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Archive for 2023年4月28日

久しぶりに京都が開幕!1分31秒5の高速決着!!

出走して来たら絶対狙ってやろう、と考えていたのがガイアフォース。その持っているポテンシャルは、菊花賞で1番人気。まさにGI級と推察。事実、セントライト記念では菊花賞でレコード勝ちしたアスクビクターモアをクビ差競り落として優勝。

そのガイアフォースが戦列に復帰したのが京都の開幕週「マイラーズC」。安田記念の前哨戦。ガイアフォースには初めてのマイル戦。開幕週で高速結着のマイル戦に即、対応できるのか、不安視する声もありましたが、私は問題ないと自信の◎。

主導権はシャイニーロック。外から仕掛け気味に先頭に立ちます。ビーアストニッシド、キングエルメスが続きます。

そして1番人気のルメール・シュネルマイスターは、いつものように後方に位置取り。2番人気のジャスティンスカイが、シュネルマイスターのすぐ前にいます。そのジャスティンスカイの前に3番人気のソウルラッシュ。人気馬は中団以下に待機。

半マイル通過が46秒1。絶好の開幕週の京都競馬場。このペースはスローに近いペース。ちなみにラスト半マイルが45秒6。

直線に入ると逃げたシャイニーロックが二枚腰。必死に頑張っているところへ、ソウルラッシュが接近。内ラチ沿いからマテンロウオリオン。 直線中程から真っ白い馬体をなびかせてガイアフォースが肉薄。そこへ大外からシュネルマイスターが強襲。その伸び脚の破壊力は強烈。あっという間に突き抜けて見事な差し切り勝ち。ガイアフォースが直線でスムーズさを欠きましたが、ゴール前の脚は確かでクビ差2着。

ソウルラッシュがシャイニーロックと内ラチから伸びたマテンロウオリオンを抑えて3着。勝ち時計は1分31秒5。ラストが34秒1。シュネルマイスターのラストが32秒9と破格の決着。

惜しくもクビ差2着だったガイアフォース。初めてのマイル戦で1分31秒5は、やはりGI級の片りんの現れと推察。安田記念にシュネルマイスター、ソウルラッシュと共に向かいそうですが、宝塚記念に向かっても不思議ない器。その動向から目を離せません。

半世紀ぶりの重の皐月賞!君は見たか、歴史に残る衝撃の末脚!!

      3歳クラシック1冠目を目指して精鋭18頭が終結した「皐月賞」。時折、小雨まじりの中で、メインの皐月賞は一瞬、晴れ間が見えたような気がしました。

  人気は共同通信杯を制したファントムシーフ。そして、キャリア2戦目の京成杯を圧倒したソールオリエンス。さらにスプリングSを快勝したベラジオオペラ。また、きさらぎ賞を制して3連勝のフリームファクシ。さらに弥生賞を勝ち上がったタスティエーラと、人気は続きました。 前日からの降雨で重馬場。実はあのハイセイコー以来の重。なんと50年ぶり、半世紀以来の重馬場のコンディション。 外からグラニットがいつものように主導権を取りに行きます。ベラジオオペラ、ダノンタッチダウン、グリューネグリーンが追いかけます。そこへ外から引っかかり気味にタッチウッドが2番手に並んできました。これらの動きを前に見てタスティエーラの松山騎手が折り合いに専念。

メタルスピード、フリームファクシは中団をキープ。その直後にショウナンバシット、シャザーン。そしてスタートで遅れたソールオリエンスが後方を追走。

本気で飛ばすグラニット。前半の5ハロンが、まさかの58秒5。おそらく良馬場なら56秒台くらいかも知れません。4コーナーでは内から外にワッと広がります。一番外を4コーナー手前で仕掛けたシャザーンが一気に浮上。その後ろから仕掛け詰めだったソールオリエンスも大外から浮上。

馬場の中央を通って内のショウナンバシット、外のメタルスピードを振り切るようにタスティエーラが先頭。そこに間を割ってファントムシーフ。そして期待していたシャザーンが急追態勢。ところがシャザーンは手前を変えたときに、のめるような格好でバランスを崩します。そこへ満を持していたようにソールオリエンスがもの凄い脚で強襲。そして、あっという間に先頭に躍り出て圧勝。

それは桜花賞で見せつけられたあのリバティアイランドの衝撃的な追い込みを、再び皐月賞で見せられた思いがします。

  4戦全勝で皐月賞を制した一昨年のエフフォーリア。それ以来の感動を、喜びに変えて、何度も何度もガッツポーズを繰り出すソールオリエンスの横山武史騎手。満面の笑みでスタンドのファンに応えていました。キャリア3戦目で皐月賞制覇。競馬の歴史は明らかに変革しつつあります。