おかしい、どう考えてもおかしい。競馬メディアが黙殺しているので、あえて言わせて頂きます。
というのも、ヴィクトリアマイルに出走登録してあるキストゥヘヴンが、ヴィクトリアマイルに出走できないのです。出走順位がなんと22番目。タニノハイクレア、ベルモントプロテア、タイキマドレーヌ、テンイムホウよりも低い順番なのです。
何故、こんなことになったのか、キストゥヘヴンは過去1年以内で1、2着がないのです。規定によりこういうケースの馬は、準OPを勝ったばかりの馬で、現在OPに在籍している馬に順位上での先着を許してしまいます。
しかしながら、これはどう考えてもおかしい。キストゥヘヴンの最近の3走は、京都牝馬S3着、中山牝馬S3着、阪神牝馬S4着。いずれも重賞で好走しているのです。
対して、テンイムホウは最近の3走が、淀短距離S14着、ダービー卿CT16着、福島牝馬S9着と、大敗の繰り返し。しかも、テンイムホウはGIはおろかGIIさえ出たことがないのです。GIIIにわずか3回出走したのみ。総収得賞金が6歳で2,200万。
キストゥヘヴンはクラシックである桜花賞を勝ち、フラワーCも優勝。昨年のヴィクトリアマイル4着馬なのです。GIは7回出走。昨年夏は米国遠征。キャッシュコールマイルに出走し4着に善戦。前記したタイキマドレーヌよりもテンイムホウよりも格段に成績のランクは上なのです。明らかに格下の馬に出走順位で劣る、なんてことがあってはいけないのです。
ちなみに、キストゥヘヴンは5歳、総収得賞金は3425万円。テンイムホウと比較しても明らかにランク上位。
で、提案ですが、出走順位はクラシック優勝が最上位、次にGI優勝馬。これらは、仮に1年間未勝利であっても、重賞で5着以内に入っていれば、総賞金をそのまま評価して順位を決定する、とすれば今回のよう順位にはならないはずです。
これは、どんな競馬ファンに聞いても同様の答えが返ってくるはずです。マイル戦がベストのキストゥヘヴンにとって、ヴィクトリアマイルに出走できないことは、大きな痛手であることは火を見るよりも明らか。実際、彼女の東京マイル戦での快走を期待している競馬ファンは多いはずです。また、馬券的にも前記した馬よりも、はるかに売り上げが多いことでしょう。
今回のような間違った選出方法を早く止めて、新たな基準を設けるべきだと考えます。
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挙手! ヴィクトリアマイルの選出方法に意義あり!!
これはミステリー?初!混戦の現世代の3歳GIで1番人気が優勝しちゃったわけ?!
不思議なものです。混戦混戦と言われながら結局、優勝したのは1番人気馬。それも、これまで1番人気馬が過去10年で4連対しかしていなかった波乱含みのNHKマイルCでの優勝。加えて、キャリア8戦以上の馬は大苦戦を強いられている中での10戦目でのGI制覇。
なにもかもが優勝したディープスカイにとっては悪い材料ばかり。6戦目で未勝利を勝った馬が、NHKマイルCを勝つ、ということも大変稀有なケース、というよりマイル戦に変更されてからは、初めてのことかも知れません。
レース前、週刊競馬ブック誌の取材に答えて、ディープスカイの昆調教師はこういっています。
「左回りで直線の長いコースは魅力だし、パンパンの良馬場ならチャンスはあると思う」と、道悪馬場は断固反対マークを打ち上げていました。
が、当日は前日からの降雨で、重からやや重馬場。騎乗した四位騎手はレース後に、こうコメントしています。
「内目の荒れた馬場も気にしていなかった」と。
なあんだ、道悪は大丈夫だったんだ。レース前の調教師のコメントもアテにならないなあ・・と再確認。
ところで、今回のNHKマイルCは、ディープスカイが力強く突き抜けて完勝。内から追い上げたブラックシェルが直線中ほどから先頭。結果、差し込まれたものの内容的には一番。ダービーが楽しみになりました。
3着のダノンゴーゴーは藤岡騎手の好判断によるところが大。レース後に彼は汗を拭きながら
「いやあ、悔しいですよ。勝ちたかったですよ。良馬場だったらもっと切れていたはずです。マジ、悔しいですねー。GIを勝つというのは、やはり、そう簡単ではないんですねー・・」とポツリ。
驚いたのは、3着のダノンゴーゴーと4着ドリームシグナルとの差が3馬身半差。人気のファリダットが半馬身差で5着。3馬身半差は能力の差とは思えず、かと言って馬場の巧拙の差とも思えません。何故、これだけの差が開いたのか、ミステリーです。ちなみにディープスカイとファリダットの差は1秒3差もありました。
ところで、皐月賞5着のレッツゴーキリシマ。ある種、1つの物差し的役割になると考えたのですが、好位置からジリ貧の9着。皐月賞で2着タケミカヅチから0秒1差。あまりにも不甲斐ない敗退でした。このレッツゴーキリシマが2着したGI朝日杯FS。そのレースで優勝したゴスホークケンは、主導権を取ったもののゴール前で急激に失速。12着と凡退。
私が注目したサダムイダテンはスタートが今ひとつ。直線は内を通って追撃態勢に入ったのですが、あのラジオNIKEEI2歳Sで豪快な追い込みを見せた鋭い脚は見られませんでした。もっとも、スプリングS以来の実戦。馬体重がプラス12k。重め残りだったことも考えられます。新馬圧勝のマイル戦でいいと思ったのですが・・。