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未勝利よりも遅いペースがもたらした衝撃の結末!!

それは、まさにあの童話「ウサギとカメ」のような世界でした。スタンドのファンはまるで狐につままれているような表情で、電光掲示板を見つめているだけ・・。

恒例の「エプソムカップ」は、衝撃的な結末が待っていました。2番手を追走のレイエンダ(5番人気)が、ゴール前で楽な逃げを打ったサラキア(7番人気)を捉えて優勝。初重賞をゲットしました。

一方、1番人気のソーグリッタリングが3着をようやく確保。人気を分けた注目のミッキースワロー(2番人気)は10着に凡退。 時計がビックリの1分49秒1、小雨がパラつく稍重馬場のコンディションとはいえ、あまりにも遅い未勝利クラス並みの凡タイム。ちなみに、昨年は重馬場のコンディションの中でも1分47秒4でサトノアーサーが優勝。異常な遅いタイムです。

  それは余りにも遅いペースに要因があったのです。外から先行のダノンキングダムが楽に主導権と、考えていたら今ひとつ出脚が弱く、ダノンキングダムの三浦騎手が仕掛けて前に上昇。内からサラキアとレイエンダが先行態勢。当然、ダノンキングダムがこの2頭を抑えて主導権と思われたのですが、大事をとってか3番手で折り合い重視の作戦。 となると、先頭に立って逃げる形となったサラキア。2番手にピッタリとレイエンダ。共に本来は差し追い込みタイプの馬ですが、今回は押し出されて先行する形。

前半の3ハロンが38秒4。前半の半マイルが51秒3、そして1000m通過が63秒9の超スローペース。ちなみに、昨年は重馬場ながら35秒4、5ハロン通過が59秒6。この未勝利並みの極端な遅いペースは、その結果に大きく左右となったのです。

本来、外枠のダノンキングダムが楽に主導権を取れたのですが、外から出て来るはずのダノンキングダムを待っていたフシのあるサラキア。ダノンキングダムが3番手で折り合いを付けてしまった為に、なんと楽々主導権に持ち込めたのです。驚いたことに一向にペースが上がらず、結局スローで3コーナー、4コーナーまで坦々と流れます。

そして、内を開けて先頭で直線に出て来たサラキア。2番手外のレイエンダ。好位5番手にミッキースワローを警戒するソーグリッタリング。3番人気のプロディガルサンは中団イン。ミッキースワローは後方の外。ブレスジャーニーも同じような位置でインに待機し、直線はボコボコした馬場の最内を強襲作戦。

勝敗はインを開けて中央から外目での攻防。とはいえ、前半が超スローで展開したためにラスト3ハロンは一転して32秒9と言う高速決着。

こうなると、後方待機組は苦しくなりました。前を行く2頭の争いとなり、優勝は2番手からゴール前で抜け出したレイエンダ。逃げたサラキアが2着。外から追い上げたソーグリッタリングが3着。内ラチからブレスジャーニー。そしてミッキースワローは見せ場らしい見せ場もなく10着に敗退。道悪に加えて1800mも不向きだった印象があります。 楽しみにしていたダノンキングダムは3番手に付いたものの雨の中で苦戦。先手を取っているならまだしも、好位から32秒台の決着を要求されては無理でした。

ああ、スタートで衝撃の不利!絶妙の展開で初GI制覇!!

春のマイル王決定戦、「安田記念」。それは、ある意味で事件でした。無敵の快進撃を続けて来た女傑アーモンドアイ。そして7戦6勝の王者ダノンプレミアム。当然この2頭が圧倒的な支持。

ところが、結末は2頭とも敗退。単勝1.7倍のアーモンドアイが3着。そして単勝3.2倍のダノンプレミアムに至ってはドンジリの16着。この結果に場内は騒然。 「何があったんだ!」「ダノンプレミアムはどうしたんだ!」絶叫とも悲鳴とも思える声が聞えて来ます。

事のキッカケはスタート直後に起きました。抜群のスタートを決めた一番外枠のロジクライが、スタート直後に内側に寄れて、こともあろうかダノンプレミアムと、その隣のアーモンドアイ。またその内のペルシアンナイト、隣のロードクエストの走行を妨害。不利を受けた馬たちの騎手は慌てて手綱を引きます。そして全体的な位置取りが後方に置かれてしまう形。 結局、この大きな不利が最後まで応えた結果となったのです。アーモンドアイのルメール騎手は「5馬身くらいのロスがあったね。残念です」と、肩を落としていました。 レースは内から絶妙のスタートを決めたグァンチャーレを内から抜き去って主導権に立ったアエロリット。少しペースを上げて行きます。離れた2番手で折り合いを付けるグァンチャーレ。そこからまた離れた位置にロジクライ。真後ろのインにインディチャンプ。背後にはモズアスコット、サングレーザーがいつもより早めに前の位置を確保。 そして中団の外にはダノンプレミアム。その内にフィアーノロマーノ。ダノンプレミアムをマークするようにアーモンドアイが追走。そしてスタートで大きく遅れたステルヴィオ。最後方がペルシアンナイト。

前半の半マイルが45秒8と平均ペース。そして4コーナーの5ハロン通過が57秒0。高速馬場のコンディション。ラスト3ハロンは当然33秒台の決着となりました。 2番手以下を離し気味に逃げたアエロリットの戸崎騎手。絶妙な逃走劇で直線外からグァンチャーレが来たことを確認してから追い出します。そこへ好位からグングンと伸びて来たのが福永騎手のインディチャンプ。その後続のモズアスコットの外から迫って来たのがアーモンドアイ。内ラチ沿いから接近するサングレーザー。 懸命に粘るアエロリット。その外にインディチャンプが馬体を併せて抜け出しかけます。そして大外からアーモンドアイが強襲。この3頭が馬体を併せるようにゴールイン。

そして電光掲示板には「5」「2」「14」の馬番。優勝がインディチャンプ。初GI制覇。クビ差で粘ったアエロリット。アーモンドアイは僅かハナ差届かず3着。

以下、4着に頑張ったグァンチャーレ。サングレーザーが5着。ダノンプレミアムは空しく最後方でポツンと入線。スタート直後の大きな不利が最後まで応えた春のマイル王決定戦となりました。

私はステルヴィオに◎を打って期待したのですが、スタートで致命的な出遅れ。マイルCSを制した時のように好位で展開すると考えていたのですが、まさかの最後方近くで展開するとは予想外でした。しかも、4コーナーをまわって最後方から2番手。しかも直線で外を狙ったのですが、前がカベで仕方なく追い出しがゴール前300m。あまりにも不運。同時にレーン騎手の判断ミス。それでも8着とは言っても優勝したインディチャンプと0秒4差。ラスト32秒6の切れ味だったのですから、スタートの手痛いミスが大きく応えました。レーン騎手にはガッカリです。 一方で、離れた最後方にダノンプレミアム。ゴール入線後に川田騎手が下馬。無事を祈るばかりです。