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またまたレコード決着!4戦無敗のオークス馬誕生!!

  桜花賞馬グランアレグリアがNHKマイルCに向かったこともあって、今年の「オークス」は、混沌とした情勢にありました。

それ以上に異常なほどの高速決着の馬場コンディション。オークスもやはりレコード決着となりました。

優勝したのがラヴズオンリーユー。キャリア3戦で全勝。鞍上のデムーロ騎手と言うこともあってファンの期待値は上り1番人気。中団の外目にポジションを取り、直線ラスト200mあたりから猛然と追い上げて、直線先頭に立っていたカレンブーケドールをクビ差計ったように捉えました。無敗のGI牝馬の誕生でもありました。

  主導権を取ったのが内から抜群のスタートを決めたジョディー。3番人気のコントラチェックが楽々2番手。スタートがうまくいったエールヴォア。その後ろに2番人気のクロノジェネシス、外に横並びに5頭くらいが続きます。ここに4番人気ダノンファンタジー、5番人気シゲルピンクダイヤ、カレンブーケドール。その後にラヴズオンリーユーがついています。後方に出遅れたウィクトーリア、シェーングランツが追走。 前半の5ハロンが59秒1。高速馬場なので思ったよりもゆったりとしたペース。坦々と逃げるジョディーが後続を引きつけた形で展開。

4コーナー手前辺りから11秒台にペースアップ。4コーナーをまわり直線に入ると、先頭のジョディーにコントラチェックが並びかけます。それに続くエールヴォア。これを直後で見ていたカレンブーケドールがスパート。その背後にクロノジェネシスと外のダノンファンタジー。中団に進出したビーチサンバ。その後ろにシゲルピンクダイヤとラヴズオンリーユー。最後方にウィクトーリアとシェーングランツ。 直線中程からカレンブーケドールが一気スパート。その内にはコントラチェック。またその内からクロコスミアがじんわり伸びて来ました。後続にダノンファンタジーとシェーングランツ。

その時でした。後方外からグイグイと伸びて来たのがラヴズオンリーユー。あっという間に追いつき、先頭に立って押し切りを計るカレンブーケドールに並びかけます。そして2頭で抜け出しラヴズオンリーユーがクビ差先着。

 実は私はウィクトーリア(6番人気)に◎。かなり自信をもって臨んだのですが、まさかのフローラS同様出遅れ。これが致命的でした。しかも、直線で前に馬がいて外からイン狙いに変更。そこから猛然と追い上げて内のクロコスミアのまた内から肉迫。クビ差届きませんでした。残念無念の4着。

2勝が逃げ切り勝ちと、そんなにスタートに難があるとは想定外。まともにスタートを切れていれば、おそらく好位で展開していたはずで、もっともっと際どかったはずでした。秋華賞を楽しみにしたいと思います。

それにしても、2分22秒8のオークスレコード。決してレコード決着になるような流れではなかったのですが、それ以上に中間は雨がなく、まさに高速決着の馬場コンディション。この異常とも思えるコンディションは、今週からCコースに変更。また一段と高速化が進みそうな様相。無事を祈るばかりです。

衝撃の1分30秒5!に見る進歩と破壊への道!!

       マイルの女王決定戦GI「ヴィクトリアマイル」は、5番人気のノームコアが中団待機からゴール前の激戦を制して初GI制覇。

時計を見てビックリ!“1分30秒5”の日本レコード樹立!私は1分32秒台前半の高速決着を予測していたのですが、実際はそれを大きく上回る日本レコード。

それはアエロリットの速いペースでの逃走劇が、結果的にレコード決着となる最大の要因となりました。

この日の1番人気は阪神JF優勝、桜花賞2着のラッキーライラック。宿敵で大きな壁だった女傑アーモンドアイが不在。となれば捲土重来とばかりに多くの支持を集めました。 内を利してアマルフィコースト、ミッキーチャームが前に出て来たところに、外からアエロリットが並びかけて、あっという間に先頭に立つと、後続を引き離しにかかります。

ソウルスターリングが4番手で、この直後のインにクロコスミア。その外に併せるラッキーライラック。これらを前に見てマークする形のノームコア。内枠を考慮してレッドオルガはいつもより早めの位置取り。外にカンタービレ。そして直後にプリモシーン。

前半の3ハロンが33秒7、そして半マイルが44秒8と、前半から激しいペースで流れて行きます。後続を離し気味に快調に飛ばすアエロリット。5ハロン通過が56秒1。

2番手にミッキーチャーム。ソウルスターリングが4番手。その背後にクロコスミア。外に並ぼうとするラッキーライラック。背後にはレッドオルガと外のノームコア。またカンタービレも抜群の手応えで外に併せます。そしてプリモシーンが一番外から肉迫。

直線先頭に立ったラッキーライラックを目標にしていたノームコアが、外に並びかけて来ました。またラッキーライラックの内から懸命に粘るアエロリットを捉えたクロコスミアが急接近。そして一番外からプリモシーンが強襲。

4頭がゴール前で横並びの情勢。この中からグイとノームコアが前に出て優勝。2着に外から追い込んだプリモシーン。そして早めに動いたラッキーライラックの内からクロコスミアが伸びて3着。ラッキーライラックが4着。速いペースで引っ張った2番人気のアエロリットが5着でした。この5着までが1分30秒台で激走。

それにしても、1分30秒5の日本レコード樹立。上々の馬場コンディション。そして1400m通過が1分18秒8のレコードで通過。アエロリットの逃走劇は大したものですが、ただ単にこのことを、凄い、凄いと手放しで喜んでいいのでしょうか。 超高速で走ると言うことは、それだけ地面との衝撃度は、私たちが考えている以上の圧力、衝撃なのです。研ぎ澄まされたガラスの脚と言われるサラブレッド。そのリスクは決して少なくありません。 私は高速化がもたらす計り知れない危機感を感じております。もう、真剣に欧州タイプの馬場、芝の長い馬場コンディション作りを考えてみるべきではないでしょうか。

  残念ながら5月15日、優勝馬ノームコアは左第1指骨剥離骨折が判明したことが公表されました。やはり、なのです。