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やはり世界レコード決着のJC組は無理だった有馬記念!!
平成最後の大一番グランプリ「有馬記念」。優勝は3歳のブラストワンピース(3番人気)でした。直線で早めに抜け出し、ゴール寸前で圧倒的人気のレイデオロの追撃をクビ差振り切って優勝。初めてのGI制覇となりました。ジャパンCで古馬陣をねじ伏せたアーモンドアイに続く快挙。
世界レコード決着となったジャパンC。アーモンドアイは疲労を考慮して早々に回避。2着と頑張ったキセキ(2番人気)が果敢に参戦。これはどう見ても無理なローテーションだろうと推察。それでも主導権を取って5着。私の目からはよく頑張りました。
前日の降雨もあって馬場コンディションは稍重。抜群のスタートを決めたオジュウチョウサンが内から先頭に立ちましたが、間からミッキーロケットが仕掛けて並びかけて来ました。さらにスタートが一息だったキセキが、外からじんわりと先頭に出ます。
ミッキーロケットが外、内にオジュウチョウサン。クリンチャー、サウンズオブアースが好位をキープ。その後ろに早くも内にサトノダイヤモンドと外にブラストワンピース。背後には外にレイデオロ。シュヴァルグランが中団の後ろ。最後方にミッキースワローがポツンと追走。
1000m通過が60秒7前後。稍重馬場を考えると思ったより緩みのない流れです。しかも、2週目の1コーナーをまわるとキセキが2番手のオジュウチョウサン、ミッキーロケット以下を離して4、5馬身差のリード。
この流れにミッキーロケットのマーフィー騎手は、目標を気持ちよく大逃げのキセキに切り替えます。そして、最終4コーナーをまわりキセキは5馬身くらいリード。
内のオジュウチョウサンとともにミッキーロケットはキセキを追撃。これと共にブラストワンピースが外から急接近。そして中団から一番外をレイデオロが浮上。
先頭のキセキに並びかけたミッキーロケットを、射程圏にブラストワンピースが、あっという間に外から先頭に立ちました。2番手にミッキーロケット。馬群の間からシュヴァルグラン。そして一番外からレイデオロがグングン肉迫。あと一歩、クビ差まで詰め寄ったところがゴールでした。
優勝はブラストワンピース。外からレイデオロのルメール騎手が右手を差し出したもののブラストワンピースの池添騎手は左手を上げて「うりゃー」とばかりにガッツポーズ。
3着争いは馬込みから伸びたシュヴァルグラン。惜しくもミッキーロケットは4着。そして逃げたキセキが5着。サトノダイヤモンドと続きました。オジュウチョウサンもキセキと0秒1差の9着。これは立派です。
当初、今年の有馬記念は、天皇賞から臨んだレイデオロ。そして菊花賞でロスがありながら好走したブラストワンピースの争いだろうと、私は見ていたのですが、最終追い切りの坂路でグイと力強く先着したミッキーロケットに色めき◎。8番人気でしたが夏のグランプリホース。筋肉痛で目標としたジャパンCを回避せざるを得なかったものの、有馬記念に向かう上でこれは歓迎と判断。当然、天皇賞以上の期待ができると推察して本命でしたが、勝ちに行って4着。仕方ありません。疲労が残っていたはずのキセキ。この馬の頑張りも賞賛ものでした。
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壁は厚かった!紅一点、牡馬陣の前に無念の3着!!
注目の2歳チャンプ決定戦「朝日杯FS」は、2番人気のアドマイヤマーズが堂々の横綱相撲。2馬身差の圧倒!断然の1番人気に推された紅一点、グランアレグリアは無念の3着に敗退。
主導権を取ったイッツクール。好スタートで内から飛び出したグランアレグリアが2番手。それを真後ろで見る形となったのがアドマイヤマーズ。その内に1番枠のクリノガウディー。ディープダイバーも好位で追走。
3番人気のファンタジストは中団の外をキープ。スタートで遅れた4番人気のケイデンスコールは、モタついて後方に置かれます。ドゴールも同じような位置取り。
前半の3ハロンが35秒3、そして半マイルが47秒7と、予想外に遅いペースで流れて行きます。
直線に入ると“ここが勝負どころ”と見たMデムーロ騎手が、逃げるイッツクールに早めに並びかけるアドマイヤマーズ。遅れてはなるまいと内から3頭の間に割り込もうとするルメール騎手のグランアレグリア。
外のアドマイヤマーズ。内のグランアレグリアの激しい叩き合い。最後は牡馬の地力が上回りグイと抜け出してアドマイヤマーズが2馬身差の圧勝。
内で懸命に粘るグランアレグリアを、寸前でしぶとく差したクリノガウディーが2着を確保。3着がグランアレグリアで、外から差を詰めて来たファンタジストが4着。好位で踏ん張っていたディープダイバーが5着。ケイデンスコールは後方にまま見せ場なく13着。ドゴールがその前にいました。
前半の半マイルが47秒7-59秒5に対して、ラストが半マイル46秒2-34秒4。明らかスローペースで、後半上りだけの決着となりました。
従って、上位を占めた馬たちは先行、好位をキープした馬たちが独占。それにしても、アドマイヤマーズは3番手からラスト33秒9で二枚腰。流れがドンピシャで、多分に恵まれたところもありますが、1分33秒9は立派です。堂々の2歳チャンプの誕生です。
一方で、3着と敗れたグランアレグリアは好スタートで楽に2番手をキープ。前半やや引っ掛かる面を見せていましたが、どうも背後に控えたアドマイヤマーズの標的になったことで、最後の粘り腰を欠いたような印象があります。
まだまだキャリアの浅い2歳馬のこと。年を越して劇的な成長力を見せる馬がいます。来週に同じ2歳GI「ホープフルS」。を含めて、春に向けて2歳戦線からは目を離せないような気がします。
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