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初重賞制覇◎ガリバルディに「お見事!祐一!!」と一声!

          012   ガリバルディが優勝しました。初重賞制覇です。一昨年の京都新聞杯以来の重賞挑戦。むろんガリバルディも頑張りましたが、そこには巧みな手綱さばきで栄冠に導いた福永祐一騎手がいました。

ヤル気満々でチャカつき気味のガリバルディ。福永騎手は引っ掛かることを考えて、前に馬を置き、後方で末脚を温存する作戦。そして、梅雨時の開催最終日とあってインサイドがボコボコ状態。「インを走っていたら外に出せなくなる。とにかく直線は外に出そう」福永騎手の気持ちは決まっていました。

人気はダッシングブレイズ、トウショウドラフタ、タガノエスプレッソ、ケントオーと続いていましたが、なにしろ中京に移ってから4年、3連単が25万以上の高額配当。人気馬は例年総崩れなのです。それゆえファンも迷っている印象がありました。

  スタートで好発を決めたカオスモスが内から先頭に立ちます。直後に3番枠のスマートオリオン。そしてビークトラム、マイネルアウラートと続く展開。

1番人気のダッシングブレイズは中団の後ろ。出負けしたトウショウドラフタは内々の後方。同じく出遅れたタガノエトワールが中団内々。タガノエスプレッソは外枠ということもあり中団外で今回は待機策。

001 0030057番人気ガリバルディはスタートから福永騎手が手綱を絞って末脚温存策。後方の一団の中。その後ろが最後尾のケントオー。

勝負どころの4コーナー。カオスモスが内を開けて先頭。スマートオリオンがピッタリと続きます。前半3Fが35秒5、半マイルが47秒2。1000m通過が59秒0。スローペースで流れていましたが、内がボコボコなので、できるだけ外に持ち出します。

直線中程から一気に浮上したピークトラム。そんなときにアルマディヴァンがワキノブレイブ、マイネルアウラートの進路を妨害しながら馬込みから一気に伸びて来ました。出遅れて仕方なく内々追走のタガノエトワール、その直後にトウショウドラフタがインをついて懸命に前を追ってきます。

とはいえ、直線外から後続馬がグングン殺到。ゴール前で早めに先頭に立ったピークトラムを追って、直線外に出すことが出来たガリバルディ。凄い脚で伸びて来ました。そしてピークトラムをアッサリと捉えてゴールイン。福永騎手はあまりの切れ味にしてやったり、ニヤリと勝利の笑み。

004 007008 これも最後方から追い込んだケントオーが、中から伸びて来たダンスアミーガ、一番外から伸びたダノンリバティを振り切り3着。

009 1番人気のダッシングブレイズは直線の不利も重なって10着。2番人気のトウショウドラフタは直線脚を取られてギブアップ。タガノエスプレッソはまったく伸びを欠き15着と惨敗。

今年も1、2番人気が大惨敗。この時期のハンデ戦は本当に難解です。幸い私は◎ガリバルディで単勝、馬単、馬連をゲット。美味しい中京記念となりました。

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昨年の面目躍如!Mミラノの快走に相沢師の恩情あり!?

007  009 010  夏の函館の呼び物「函館記念」は、主導権を取ったマイネルミラノが一人旅に持ち込み、後続に2馬身差水を開けて押し切りました。

マイネルミラノにとっては、昨年、巴賞を圧勝し、挑んだ函館記念が2番人気。先手を取ったものの8着に失速してしまいました。

当時騎乗したのが丹内騎手。本来であれば前走のエプソムCで騎乗した柴田大騎手に依頼するのが一般的だと思いますが、相沢師は昨年同様に丹内騎手を指名。彼が函館出身で函館の馬場を熟知しているとの考えがあったからかも知れません。

003 私はエプソムCで◎に指名し、強力ルージュバック相手に、やったかな、というシーンを作ってくれたマイネルミラノ。ベストの2000mでチャンスと見ていたのですが、騎乗者を考慮して、丹内騎手には失礼ながら▲に一枚下げてしまいました。

それにしても2馬身差の圧勝劇。勝因は好スタートを切れたこと。同じような脚質の馬がいなかったこと。外枠を引いた先行オツウが2番手で妥協してしまったことがあります。

004 006 そのため楽に主導権が取れて、スイスイと願ってもない一人旅に持ち込んだマイネルミラノは、前半3ハロンの入りが35秒3。昨年が34秒9だったことを考えると、理想的な流れで落ち着いたペース。2番手のオツウは無理に競りかけようとしません。こうなると、後続が来るタイミングを計りながら仕掛けのタイミングを待つだけ。

1000m通過が60秒0。残り1000mを切り、1着でゴールに飛び込むため、後半の1000mからギアを上げて行きます。12秒3から11秒6へスピードアップ。

4コーナーを先頭でまわるマイネルミラノ。内からマデイラがオツウを捉えて2番手に進出。すると3番手のフェイマスエンド、その斜め後ろにいたファントムライトが、急激に脚色が鈍りだしました。

002 そこを内々の好位置でキープしていたケイティープライドが、ここぞとばかり追い出しをかけに入ります。2番手で頑張るマデイラ目がけて、ケイティープライドがグイグイと肉薄。

先頭は楽な単騎逃げのマイネルミラノ。中団から間を縫うようにしてツクバアズマオーが力強く伸びて来ました。 脚色からは断然、マイネルミラノが優勢。経済コースを走り、上位をグイグイと追うケイティープライド。そしてマデイラを捉えて2番手に進出。さらに馬込みの中から前を追うツクバアズマオー。

そんな中でまだ条件馬ながら驚きの1番人気に推されたバイガエシ。前半は後方に位置し、4コーナー手前から外々をまわって、中団に進出したものの比較的ダンゴの展開のなかで、勝負どころの4コーナーを一番外からの追撃態勢。これでは無理。ゴール前で詰め寄ったもののインサイドを通った馬が上位を独占する展開。ラストは最速の上りで伸びてきているものの不本意な結果(5着)となりました。

2番人気のレッドレイヴンも同様です。外をまわりながら8着と伸び切れませんでした。巴賞から中1週。馬体がプラス6K。完璧の仕上がりではなかったのかも知れません。

008 5番人気のマテンロウボスはスタートが甘く最後方に置かれる展開。バテた馬を捉えただけでした。

まだまだ充実著しいマイネルミラノ。目指すは秋の天皇賞でしょうか。圧巻の函館記念でした。

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