中山金杯を制したウインブライトが注目の「
中山記念」を昨年に続き制しました。今年は1番人気ディアドラを筆頭に、人気順にステルヴィオ、エポカドーロ、
スワーヴリチャード、ラッキーライラック(6番人気)と、GI馬が5頭も揃い踏み。昨年を数段上回るレベルの高い
中山記念となりました。
私は連闘で出走して来た逃げるマルターズアポジーが大きなカギになると推測。強力な同型が不在。間違いなくマルターズのペース。内回りの芝1800m。マルターズの直後で展開する馬が有利と見て、
桜花賞でアーモンドアイの2着の実績を持つラッキーライラックに◎を打ちました。

それはまさに思い浮かべたような展開でした。ただ、主導権を取るとマルターズアポジーが、我れ関せずとばかり3馬身、4馬身と後続を引き離して逃げます。2番手の先頭に立っているラッキーライラック。そこから4馬身くらい離れてエポカドーロ。そこから2馬身くらいでウインブライト。また離れてステルヴィオ。それをマークするように
スワーヴリチャードとディアドラ。前半5ハロンが58秒2。緩みないペースです。
ところが、2番手のラッキーライラックが早めに動きました。3コーナー過ぎのことです。離して逃げるマルターズアポジーを捉まえに出ました。4コーナーをまわりマルターズアポジーに並びかけに出ます。それを見て後続も仕掛けて前を追います。エポカドーロの外からウインブライト。内を通り
スワーヴリチャード。ステルヴィオはウインブライトの直後に接近。このときディアドラは一緒に反応できません。

直線一気に先頭に立って大きなストライドでラストスパートをかけるラッキーライラック。接近して来るエポカドーロと外からウインブライト。またその外にステルヴィオ。内から
スワーヴリチャードが接近。

ゴールはもう目前。先頭のラッキーライラックに、馬体を併せようとするウインブライト。外にはステルヴィオ。
寸前でウインブライトの脚が勝り、ラッキーライラックにクビ差先着。アタマ差まで肉迫したのがステルヴィオ。3頭から少し遅れて
スワーヴリチャードとエポカドーロ。そして1番人気のディアドラはエポカドーロから2馬身離れた6着。

有力馬は休養明け、勝者ウインブライトは
中山金杯から直行。順調さ、冬季に強いことはあったにしても、ゴール前の切れ味は
中山金杯の時と同様に、間違いなく本格化の証しと見ています。このあとGI
大阪杯、
宝塚記念のステップが考えられますが、充実の
ステイゴールド産駒。春の古馬中距離戦線が大いに楽しみです。

また敗れたとは言え、2着のラッキーライラック。12k増で臨んだステルヴィオ。同様に14k増だった
スワーヴリチャード。6k増のエポカドーロ。これらはステップレースの一戦としては、収穫のある
中山記念だったと思います。

一方で、ルメール
騎手が騎乗し6着のディアドラは展開、流れが向かなかったのか微妙な結果となりました。
