49回「宝塚記念」は、思い切って主導権を取ったエイシンデピュティの見事な逃げ切り勝ち。6歳にして初めてのGI制覇。内田博騎手は昨年のNHKマイルCのピンクカメオに続き2勝目。そういえば、宝塚記念は小雨が降り続き重馬場発表。NHKマイルCも前日の雨でやや重馬場。内田博騎手は雨馬場に縁があるようです。
考えてみれば、今年の宝塚記念は強力な逃げ馬が不在。エイシンデピュティが先手を取れば、間違いなくマイペースの逃げが打てるレースでした。「あれこれ考えるより、馬場が馬場だし、前に行こう」と、考えた内田作戦は見事に決まりました。2000mの大阪杯、同じ2000mの金鯱賞を2度走って、2、1着。この内容が、この粘り腰が大一番で生きたものだと思います。大阪杯ではあのダイワスカーレットの2着。確実に充実期を迎えているようです。
おそらく次の最大の目標は秋の東京の「天皇賞」。ただし、阪神、京都コースの芝で6勝、2着3回。着外が2回に比べて、東京芝は<1014>。コースに大きな課題を抱えているようです。
秋には凱旋門賞へ、という声を背中に感じていたはずの武豊・メイショウサムソン。昨年はアドマイヤムーンとデットヒートの末、惜しくも2着。今年もエイシンデピュティに肉薄したものの頭差及ばず。先の天皇賞でアドマイヤジュピタと頭差2着。アサクサキングスに寄られてぶつかる不利があったことが致命的だったようですが、どうも武豊騎手は作戦を間違えたかも知れないと考えています。
なぜなら、最初からエイシンが目標であれば、もっと前々で作戦を展開していたはず。武豊騎手の頭には、2番人気の岩田・ロックドゥカンブや、アルナスライン、アサクサキングスの4歳勢の出方を、これらの直後で機を窺っていたような気がします。少し大事に乗り過ぎていたきらいがするのです。
それにしても、4歳勢は揃って討ち死に。ロックドゥカンブはじん帯断裂の故障。アサクサキングスが5着。そして私の本命アルナスラインが、飲み込まれるように10着。アドマイヤオーラに至っては、3角でギブアップ状態。いずれも今年を代表する4歳牡馬陣の筆頭格。すべて敗因は重馬場だと口にします。重馬場といえば、あのウオッカも昨年の雨の宝塚記念で凡退。今年の4歳陣は雨が鬼門かも知れません。
そして、この宝塚記念。今年もあるデータが生きました。というのも、過去10年、1、2着馬は、いずれも前2走で1、2着。今年は5頭が当てはまり、その内の2頭が、エイシンデピュティとメイショウサムソンだったのです。まさに、宝塚記念・完全強力データ。しっかり覚えておきましょう。
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完璧! 絶対だった、あるデータ!!それにしても雨に弱い4歳馬の嘆き
6・21を迎えて思いを新たに‥
先日、6月21日、お陰様で誕生日を迎えました。この年齢になると、誕生日なんか来てほしくない、という方も多いのですが、私はある人の出会いから誕生日に対する見方、思いが変わりました。
その方は、私の人生の先輩で、独特の感性の持ち主。別に宗教家ではないのですが、未来が予知できる特殊な脳力を持ち、多くの社会的に著名な方や芸能関係の支持者も多く、女性でありながら不思議な魅力を持っている方なのです。
その方いわく、「歳を重ねていやだなんて、間違っても言わないで欲しい。年齢を一年一年重ねられたということは、本当に素晴らしいことじゃない。戦争や不幸にして事故や病気で亡くなってしまった世界中の子供たち。彼らの夢を考えたことがある? 彼らの分を生かされているんだよ」。
ただ流れのままに人生を過ごしてきた私には、胸にグサっと刺される思いがありました。
確かに歳をとる、というのは老いるという必然性と向き合わなくてはならず、これは感覚として、できれば避けて通りたいという自然な思いもわかります。
とはいえ、先日の中国四川省の大震災で、1万人以上ともいわれる子供たちが、教科書を手にしたまま短い命を落としてしまったり、今なお毎日、何千人という幼児や子供たちが亡くなっているアフリカの現実。戦争やテロ、蔓延する疫病、エイズ、そして最悪とも言われる食糧事情による飢餓。100円あれば10人の子供たちが延命できるのに、ピーナッツバター1個で、子供一人が10日生きられるというのに・・。
宇宙の小さな星、その小さな星地球。同じ地球にひとりの人間として生まれながら、天と地ほどの運命の違い。
私は、生きているという大切さと幸せを、改めて一つ年齢を重ねた誕生日に、思いを深くしました。そして、生きている証しとは何か、考えさせられた一日でもありました。