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一枚役者が違ったサトノダイヤモンドの圧勝劇!!

単勝1.1倍、圧倒的な人気に支えられたサトノダイヤモンド。天皇賞の前哨戦「阪神大賞典」に参戦して来ました。

昨秋の菊花賞に続いて有馬記念も連勝。一躍、東西を代表する大将格にノシ上がりました。有馬記念以来とはいえ別定重量の57kですから、ほとんどのファンの方が負けられない、と考えることは至極当然のことでもあります。

 

3000mのスタミナ戦。ところが、スタートと同時にマドリードカフェが飛び出し、これにレーヴミノルも加わり、さらにはタマモベストプレイも急追。そしてウインスペクトルも加わって行きます。

そして、サッと前半の1000m通過地点でウインスペクトルが先頭。ここから玉砕的なペースで後続との差をグングンと広げて行きます。

中団から背後にサトノダイヤモンドの姿を感じながら、控えて行ってはサトノダイヤモンドに差し込まれると考えたのか、福永騎手は勝負ところの4コーナーでスパート。ところがこれを真後ろで見ていた、サトノダイヤモンドのルメール騎手がゴーサイン。それに応えるサトノダイヤモンド。直線で並びかけると、あっという間に抜け出し、ゴール前は余裕綽々でゴールイン。

時計が3分2秒6。例年よりもズバ抜けて速い時計です。まさに天皇賞にリーチがかかりました。 2着に2番人気のシュヴァルグラン。大外から直線追い込んだトーセンバジルが、粘るタマモベストプレイを捉えて3着。注目していたワンアンドオンリーは3000mが少し長いかも知れません。

真っ直ぐ走っていれば結果は際どかったぞー

  弥生賞に続く皐月賞トライアル。3着以内に入れば皐月賞出走権。私は芝1800mでレコード勝ちを含めて2勝の実績を持つプラチナヴォイス(6番人気)に期待しました。

この日、1番人気は朝日杯FSの覇者サトノアレス。中山は2戦2勝のアウトライアーズが2番人気。以下、トリコロールブルー、モンドキャンノ、ウインブライトと続いていました。 スタートと同時に内枠の馬たちが我先にといった具合に出て行きます。主導権を取ったサウンドテーブル、オールザゴー。この時、モンドキャンノがポジション取りに一転した積極策。スタンド前と言うこともあって、モンドキャンノは少し掛かり気味。

私のプラチナヴォイスは目の前から間があいた7番手で、気持ちよさそうに走っています。それから少し離れたところにウインブライト。その直後がアウトライアーズ、サトノアレスは最後方。

前半の半マイルが48秒6。1000m通過が60秒3。少し時計を要する馬場コンディションとしてもスローに近い流れ。 それは4コーナーでした。先頭に立ったオールザゴーでしたが、外から仕掛けたプラチナヴォイス。抜群の手応えで先頭に立ったのです。 ところが、先頭に立ったものの阪神フィリーズレビューのレーヌミノルのように内へ内へと斜行。後続とだいぶ差があったので、事なきを得ましたが、内ラチのところまで寄れて、逃げるような形のレース。

レース後、和田騎手は「目標があるといいけど、1頭だけになると寂しいのかモタれてしまいました」とコメント。 これで風向きが向いたのが、プラチナヴォイスの真後ろで展開していたウインブライト。そして、ウインブライトの内側から伸びて来たアウトライアーズの追撃を凌いでゴールイン。

プラチナヴォイスは半馬身・半馬身差の3着。真っ直ぐ走っていれば、1馬身差から考慮して勝ち負けだったように思えます。それゆえ悔しい3着でした。

GI馬サトノアレスは直線追い込んで来ましたが4着まで。トリコロールブルーが5着。 そしてモンドキャンノは引っ掛かり失速。10着と惨敗でした。

まだまだ不安定な3歳牡馬クラシック戦線。まだまだ混戦模様です。