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Archive for 2023年3月31日

雨の中のGIドラマは若き獅子と7歳の円熟馬!!

  GI「高松宮記念」は、前日からの降雨で激しく泥が飛ぶ不良馬場。予想外にコンディションが悪化。

この日、1番人気がメイケイエール。ナムラクレア、アグリ、ロータスランド、トウシンマカオと続いていました。

  スタートでキルロードが1完歩遅れ。オパールシャルムの武藤騎手の手綱が激しく動きます。それでも内からキルロードが主導権。ダディーズビビッド、アグリ、さらにメイケイエールが続きます。そこにファストフォースがいます。

そのファストフォースの後ろに内からトゥラヴェスーラ、さらにロータスランド。外にウインマーベル、後方にナランフレグにトウシンマカオ。そしてグレナディアガーズ。

前半の3ハロンが35秒6。キルロードの逃げを仕掛けながら追走するオパールシャルム。そこにダディーズビビッドもピッタリ馬体を寄せます。その外からアグリがジワジワと接近。

直線で内を開けて先頭のキルロード。そこへ外からアグリが2番手に進出。その背後の内からファストフォース。アグリの外からナムラクレア。そして、ポッカリと開いた内ラチ沿いには、イチかバチかトゥラヴェスーラ。2番手に上がろうと肉薄して来ました。

間を割って出たファストフォース。外側に寄れてアグリの進路に入ります。大外からナムラクレアが末脚を伸ばして来ており、中のアグリが挟まれて下がる不利。

先頭に立ったファストフォース。外のナムラクレア、内のトゥラヴェスーラを振り切り念願のGI制覇。

不利のあったアグリが7着。メイケイエールが12着と敗退。これで高松宮記念は4年続けて重馬場か不良馬場。良馬場ならどんな結末になったのか気になるところです。

「西村厩舎のスタッフの皆さんに感謝しております。内が伸びなかった馬場だったので枠順も良かったです。ただ、誘導にミスがあり、他の馬の邪魔をしてしまい反省しております」と22歳、GI初制覇の団野大成騎手。そしてファストフォース。

雨の中のGIのドラマの女神は、若き騎手と、地方転勤も経験した7歳の円熟ファストフォースに微笑んだようです。

   

過去10年で最低のラスト3F!本当に大丈夫かスプリング組!!

    無傷の3連勝で皐月賞トライアル最終便の「スプリングステークス」を制したベラジオオペラ(2番人気)。3冠の第一関門、皐月賞に向けて胸を張って駒を進めることとなりました。

とは言え、前日からの降雨で重馬場。過去、10年で一番遅い上がり3ハロンが37秒2。各馬は脚を取られてバタバタ気味の結着。皐月賞に向かう上で、なにか心もとない内容であったことも確かです。

中団に待機したベラジオオペラ。直線は外目に出して内で懸命に粘らんとするホウオウビスケッツ(3番人気)をゴール寸前で捉えました。

主導権を取ったのは最内から13番人気のグラニット。ホウオウビスケッツが直後の2、3番手の正攻法で追う展開。

そして1番人気のセブンマジシャン。後方で待機し直線で外に出したものの馬場に脚を取られてバランスを崩し追走に四苦八苦。本来の能力を発揮できないまま6着に敗退。皐月賞出走が微妙になりました。

優勝したベラジオオペラに内でしぶとく食い下がったホウオウビスケッツが2着。経済コースをピッタリと走って来たメタルスピード(8番人気)が、逃げ粘るグラニットをゴール前で半馬身捉えて3着。

 以上、上位を占めた3頭が本番の皐月賞に挑戦。初重賞勝ちが有力馬を相手にクラシック戦線で、再び快走を見せることが出来るのかベラジオオペラ。またホウオウビスケッツにメタルスピード。皐月賞でどんな走りが見られるのか目を離せません。

そして、横山武騎手のベラジオオペラ。そして横山家の長男、横山和騎手のホウオウビスケッツ。どんな戦いになっても本番は熱い戦いであることは変わりがありません。