今年の競馬・流行語大賞は「ミルコ・マジック!」に決定!?

秋のマイルチャンピオン決定戦「マイルCS」は、4番人気のペルシアンナイトが直線豪快に伸びて、直線先頭に躍り出たエアスピネルを、ゴール寸前でハナ差だけ差し切って初GI制覇となりました。 スタートをそろりと出たペルシアンナイト。前半は後方インに待機策。これまでのレースから少し消極的作戦とも思えたのですが、鞍上のミルコ・デムーロ騎手はむやみに動こうとしません。そして、じっと耐えながら直線で馬群の真後ろに取りつくと、馬込みの間を強襲。うまくするっと抜けると先頭に立ったエアスピネルに向かって末脚が全開。ゴールではムーア・エアスピネルの外にピッタリと馬体を並べました。 長い写真判定。それでもMデムーロ騎手の勝利の雄叫び、パフォーマンスが繰り広げられるまで、それほど時間を要しませんでした。 それにしても、秋初戦のGIスプリンターズSを皮切りに、毎日王冠、菊花賞、アルゼンチン共和国杯、エリザベス女王杯、そして今回のマイルCS。秋競馬はまさにミルコ・マジックです。 2着がハナ差で2番人気のエアスピネル。4コーナーで好位に上がり、ラスト200mで押し出されるように先頭。その勢いでゴールを目指したのですが惜しかったです。 中団のインを追走し、直線で外に出したサングレーザーが、内側で頑張ったレーヌミノル、外から激しく迫った1番人気イスラボニータ、クルーガー、ブラックムーンを僅かに振り切り3着。

優勝したペルシアンナイトから7着のクルーガーまで、僅か0秒3差の大激戦。今回のマイルCSは生憎の稍重馬場でしたが、パンパンの良馬場であれば、もっと違った結末になっていたかも知れません。

当初、私はペルシアンナイトを本命に考えていたのですが、クルーガーの坂路調教がケタ違いに良かったことから、こちらに本命を移動しました。直線は外から良く伸びていたのですが、後方で終始外々まわり4コーナーでも外に膨らむ形。どうもシュタルケ騎手と相性が悪かったようです。 逃げたマルターズアポジーが15着。2番手追走のヤングマンパワーとダノンメジャーが、13、14着。前半の半マイルが46秒7。1000m通過が58秒6。おそらく良馬場であったなら45秒台、57秒台。いずれにしても、この流れでは先行馬に厳しい展開だったことは確かです。

その中で、好位で展開した3歳牝馬のレーヌミノル。このメンバー相手に4着は賞賛ものです。

一方で、8着だった3番人気のレッドファルクスが8着。前半から動きが鈍く、終始仕掛け詰めで追走。今回はC・デムーロ騎手にチェンジしたことが影響したのか解せない着順。ゴール前では失速気味でした。

神がかりか!また今年もM・デムーロが降臨!!

 

 昨年のクイーンズリングに続いて、今年もM・デムーロJが騎乗したモズカッチャン砲が炸裂しました。

今年は豪華牝馬陣が勢ぞろい。なかでもGIドバイ・ターフを制したヴィブロスが1番人気。オールカマーでステファノス以下を一蹴したルージュバック、宝塚記念3着のミッキークイーン、秋華賞優勝のディアドラと続いていました。

そんな中にあって、3歳馬モズカッチャンは5番人気。クイーンズリングを弟のC・デムーロに譲り、秋華賞で3着だったモズカッチャンに跨りました。

戦前、私は強力な逃げ馬が見あたらず、スンナリとクロコスミアが主導権を取り、モズカッチャンが2、3番手だろうと推測。流れもスローの公算が大と見ました。

実際、内からじんわりとクロコスミアが先頭に立ちます。ところが一番内のクインズミラーグロが仕掛けて先頭に立ちました。クロコスミアの和田騎手は意に介さず、2番手で折り合いに専念。ここでクロコスミアが競り込んでいると、結末は大きく変わっていたと思われます。

外からマキシマムドパリ、なんと早々とヴィブロスが4番手に進出。そこにはモズカッチャンもいます。直後にスマートレイアー。そして中団に内からクイーンズリング。その背後にミッキークイーン、外にルージュバック。後方はリスグラシュー、ディアドラなどが追走。

前半5ハロン通過が62秒0。予測した通りスローペース。そして4コーナーを先頭でまわったクインズミラーグロを捉えに出たのがクロコスミア。マキシマムドパリが続きます。直後に内からモズカッチャン、外に並ぶヴィブロス、エテルナミノル。その内からスマートレイアーが追撃態勢。直後にインからクイーンズリングと、外にミッキークイーン。

直線で先頭に立ったクロコスミアがラストスパート。そこへモズカッチャンが並びかけて来ます。2頭の激しい叩き合いです。そのときゴール前凄い脚で追い込んで来たのがミッキークイーン。

ゴール寸前で粘るクロコスミアを捉えたモズカッチャン。そこへ強襲した外のミッキークイーン。3頭が並んでゴールイン。結果はモズカッチャンが優勝。クビ差でクロコスミア。アタマ差でミッキークイーンでした。

以下、マキシマムドパリ、ヴィブロス、スマートレイアー、クイーンズリングが、どっと一団で入って来ました。

発表が良馬場とはいえ、2週続きの豪雨の影響が多少残る馬場コンディション。3年前のラキシスが優勝したときが2分12秒3(ラスト34秒1)、昨年のクイーンズリングが2分12秒9(ラスト34秒1)。今年は2分14秒3(ラスト34秒4)と、この微妙な馬場コンディションも、結果に出ていたような印象がありました。