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無敵の1番人気が撃沈!1勝馬が29年ぶりの快挙!!
遂に1勝馬がクラシックを制しました。牝馬2冠目の「オークス」で、3番人気に推されたユーバーレーベンが快勝。5戦無敗の1番人気ソダシはゴール前で撃沈。無念の8着に敗れ去りました。
今年のオークスは、強力な逃げ馬が見あたらず、展開が読み辛い中で、武豊騎手に乗り替わったクールキャット(6番人気)が、内からスルスルと先頭に立ちます。外から川田騎手のステラリア(5番人気)が2番手。その内にはソダシもポジション取りに出ます。
1番枠を引いた追い込みのククナが果敢に4番手の積極策。その直後にルメール騎手のアカイトリノムスメ(2番人気)がいます。
私が注目したスルーセブンシーズは中団より後ろのイン。その外に福永騎手のファインルージュ(4番人気)。それらの後ろは末脚温存のアールドヴィーヴル、背後にタガノパッション。ハギノピリナも並んでいます。前半の5ハロンが59秒9。先頭から後方まで一塊の展開。
4コーナーをまわりクールキャットを先頭にして、後続は外にわっと広がります。内からククナが2番手争いに加わって来ました。その外にはソダシが浮上して来ます。それをマークしていたアカイトリノムスメが、インの苦しい位置から肉迫。
内のククナ、その外のソダシが先頭に立ちかけるところに、ソダシの後方で機を窺っていたユーバーレーベンが外から一気に並んできました。そして、ここが勝負どころとばかりに一気に先頭に躍り出ます。
内からククナ、外のソダシの間からアカイトリノムスメが割って出て来ました。一方、大外から猛然と追い込んで来たのがハギノピリナ。
優勝は早めに先頭に立ったユーバーレーベン。内のアカイトリノムスメが大外から強襲したハギノピリナをハナ差退けて2着を確保。
1勝馬のオークス制覇は29年ぶり。ダンスパートナー以来、史上3頭目の偉業となりました。
歓喜の雄叫びを上げるM・デムーロ騎手。昨年のNHKマイルC以来、実に1年ぶりのGI制覇。レース後のインタビューで「感動しました。とても嬉しいです。いやぁ、人生はいろんなことがあります。息子が生まれて喜んでいたら、親しい友人が突然亡くなりました。ファンの方の応援がとても嬉しかったです」とコメント。
桜花賞で1分31秒1という凄いレコードで激戦を制したソダシ。2年前の桜花賞をレコードで圧勝した女傑グランアレグリア。そのグランアレグリアは続くNHKマイルCで4着から5着に降着。反動は確実に出ると見ていた私。従って、オークスの勝ち馬は桜花賞組以外から出るだろうと推理。それでスルーセブンシーズ(9番人気)に期待しましたが、内の悪いところを走らされて、キャリアの浅い小柄な馬には大きな負担となりました。とは言え勝ち馬と0秒7差。悪くない内容です。夏の成長が待たれます。
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これがあの女傑を一蹴した新女傑!その強さは神がかり!!
単勝1.3倍と圧倒的な人気に支持されたグランアレグリア。マイルの女王決定戦「ヴィクトリアマイル」。あの一世を風靡した女傑アーモンドアイが、昨年独走を演じた一戦。そのアーモンドアイを安田記念で影も踏まさなかったのがグランアレグリア。
その新女傑グランアレグリアにとっては、どんな勝ち方をするのか、2着はなにか、ファンの衆目はそこに集まっていました。
アーモンドアイに騎乗し、グランアレグリアの強さを肌で知る男、C・ルメール騎手。そのルメール騎手にとっては、グランアレグリアで「まず負けない!」と言う自信で溢れていました。
内からクリスティが先頭に立つと、外にはスマイルカナが前に出るぞ、という構えで並びかけそうな勢い。その外には大外枠のレシステンシア(2番人気)。直後の内にイベリス。それに並ぶようにディアンドル。少し行きたがっています。
そしてこれらを前に見てマジックキャッスルを内に、グランアレグリアは中団の外。その背後にデゼル。内にランプリングアレー。大きく出遅れた3番人気のテルツェットは後方に置かれました。前半の半マイルが46秒0。昨年と同じように緩みない流れで進んで行きます。
そして直線に入ると、クリスティを先頭に、外からスマイルカナとレシステンシアが急接近。その背後にマジックキャッスルが虎視眈眈。
ラスト400mでレシステンシアが先頭に躍り出ると、一番外からグランアレグリアのルメール騎手の手が動き出します。そして残り200m辺りでグランアレグリアがケタ違いの破壊力で一気に先頭に躍り出ました。あっさりと後続を置き去りにして、余裕綽々と後続に4馬身差。圧倒的な強さで相手を手玉に取る一人舞台。
1分31秒0、ラスト3Fが32秒6。次元の違いをまざまざと見せつけるかのようなワンマンショーでした。
ゴール前で横一線に並んだ2着争いは、内から2番手に浮上したマジックキャッスルを、ゴール寸前で外から鋭く伸びた10番人気ランプリングアレーが、内のマジックキャッスルを捉えてクビ差2着。
先手が取れない厳しい展開ながら、ディアンドルがしぶとく食い下がって4着と好走。またインサイドから鋭く追い込んだシゲルピンクダイヤが5着。そしてレシステンシアは6着に後退。ダノンファンタジーとデゼルはそのあとでした。
レースはラスト3Fが33秒4と超ハイレベルの争い。それにもかかわらず余裕綽々だったグランアレグリア。安田記念の連覇も視界に入って来ました。
一方で、この日、9レースでJRA通算1400勝に到達したGI請負人、C・ルメール騎手。そのオーラと勢いは留まることを知りません。
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