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Archive for 競馬

GI連勝!マイルの女王が新たな恋人で衝撃の快走!!

    東京のマイル戦に絶対的な自信を持つ4番人気ソングライン。3週前の「ヴィクトリアマイル」に続き、GI「安田記念」を撃破!

それは戸崎圭太騎手という絶妙の伴侶を得て、春のGIマイルの頂点に立ちました。ソングラインは昨年に続く安田記念の連覇でもあります。

  日曜の東京競馬場。直前の金曜、土曜は台風の影響で大雨警戒予報が出た府中市。安田記念当日は、晴れても渋った馬場コンディションが予想されました。

ところが、当日は初夏の太陽が馬場の回復を加速。安田記念の直前は内側辺りで少し泥が跳ね上がる状態だったものの、むしろ結果的に足がかりの良いコンディションに変貌した印象です。それが高速の結着に繋がりました。

  レースはウインカーネリアンの三浦騎手が激しくしごいて主導権を取ります。これを内からジャックドール(5番人気)、2番人気のソダシが追いかける展開。前半の3ハロンが34秒2。昨年を大きく上回るペース。この流れで後方待機のシュネルマイスター(1番人気)には願ってもない展開。

  顔ぶれから流れが遅くなると読んだ3番人気のセリフォスのレーン騎手が、少し掛かり気味に4、5番手のインをキープ。中団の外からソングライン。その内側に私の期待ガイアフォース(8番人気)。

そしてレースの後半が45秒4―33秒8。超ハイレベルの結着。2番手から直線で先頭に立ったジャックドール。その背後にいたセリフォスが接近。ところが、外から忍び寄って来たソングラインが、鋭い脚勢で一気に肉薄。その後方からシュネルマイスターと、その内からガイアフォースも接近。

あっという間に抜け出したソングライン。2番手を突き放す独壇場のパフォーマンス。激しい2番手争いは横一線。4頭がアタマ・クビ・クビ差の大接戦。辛くもインのセリフォスが、シュネルマイスターを振り切り2着を確保。

惜しかったのはガイアフォース。直線で前にダノンスコーピオンがいて、少し邪魔になるような不利。ゴール前の脚色が良かっただけに惜しい4着でした。仮に3着で3連複は万馬券。印象からベストは2000mくらいかと推察しています。

ソングラインと戸崎騎手。呼吸もピッタリ。見事なプレーにスタンドの観衆も魅了されたようです。昨年勝てなかったGI戦。今年はフェブラリーSで愛馬レモンポップが坂井瑠騎手にチェンジ。悔しい思いをしたことでしょう。

そこに、突然、現れた女神ソングライン。その新たな恋人を得て、戸崎騎手の笑顔は満開そのものでした。

涙の別れもあった史上まれにみる大激戦の日本ダービー!!

注目のクラシック2冠目、3歳の頂点「日本ダービー」は、レーン騎手が騎乗するタスティエーラ(4番人気)が、好ポジションの4、5番手から直線坂上で先頭。激しく詰め寄って来たソールオリエンス(1番人気)、その外からハーツコンチェルト、内から詰め寄るベラジオオペラを、何とか際どく振り切り待望のGI制覇!クビ差勝ち。

そこには、初コンビで大舞台に立ったレーン騎手とタスティエーラが、手を振った先のスタンドの多くのファンから喝采を受けていました。

日本ダービーは皐月賞を制したソールオリエンスが単勝1.8倍という圧倒的な人気。オークスのリバティアイランドに続くか、と思われましたが、皐月賞のような大外一気の切れ味が見られませんでした。

  外から主導権を取ったパクスオトマニカの田辺騎手が、他の馬が追いかけて来ないと見るや、逃げ脚を伸ばして2番手以下を大きく離して行きます。前半の5ハロンが60秒4。平均したペースで展開。離れた2番手のホウオウビスケット以下の後続はスローで折り合いに専念。

この流れでソールオリエンスも好位で展開するタスティエーラをマークする形で、直後のインを追走。こうなると、前々で流れに乗り経済コースを走れた馬に有利な展開。

その結果はスローペースにありがちな大接戦。タスティエーラが早目に抜け出したぶんゴール前で後続が殺到。ソールオリエンスが外から、その外にハーツコンチェルト。タスティエーラの内からベラジオオペラ。クビ・ハナ・ハナ差。10着のフリームファクシまで0秒5差。

 思えば、オークスで優勝したリバティアイランドが余力を残して2分23秒1だったのに対して2分25秒2。B→Cコースに変わったとは言え、オークスのリバティアイランドの凄さを再認識。

一方で、歩くようにゴールに入って来たのが2番人気のスキルヴィング。ゴールに入った後、下馬したルメール騎手も心配そうにしていたところ、1コーナー手前付近でフラフラと崩れるように転倒。意識が戻らないまま、その短い生涯にピリオドを打ちました。

あまりにも悲しすぎる結末。急性心不全でした。おそらくスキルヴィングに、なんらかの兆候があったと思われます。人がそれに気づいて上げられなかったのでしょう。

  本馬場に入場する前に心拍数、心音検査くらい短時間で出来るシステムなどの対策が求められます。悲しい結末を生まないために・・。競走馬のために・・。