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一昨年の再現!?1・2番人気の決着!2歳女王決定戦!!

注目の2歳牝馬女王決定戦は、上位人気の決着で無風の結末となりました。一昨年も1番人気のソウルスターリングが優勝。2番人気リスグラシューが2着。3着に3番人気のレーヌミノル。

今年は1番人気がダノンファンタジー。2番人気がクロノジェネシス。4番人気のビーチサンバと3番人気のシェーングランツが3、4着。まさに下馬評通りの結末となりました。 主導権を取ったのが内枠からじんわりとベルスール。2番手に難なくメイショウショウブ。ラブミーファインが3番手。人気のダノンファンタジーは後方から2番手。その内にシェーングランツ。出遅れたクロノジェネシスは最後方。

中団から後方グループにかけて内にやや行きたがるタニノミッション。外のビーチサンバがしっかり折り合い末脚を温存。前半が34秒8-47秒0。例年と同じようなペースで流れて行きます。

1000m通過が59秒1。さあ、4コーナーです。各馬一団の展開で、先頭のベルスールにメイショウショウブが並びかけて来ました。ラブミーファインとローゼンクリーガーが続きます。好位インにプールヴィル。内にレッドアネモス、外にビーチサンバが中団から接近。タニノミッションが内から馬込みの中に入って行きます。外にグレイシア。

シェーングランツの外からダノンファンタジー。その外にクロノジェネシス。直線入り口で先頭に躍り出たメイショウショウブ。直線中程で外からダノンファンタジーとクロノジェネシスが馬体を併せるようにしてグンと伸びて来ました。その内にビーチサンバ。インサイドに進路を取ったタニノミッションは、前の馬が邪魔で自らがセーブ気味に走法。ストライドの大きな馬で、こうなると持ち味が半減。 最後は2頭の叩き合い。内のダノンファンタジーか外のクロノジェネシスか。この両馬の叩き合い。激しい追い比べは半馬身差ダノンファンタジーが抜け出て優勝。クロノジェネシスはスタートのミスと、4コーナーで大外をまわる不利が堪えた印象。3着に内からビーチサンバ。後方から追い込んだシェーングランツが4着。5着にしぶとく頑張ったプールヴィル。 私が注目していたタニノミッションは、末脚をフルに生かせず不本意な7着。新馬勝ちした東京のような大きなコースで、外に出す競馬が出来れば、必ず大きな仕事をしてくれる逸材と推察。スケールから間違いなくウオッカの代表産駒になる可能性は十分です。

圧巻!役者が違った2馬身半の横綱相撲!!

その3歳馬は強かった!ケタ違いのパワーで後続をあっという間に突き放し、余裕綽々で初GI制覇。

キャリア8戦目の3歳馬ルヴァンスレーヴ。単勝オッズが1.9倍。圧倒的1番人気に支持され、果敢に2番手をキープ。ゆったりした流れも味方して、直線中程で先頭に立つと二段ロケットで後続を突き放しました。

  主導権を主張したのが1番枠を引いたアンジュデジール。横山典騎手の奇襲策でもありました。強力な逃げ馬が不在で楽にマイペース。このペースで内からルヴァンスレーヴが難なく2番手をキープ。その外にヒラボクラターシュ。インカンテーションも前に出て来ました。そして米国のパヴェル。外にはサンライズソアが控えます。

中団の先頭にミツバ、外に馬体を寄せたケイティブレイブ。それに並ぶオメガパフューム。後ろにセンチュリオン。サンライズノヴァは例によって後方。背後にはノンコノユメ。そして最後方にポツンと離れてウェスタールンド。

アンジュデジールが2コーナーからスピードアップ気味に飛ばします。それでも半マイルが49秒6。そして1000m通過が61秒9のスロー。先手を取ったアンジュデジールは気分良さそうな逃げ。まさに絶好の展開です。

少し離れた2番手がルヴァンスレーヴ。3コーナー過ぎに一旦3番手に下がったものの抜群の手応えで追走。そしてこのレースの明暗を分けたのが4コーナーのコーナーリング。このレースの最大のポイントでした。

流れが遅かった為に、先行勢はインサイド寄り。その外に中団キープの馬。その外を振られるように後方勢。このロスは大きかったように思います。

逃げるアンジュデジール。直線中程で我慢しきれないと言った勢いでルヴァンスレーヴが並びかけて来ました。そこへ中団前の位置からグイグイ伸びて来たのがサンライズソア。私の本命でした。その勢いから先頭に立ちかけそうでしたが、一方でルヴァンスレーヴが真骨頂。エンジンが全開するように再加速。後続のとの差を広げて行きます。

2番手を死守するかのように見えたサンライズソアでしたが、そこへポツンと最後方を走っていた、ウェスタールンドがガラッと開いたインサイドのラチ沿いをグイグイ接近。アンジュデジールを捉えると、2番手のサンライズソアに馬体を内から並びかけたところがゴール。クビ差2着に浮上。サンライズソアは無念の3着。

4着が粘りに粘ったアンジュデジール。そして離れた5着にオメガパフューム。サンライズノヴァはそのあとの6着でした。ノンコノユメは7着で、2番人気のケイティブレイブは4角で外を回されて11着に敗退。

ラスト2ハロンが11秒7-11秒9の芝並みの高速決着。そこで余裕綽々と横綱相撲を演じたルヴァンスレーヴ。まだ3歳でキャリアが8戦で7勝2着1回。2月のフェブラリーS、或いは3月UAEドバイに向けて、何とも楽しみな3歳馬となりました。同じ3歳のアーモンドアイと共に来年の競馬界を背負って行く馬です。