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衝撃!Dプレミアム圧巻の横綱相撲で快走!!

 古馬陣の中距離GI「大阪杯」。そのステップレース「金鯱賞」。中京競馬場にGI馬が揃い、多くの競馬ファンの注目を集めました。

そして圧巻の横綱相撲を見せたのが、昨年のダービーで1番人気に推されたダノンプレミアム。同じ4歳世代の大将格。とはいえ、ダービー以来、実に9ヵ月半ぶりの実戦。大阪杯を直後に控えて、次に繋がるレースを、と言うのが妥当ではないか、と考えていたら衝撃的な結末になりました。

小雨が降る中で、1番枠から抜群のスタートを決めて先頭に立った2番人気のダノンプレミアム。すかさずタニノフランケルが先手を主張すると、ギベオンが2番手に進出。それらを見てダノンプレミアムは内の3番手で折り合いに専念。外にムイトオブリガード。その後ろがペルシアンナイト(4番人気)。並ぶように外には3番人気のアルアイン。これらを前に見ながら1番人気のエアウインザー。その後方にモズカッチャンと、出遅れたリスグラシュー(5番人気)。

前半の5ハロンが61秒0。比較的ゆったりとペースで展開して行きます。ただ、逃げたタニノフランケルの一人旅なのに2番手以下が離れます。まさにタニノフランケルのペース。少し離れた2番手にギベオン。そしてダノンプレミアムとムイトオブリガードが続きました。それを見ながら後続が真後ろで機を窺います。

4コーナーをまわり直線に向くと、2番手のギベオンが逃げるタニノフランケルに並びかけます。その動きを見て3番手からダノンプレミアムが進撃開始。するとインから捌いて3頭分外に出したダノンプレミアムがあっという間に先頭。そして、ここが勝負どころとばかり、一気に仕掛けて2番手以下を置き去りに突き抜けました。2馬身、3馬身・・。

内からダノンプレミアムを追うようにエアウインザー。そして、直線外からリスグラシュー。抜け出したダノンプレミアムは、ゴール前で抑える余裕を見せるほど。スケールの違いを見せつけて圧勝劇でした。

2着争いは内で粘らんとするエアウインザーを目がけて、外からリスグラシューが猛然と追い込んで2着に浮上。エアウインザーが3着。そしてペルシアンナイトが4着で、アルアインが5着。電光掲示板には人気の上位馬の名前が並びました。

 優勝したダノンプレミアムは昨年の弥生賞以来、久しぶりの栄冠。大阪杯の最有力馬にノシ上がりました。道悪馬場も問題がないことを実証。ラスト34秒1(稍重)の二枚腰は、この馬のポテンシャルの高さでしょう。

一方で、2着に追い込んだリスグラシュー。厳しい展開の中で、牡馬陣の大将格をねじ伏せた末脚は大きな財産になりました。

衝撃的な結果に溜め息が漏れる弥生賞!!

 それは、まさに事実は小説より奇なりでした。衝撃的な結果となったのが皐月賞トライアル「弥生賞」。同じ舞台、同じ距離で行われる皐月賞に向かって、キーポイントとなる重要な一戦でした。

この日は朝から雨。弥生賞がスタートする頃には、小雨とはいえ芝が跳ね上がるコンディション。キャリアの浅い3歳馬にとっては、未知なる部分が多く伏兵の台頭が大いに考えられました。

そんな中で2番人気に推されたのがラストドラフト。デビュー戦を制し、続く京成杯では、2番手から圧勝。京成杯で◎だった私も大いに溜飲を下げたものです。2戦2勝、ラストドラフトにとっては、3連勝で皐月賞に直行したかったはずです。   この日は、ルメール騎手が負傷で田辺騎手が急遽ピンチヒッター。1番枠から抜群のスタートを決めました。先手を主張するような馬が見あたらず成り行きで先頭。内から3番人気のカントル。外にヴァンケドミンゴで、ニシノデイジー(1番人気)と、ナイママがこれを追う形。その後ろに内からサトノラディウス、この外に併せたメイショウテンゲン。少し離れてブレイキングドーン。またスタートで寄られて出遅れる形となった私の◎シュヴァルツリーゼ(6番人気)が続きます。 スンナリと主導権を取ったラストドラフトでしたが、背後の馬たちもピッタリとマーク。各馬一団の展開となりました。キャリア1戦のラストドラフト。さすがに気負いながらの走りでプレッシャーを受けます。

3コーナー過ぎるとラストドラフトの直後にヴァンケドミンゴ、ナイママ。背後にカントルとニシノデイジー、外にメイショウテンゲンも接近。

そして4コーナーで内からカントルとニシノデイジー。その外にラストドラフト。そしてナイママの外からメイショウテンゲンが、横並びに並んで来ました。内外に大きく開く横並び。そしてコーナーで外からブレイキングドーン。その外に並びかけようとしたシュヴァルツリーゼ。内からブレイキングドーンが急に外側に寄って来たので、驚いたように外に逃げる格好を見せたシュヴァルツリーゼ。手痛い不利でした。

そして直線の叩き合い。内のカントル、ニシノデイジーの外からサッーとメイショウテンゲン。それを追ってブレイキングドーン。その外からパワフルな足取りでシュヴァルツリーゼが強襲。

結果は優勝メイショウテンゲン。2着にシュヴァルツリーゼ。3着はブレイキングドーン。1番人気のニシノデイジーが4着。ラストドラフトは7着に沈みました。

とはいえ、重馬場と言うことがあっても凌ぎ切ったメイショウテンゲン。前走のきさらぎ賞5着からの大変身劇。4戦目で未勝利勝ち。2戦2勝で重賞を制しているラストドラフト(7着)に比較した場合、やはり明らかにポテンシャルの違いがあったように思いますが、弥生賞では真逆な結果。

雨がもたらした結末か、それとも能力か?3連単45万7370円也。事実は小説より奇なりなのであります。