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東西の圧倒的1番人気の凡走劇は何を意味するのか?!
東西で春のクラシックを臨んで注目の3歳戦が行われました。なかでも京都では、あの女傑アーモンドアイがその名を全国区に轟かせた「シンザン記念」。一方、中山で桜花賞を睨んで「フェアリーS」が行われました。
「シンザン記念」は単勝1.6倍と圧倒的な支持を受けたルーツドールが、中団の外に待機したものの勝負どころで手応えが怪しくなり、直線も伸びるどころか前方にいる馬たちからどんどん置かれて7着。惨敗でした。キャリアの浅い明け3歳馬にとっては、ままあることとは言え良馬場でマイル1分37秒5。同じ日の牝馬限定の未勝利クラスに匹敵。秋の東京デビュー戦で1分33秒3の圧倒劇。その片鱗は微塵も感じられませんでした。
優勝は終始ラチ沿いの経済コースを3番手で進めていたサンクテュエール(2番人気)が、2番手から直線で先頭に立ったプリンスリターン(5番人気)を、ゴール前で内からクビ差し切り初重賞制覇。クラシックに向けて、まさに力強い1勝となりました。
一方で敗れたとはいえゴール前で差し返す勝負強さを見せたプリンスリターン。騎乗した原田和騎手にとっては、実に悔しい一戦となりました。
3着はプリンスリターンから4馬身も離されてコルテジア(9番人気)。デイリー杯2歳S8着からの盛り返しです。
また、朝日杯FS4着と好位した3番人気のタガノビューティー。後方グループに待機して末脚温存。直線は伸びを欠いて結局6着。鞍上の和田騎手は「ダートのほうがいいかも知れない」とコメント。気性的にも難しいタイプのような気がします。
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東西の金杯は仕上がりの本気度が差を分けたか?!
新春恒例の東西で行われる「中山金杯」と「京都金杯」。ハンデ戦ということもあって、大波乱の結末に期待を寄せた私をはじめとした穴党ファンもいたようですが、優勝馬は東西ともに人気の一角となりました。
とりわけ「中山金杯」は、昨年の勝ち馬(ウインブライト)同様に、58kのトップハンデを背負ったトリオンフ(2番人気)が優勝。
それも、騎乗予定だった三浦騎手が落馬事故で、急遽、Mデムーロ騎手に騎乗変更。そうした中で、ブラックスピネルの逃げを2番手でマークする正攻法策。満を持したトリオンフが直線中程で抜け出すと、このトリオンフをピッタリとマークしていたウインイクシードが、ゴール寸前で外から並びかけて肉迫。また、その直後から迫って来たテリトーリアルが猛然と強襲。その内側には3番手で粘ったノーブルマーズ。外にはマイネルハニーも上位争いに加わっていました。
優勝したトリオンフから10着のギベオンまで僅か0秒5差の大接戦。さすがにハンデ戦です。前半5ハロンが60秒2。平均に近いスローと推測。それゆえ好位、中団の前に位置した馬たちが上位を独占。後方待機馬は結果的に厳しい結末となりました。
ラスト3ハロンが35秒8で11秒7-11秒4。ゴール前1ハロンがガクンと12秒7ですから、やや失速気味だったわけです。
とは言え、優勝したトリオンフは6歳馬ながら、1年4ヶ月ぶりの登板だった2走前のチャレンジCで、いきなり2着と力走。まさにポテンシャルの高さを見せつけたわけです。休養明け2走目で、ファンの方もチャンスと見た方が支持を上げたようです。
2着が6番人気のウインイクシードで、3着が11番人気のテリトーリアル。1番人気のクレッシェンドラヴは最後方で展開。直線外から迫って来ましたが、一息の7着となりました。
一方で、京都「京都金杯」は、好位のインで折り合いに専念したサウンドキアラ(3番人気)が、2番手から抜け出したボンセルヴィーソ(14番人気)を、直線で捉えると一気に突き放し圧勝。初重賞制覇となりました。
中団で待機したダイアトニック(2番人気)が、勝負どころの4角で好位に進出。ゴール前で鋭く伸びてボンセルヴィーソを捉え2着を確保。充実しています。
前半の半マイルを47秒1のゆったりとしたペースに持ち込んだマルターズアポジー。この流れでボンセルヴィーソが踏ん張りました。
また、ラスト46秒9-35秒0の流れで、スタートで最後方に置かれる厳しい展開となった1番人気のカテドラル。結果はブービーの17着と惨敗。鞍上の武豊騎手も首を捻るばかり。
馬体重のプラス・マイナスが激しかった今年の京都金杯。正月開催とあって、それぞれの仕上がりが大きなカギとなった印象があります。
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