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Archive for 競馬

バンザーイ!!してやったりアルティマトゥーレにしばし感動!(^^♪

0909161_2 GIスプリンターズSを睨んで、最も重要な一戦といわれるセントウルS。昨年のスプリンターズS優勝馬スリープレスナイト。そして、今年の高松宮記念でスリープレスナイトを破って短距離王に輝いたローレルゲレイロ。昨年のセントウルSを制したカノヤザクラ。スプリンター部門の役者が集結。
 ただし、スリープレスナイトが高松宮記念以来。ローレルゲレイロが安田記念以来の実戦。本番がこのあとのスプリンターズSであるということを、考えると他の馬のつけ入るスキは十分でした。
 そこで、私が狙ったのがアルティマトゥーレ。5歳牝馬ながらキャリア9戦で5勝。着外がわずか2回。なかでも、芝1,200mでは4戦3勝2着1回。底を見せていない未知と、抜群の6ハロン戦の適性。決定打はテレビユー福島賞。2ヵ月半ぶりの実戦ながらサッと主導権を取って余裕の圧勝劇。そのスピードにほれぼれしたものです。注目の時計が1分8秒2でラストが34秒1。翌日のオープン・バーデンバーデンCの勝ちタイム1分8秒7を、大きく凌ぐ時計だったのです。しかも、余力を残したアルティマトゥーレのラスト3ハロンの時計にも、バーデンバーデンCの組みは及ばなかったのですから、いかにその内容が優れていたのか、誰の目にもわかったはずです。
 さて、5番人気で臨んだセントウルS。スーと行けなかったローレルゲレイロが内から強引に主導権。コスモベルも積極的に2番手。それを見るように外から並びかけて行くアルティマトゥーレ。その後にスリープレスナイト。中団内にカノヤザクラ、その後方にサンダルフォン。私はこの時点で勝利を確信。
 それは、前半3ハロンが33秒8で、ここ3年では1番遅いペース。明らかに前残りの展開に向いた流れでした。そこを引っ張り切れない手応えで、4角を回って一気に抜け出したアルティマトゥーレ。後続のスリープレスナイトに2馬身差。圧勝でした。時計の1分7秒8は前年と比べて、やや見劣りしますが、ラスト33秒9は飛びっきりのタイム。破格の内容でした。本格化急でスプリンターズSが本当に楽しみな馬です。
 一方、ローレルゲレイロが14着。余りにもバタバタ。息の入れ方に問題があったようだとか。中山で巻き返しを狙いたいところです。
 単勝1,060円。馬単が3,820円。3連単10万3,580円也。◎▲△の印で的中! 今月、新しく内外タイムスからリアルスポーツに新聞名を変えて、その最終面で「アベコーアルティマトゥーレ電撃V」の大見出し。お陰様で3連単まで的中! 思わず民主党圧勝にも似たバンザーイでした。

☆京成杯オータムハンデは内田博騎手の手腕
0909162_3 1本人気に推されたヒカルオオゾラが9着と凡退した京成杯オータムハンデ。関屋記念でスマイルジャックを相手に、マイル1分32秒9(やや重)のハイレベルの激闘。その心配をしていたら、やはりでした。それにしても、9着とは騎乗した武豊騎手もガッカリ。気性の難しさが出てきたことを気にしていました。
 優勝したザレマ。頭が高く、勝ち味に遅い馬で、上位には必ずといっていいくらい顔を出すのですが、勝ち切るまでは難しいかもと、見ていたら積極策で上手に内で折り合い、経済コースを無駄なく走り、一気に抜け出し後続を完封。してやったりの内田博騎手。
 今回は初めての騎乗。「実は枠順を見たときからこういう乗り方をしよう、と決めていました」と、120点の乗り方で勝利に導いた内田博騎手。早く約束の「ステーキI」に行くことを確認。今週も快進撃に期待したいものです。

札幌2歳Sと新潟2歳Sから見た、その資質と将来性!!

 今年春のクラシックで主役。そしてダービーを制したロジユニヴァース。彼を排出した注目の「札幌2歳S」。今年は人気の一角サンディエゴシチーがモズ以下に圧勝。好位置のインコースで脚を温存して、4コーナーで前が開くと、すかさず接近して、力強く抜け出しました。前半5ハロンが61秒7のスロー。この緩ペースにもきちっと折り合うセンスの良さ。これで新馬、クローバー賞に続く3戦3勝。他の馬よりも完成度の高さで上回っていたような気がしますが、480K台の馬格。話題のマンハッタンカフェ産駒。思いは来春に夢馳せるところです。
 ちなみに、勝ちタイムの1分49秒7は、昨年のロジユニヴァース(1分49秒1)よりも見劣りしますが、3年前の優勝馬ナムラマースと同タイム。ラスト35秒1もナムラとまったく同じ。期待度が集まります。
 2着のモズは展開に恵まれたものですが、デビュー戦が0秒1差の接戦で優勝。こういうタイプは相手なりに走り、しぶとくバテないタイプ。今後も目を離せません。
 3着がアーバンウイナー。新潟のデビュー戦で中団から直線一気の差し切り勝ち。時計は平凡でしたが、ラストが33秒6という破壊力を披露。今回も前残りの流れの中で、後方から良く伸びてきました。また、人気の中心だったダノンパッション。注目のアグネスタキオン産駒で、デビュー前からクラシック候補として衆目の的。今回は最後方に陣取り3角過ぎにスパート開始。4角では5番手と先行馬を射程圏。ただ、6月の阪神以来、2ヵ月半ぶりの実戦。加えて、札幌の洋芝が始めての経験。武豊騎手は「こんなものではないです」とコメント。阪神、京都に戻ったときに改めて評価した1頭です。
 このレースで10着に敗れたユメノキラメキ。初めての芝でしたが、岩田騎手に騎乗依頼。ゲートの中でチャカチャカして出負け。レース中は馬込みのインでカーとなり、引っ掛かる仕種。楽に主導権を取って圧勝したダートのデビュー戦とは勝手が違いました。能力はかなり高い馬で、追いかけたい馬です。

 さて、昨年GI馬(朝日杯FS)を制したセイウンワンダーが、飛躍の出世レースとなった「新潟2歳S」。圧倒的な支持を集めたシンメイフジが最後方から直線大外に出し、矢のように伸びて見事な差し切り勝ち。不利があったダリア賞で2着に敗れた悔しさを岩田騎手で晴らした形になりました。半マイルが47秒8、5ハロン60秒6。スローの流れで32秒9のパンチ力。その破壊力の違いを見せつけた格好です。夏の新潟を2回使ったことによるケアが今後は重要ですが、卓越した勝負強さ、瞬発力でクラシック戦線に乗り出していきそうです。
 2着のフローライゼもたいしたものです。キャリア1戦でシンメイフジと0秒1差。一旦ゴール前では先頭。実に惜しいレースでした。持ちタイムを2秒7も短縮。均整の取れた馬格。「距離が延びてもっといい馬です」と後藤騎手。クラシックの香りがしてきます。
 ところで、このレースで13着に敗れたコスモセンサー。スタートが悪く、これはいけないと思ったのか、石橋脩騎手が追い上げて先頭を窺う勢い。なんとかなだめて2番手に付けたものの走りがぎこちないのです。主導権を取り、直線、再加速して後続を圧倒した新潟のデビュー戦のレースは見られませんでした。
 しかも、ゴール前では外から追い上げてきた馬が内によれて、コスモセンサーの進路を邪魔するようなシーン。そこで、またバランスを崩し、フォームがバラバラ。能力を出し切れていませんでした。この馬もしばらく追いかけておきたい馬です。