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圧巻!これがLライラックだ! スミヨンだ!!

  今年の女王決定戦は、3番人気のラッキーライラックがインを強襲して圧倒。チューリップ賞以来の勝利。GIは阪神ジュベナイルF以来の優勝となりました。鞍上のC・スミヨン騎手と初コンビ。それは見事な騎乗でした。

  強力な逃げ馬がいない中で、主導権を取ったのがクロコスミア(7番人気)。本来は戸崎騎手が騎乗の予定でしたが、突然のアクシデントによる怪我で藤岡祐騎手にバトン。昨年のエリザベス女王杯でクビ差の2着。

今年の「エリザベス女王杯」もクロコスミアはテンポよくスイスイと逃げます。これで2番手に控えたのがデムーロ騎手の1番人気ラヴズオンリーユー。後続を警戒しながら折り合いに専念。フロンティアクイーン、外からサラキア。そしてセンテリュオが好位をキープ。2番人気のクロノジェネシスは、すぐ前を走るラヴズオンリーユーを徹底マーク。同じような位置には外々を通るスカーレットカラー。その内にはラチ沿いを走るラッキーライラック。

前半の5ハロンが62秒8と、予想されたとはいえ極端な超スローペース。しかも、2番手のラヴズオンリーユーがクロコスミアを無警戒だったせいか、先頭との差が広がります。

ペースが11秒台に上がったのが3コーナー過ぎから。大きなリードで逃げるクロコスミア。おそらく騎乗した藤岡祐騎手は、あまりにも恵まれた展開と、伝わって来る手応えに“優勝”の文字が、脳裏を過っていたかも知れません。

このクロコスミアとの差に直線で慌てたようにラヴズオンリーユーのデムーロ騎手の大きなアクション。必死に逃げるクロコスミアを追います。 その時でした。インをピッタリに走ってきたラッキーライラックが猛然と肉薄して来ました。そしてゴール前で内からクロコスミアを捉えると、難なく突き放してゴールイン。

 2番手を懸命に粘るクロコスミア。そして盛り返すラヴズオンリーユー。外にセンテリュオ。その内にクロノジェネシス。

 ラスト4ハロンは46秒2、3ハロンが34秒6。内から突き抜けたラッキーライラックはラストが最速の32秒8の強烈な切れ味。どちらかと言うと前々の正攻法で展開するイメージのあったラッキーライラック。スローが予測されたインの2番枠でもあり、いつものように好ポジションで進める騎乗を推察した私。この消極策に正直、驚かされました。また、同時にそういった作戦を練った松永幹調教師に敬服致しました。

そして2着に粘り込んだクロコスミア。テン乗りとなった藤岡祐騎手には勝者と同じくらいの拍手を送りたいと思います。

1番人気ラヴズオンリーユーの馬体重がプラス16k増。そしてスカーレットカラー(プラス14k)と、やや急仕上げ、少し重目残りだったような気がします。

総体的に中団から伸びたラッキーライラック以外は、比較的先行した馬ばかりが、有利な戦いだったような気がしました。同時に後方で待機して直線勝負に出た馬には厳しい展開だったように思われます。

そして、Cスミヨン騎手による劇的な世界的パフォーマンスが見られたことに、大きな感動を受けたファンは少なくなかったはずです。

タンゴのリズムにムイトオブリガードが感謝の圧勝!

  この時期ならではのタンゴのリズム。その調べは遠く南米の地に届いているでしょうか。東京で「アルゼンチン共和国杯」が行われました。

  芝2500mのハンデ戦。1番人気はルメール騎手が騎乗したアフリカンゴールド。そして2番人気が昨年のアルゼンチン共和国杯で2着だったムイトオブリガード 芝2500mのハンデ戦ということで、ハードル界の王者オジュウチョウサンが参戦。このオジュウチョウサンが外から主導権を主張。2番手のパリンジェネシスが競り込むことがなく、まさにオジュウチョウサンの一人旅。このスローの流れに3番手で折り合いを付けたムイトオブリガード。ラチ沿いをピッタリ走ります。その外にウインテンダネス。

アフリカンゴールドは中団の内。その背後にハッピーグリンとタイセイトレイル。トラストケンシン、ルックトゥワイス(3番人気)、その後ろにアイスバブル(4番人気)。

12秒台のペースで逃げるオジュウチョウサン。それも4コーナー手前から11秒台にアップ。直線内を開けて逃げるオジュウチョウサンの内からムイトオブリガードが力強く抜け出し、ラスト33秒8の加速力でそのまま後続を圧倒。昨年の勝ち時計を2秒2も上回る好タイム。その存在感をアピールしました。

注目の2着争いは後方から直線最内から鋭く伸びたタイセイトレイル(5番人気)が、外から迫ったアフリカンゴールドを捉えて2着を確保。

ゴール前で一番外から伸びたルックトゥワイス。馬込みから詰め寄ったトラストケンシンが5着。

4番人気と期待を集めたアイスバブルは後方でまったく動けず11着と凡退。スタートの出遅れが大きく応えた印象です。

昨年の有馬記念で見せ場を作って善戦した人気者オジュウチョウサンは、ラストが34秒1の決着となると荷が重いような気がしました。