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◎カンパニーで天皇賞は大正解!やはり、やはりだったかウオッカ能力減退という説!!

0911041_2 毎日王冠の2着で垣間見た“ウオッカの能力減退説”。そのことを毎日王冠が終えた時点で、数字をあげて指摘しました。
 天皇賞は2・1倍という圧倒的な単勝支持を受けたウオッカ。その週の追い切り後の会見では、武豊騎手も「素晴らしいですね。最高の状態だと思います」と絶賛。角居調教師のコメントも「文句なしです」と強気。
 私は、毎日王冠で意図も簡単にカンパニーに捉えられ、突き放されたウオッカに不信を持っていたものですから、天皇賞は絶対カンパニーには勝てない!という自信のようなものがありました。あれほど超スローの一人旅に持ち込み、ベストの東京競馬場でカンパニーが有無を言わさず一刀両断。圧倒的な末脚の勢いの違いは決定的だと結論。
 で、天皇賞はカンパニー◎。一昨年の天皇賞・秋はメイショウサムソンの3着。これからとアクセルを踏んだときに、大きく斜行したコスモバルクに前をカットされる致命的な不利に涙。昨年は16番枠の不利な枠と出遅れ。更に、直線では前が壁で、ゴール前やっと窮屈なダイワスカーレットとディープスカイの間を潜り込むように鋭く鼻・首・鼻差の4着。当時、絶好調のウオッカとこれだけの不利がありながら同タイムの決着。
0911042 「今まではカンパニーにとって運がなかっただけなのです」と音無調教師。
 ところが、今回は違いました。毎日王冠でラスト33秒0という強烈なパンチ力でウオッカを圧倒。天皇賞はラッキーな3番枠。以前とは違って脚質にも大きく幅が出て、逞しくなったし、馬込みに入ってもまったく問題なし。むしろガッツを出すタイプ。私にはカンパニーの優勝しかどうしても思い浮かびませんでした。
 ただ、負けるとすれば、ウオッカではなく東京コースが抜群の相性と、成長力が見込めるシンゲンだろうと見ていました。
 さて、天皇賞はカンパニーが中団のインコース。その後ろにウオッカ。前半5ハロンが59秒8。主導権を取ったエイシンデピュティのスローペース。先行したキャプテントゥーレやマツリダゴッホが直線で失速。同じ位置にいたスクリーンヒーローが一旦先頭。そこを外から一気に捉えると、毎日王冠を上回るラスト32秒9の破壊力で圧倒。ようやく内からウオッカが迫ってきましたが、射程圏に入れたはずのスクリーンヒーローを捉まえきれず、ゴール寸前ではスクリーンと、まったく同じ脚色。昨年のウオッカであれば、2着は楽にあったケース。この辺りにもウオッカの減退説が説得力を増します。
 それにしても、8歳の後半でGI制覇。天皇賞・秋は4度目の挑戦で成就。音無調教師、スタッフ、横山典騎手、そしてカンパニー。見事な連係プレーでした。感動の天皇賞・秋。予想でスクリーンヒーローを△印。馬単2万9,270円。馬連1万6,490円。ラッキーな天皇賞でもありました。

今年も秋のGIに出てくる場内タオルのコスモバルクの出走は何故許されるのか!?

 今年も秋のGIシリーズにコスモバルクが参戦してきます。ホッカイドウの星も既に8歳。輝き続けた3歳春の頃とは違って、近年はさすがに老いが目立ち、哀れな姿をさらけ出しています。ちなみに、昨年のジャパンC17着のあと有馬記念にも出てきて11着。年が明けた日経賞が11着。そして春の天皇賞が16着。続く宝塚記念が13着。もう散々な成績なのです。ボクシングであれば場内にタオルが入っているような状態。
 JRAで連対したのが3年前のオールカマーでバランスオブゲームの2着。そのとき以来馬券の対象になっていないのです。一体、何故にこれほどJRA出走にこだわるのでしょうか。名声? プライド? わかりません。
 コスモバルクといえば、2年前の秋の天皇賞で、逃げていて直線大きな斜行し、他の馬の進路を妨害。それを早々に直感した武豊騎手のメイショウサムソンがインから早めに抜け出し圧勝。当時、モロにコスモバルクの被害を受けたのがカンパニー。怒り心頭にカンパニー騎乗の福永騎手は「あの馬には去年もやられた。もう来るな!」と言ってやりたいと、3着の悔しさをぶつけていました。
 これほど惨敗、大敗続きのコスモバルクは、今年の天皇賞・秋の出走順位が10番目。数年前に稼いだ賞金で、どんなGIにも出走できるほど安泰なのです。桜花賞を優勝したキストゥヘヴンが、昨年のヴィクトリアマイルで、重賞の連対実績もなかった惨敗続きのテンイムホウより出走順が低く、出走できなかったという不公平な現在のシステム。これは未来の競馬を考える上で大きな障害です。
 今回の天皇賞に、現在のコスモバルクのような馬が出走できるシステムは、もうソロソロ考え直すべきでしょう。今回の天皇賞に登録しながら出走できなかった馬の中には、毎日王冠好走のサンライズマックスやナムラクレセント。京都大賞典2着のスマートギアなどが涙をのみました。出走してくればかなりの善戦、あるいは勝ち負けが期待できたことから、ファンの立場からも、ことの外残念です。