昨年GI
高松宮記念を制したモズスーパーフレア。その前哨戦として注目された中京芝6ハロン戦の
「シルクロードS」で、圧倒的な1番人気に推されながら、なんとゴール前バタバタの17着と惨敗。同じ舞台、同じ距離で、いったい彼女に何があったのでしょうか。
本番前とは言え、モズスーパーフレアは肝心のスタートが甘かったものの天性の鋭いダッシュ力で、内から好スタートを決めたセイウンコウセイをアッサリと捉まえて先頭に立ちます。そこから加速がつくと快調に飛ばし一人旅。一番外枠からクリノ
ガウディー。スタートでダッシュがつかず、しごいてモズスーパーフレアを追います。そこからやや掛り気味に2番手を追走。
内からセイウンコウセイがガッチリと3番手。その後ろに内枠からライトオンキュー。外から並びかけるラウダシオン。背後に控えてヴェスターヴァルト。そして中団にはリバティハイツ。その外にはシヴァージで抜群の手応え。

前半の3ハロンが33秒7。時計を要する馬場コンディション。緩みないペースで流れます。インコースのコンディションが悪いと言うことで、主導権を取ったモズスーパーフレアの
北村友騎手が内を避けて4コーナーをまわります。その直後の2番手クリノ
ガウディーも、またその外にだしてスパート態勢。ガラリと開いたインからセイウンコウセイが伸びて来ました。さらにその内を狙ったライトオンキューが肉迫。
ラスト200mはモズスーパーフレアが先頭。内から並びかけたセイウンコウセイ。モズスーパーフレアの外に進路を取ったクリノ
ガウディーの脚色が鈍くついて行けません。最内からライトオンキューの伸び脚が良く先頭を狙う勢い。そして一気に先頭に立ちます。このまま後続を離し圧勝かと思われましたが、一番外から満を持したシヴァージが、内のラウダシオンを引き連れて強襲して来ました。

そして、ゴール前はインで懸命に粘るライトオンキューを、一番外のシヴァージが力強く捉えて優勝。3着にラウダシオン。中団からしぶとく伸びたリバティハイツが4着。以下、セイウンコウセイが5着。
また1番人気のモズスーパーフレアはブービーの17着。その前にクリノ
ガウディーがいました。
GI「
高松宮記念」は、3月28日の中京競馬場。まだ残っている
阪急杯、
オーシャンSなどの関門から勝ち上がって来る馬は何か、例年と異なる中京開催で馬場コンディションはどうなるのか、まだまだ課題は残されていますが、とりあえず今回の優勝でシヴァージが有力株になり上がったことに間違いはありません。
