1月8日に京都競馬場で行われる「シンザン記念」。5年前はダービー馬タニノギムレットが優勝。一般的には来月京都で予定されている「きさらぎ賞」が、クラシックの登竜門ともいわれていますが、今年は破格の大物が登場してきました。GⅠ朝日杯FSで2着だったローレルゲレイロもそうですが、資質はそれ以上とも思われるダイワスカーレットとアドマイヤオーラ。暮れの中京2歳Sで1、2着。半馬身差の壮絶な大接戦。この2頭から5馬身突き放されたのが京都2歳Sを圧勝したゴールドキリシマ。
時計が1分47秒8で、ともにラスト33秒台の破壊力。ちなみに、昨年、この中京2歳Sを制した2冠馬メイショウサムソンが1分47秒5の時計だったことからも、比較上まさにレベルはメイショウサムソン級だと評価。
ダイワスカーレットはアグネスタキオン産駒の馬格に恵まれた牝馬。兄は皐月賞で優勝し、昨年の天皇賞・秋、マイルCSとGⅠを連覇したダイワメジャー。一方のアドマイヤオーラもアグネスタキオン産駒で、兄は弥生賞であのディープインパクトと首差の勝負をしたアドマイヤジャパン。前走の中京2歳Sがキャリア2戦目だったことからも、今回は逆転のチャンスだとみています。
いずれにしても、この2頭は1頭が牝馬クラシックへ、また片方は牡馬のクラシックの最有力候補と判断。そういう意味からも重要な、そして目を離せない一戦になりそうです。
この2頭から強気に狙ってみます。
クラシック級の大物登場
年の始めは金杯から
JRAは今年も東西の重賞は「金杯」からスタート。ただ、例年は1月5日が初日でしたが、今年は6日から3日間開催。1年の計は金杯にあり、と競馬ファンの間ではよく言われますが、昨年の中山金杯で◎のアサカディフィート(6番人気)が2着。優勝したヴィータローザ(7番人気)と鼻差。馬連で9100円はゲットしたのですが、馬単を逃して悔しい思いをしました。
でも、京都金杯でビッグプラネット(6番人気)の逃げ切りとみて◎。先行ニューベリー(12番人気)もマークしたら、これが大正解!馬単で3万2360円。馬連でも1万8930円もつきました。ただ、迷った末、3着のアルビレオ(9番人気)を切ったものですから、3連単の42万近い馬券を取り損なってしまいました。
昨年はこういった悔しい、惜しいケースが幾度となくありました。1年の計は金杯にあり、何となく自分ながら納得しているところです。
さて、今年の中山金杯は楽しみな馬がでてきました。昨年の弥生賞でアドマイヤムーンと大接戦の2着。現4歳でもトップクラスの実績を持つグロリアスウィーク。そしてブラックタイド。あのディープインパクトの全兄。更に休養明けの中日新聞杯で3着。変わり目が見込めるマヤノライジンです。私自身もこの3頭の争いと見ていますが、前走の中日新聞杯でトーホウアラン、インティライミと接戦、休養前の札幌記念でもアドマイヤムーンと接戦したマヤノライジン上位とみています。とはいえ、初めての中山はともかくとして、当日が大雨の予報。雨はグロリアスウィークに味方するかもしれません。
大穴のムードを持っているのは、前走で7馬身差の独走劇を演じたシャドウゲイト。53㌔というハンデも魅力。雨、単騎逃げ。一角崩しの可能性もあります。
☆京都の金杯は
京都金杯はポイントが2つ。強力な逃げ馬が不在。展開がカギです。更に、雨が降ると人気の一角キンシャサノキセキは応えます。となると、浮上するのが前で対応できるマイネルスケルツィとフサイチリシャール。脚質に幅が出てきたサクラメガワンダー。とくにフサイチリシャールは、重馬場の京都でドリームパスポートを、ちぎった実績があり先行力も味方に最有力。むろん、仮にマイネルスケルツィがスタートを無難に決めて、マイペースに持ち込むと、逃げ切りのチャンスもあります。サクラメガワンダー、キンシャサノキセキは、良馬場がベストの条件。マルカシェンク、スズカフェニックス、ホッコーソレソレーも馬場状態が大きなカギです。