちで凜としていました。城の中に入ろうとすると、入館料300円也。それも17時までだというので、慌てて弘前城に突入。
No4 No6
 城内は国の無形文化財という品々が陳列。鎧兜や日本刀、藩主の籠等々。江戸城とほぼ同じ時期に、二代目藩主によって築城した弘前城。天守閣から望む岩木山。まさに殿様気分の絶景かな、いや絶景かな。下に降りると夕日がキラキラと、これまた嬉しい景観。広い公園を探索時間の余裕もなく、仕方なく弘前城を後にしたのでした。
No7 A
 弘前駅に着くと、青森行きの列車が時間をおかずにやって来ました。そして一路、青森駅に向ったのです。
 青森駅はもう夕闇に包まれていました。とりあえず宿にチェックイン。部屋のカーテンを開けると、予期せず素晴らしい景色が広がっていたのです。青森港が眼下に見えて、客船が桟橋に横付けされています。遠く目をやれば、かすかに見える下北半島。その半島からチカチカと光が、まるで手招きしているような水先案内をしてくれているのです。
 ホテルから外に出ると、そこはもう青森港でした。というよりも海でし