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やはり、やはりか!ルメール歴史的なGI3連勝!!
秋のGI第3弾「天皇賞」。1番人気がスワーヴリチャード。今春のGI大阪杯を制した馬です。そして昨年のダービー馬レイデオロ。オールカマーを制して臨んで来ました。
この2頭が3番人気のマカヒキを引き離して人気が集中。結果は中団の外に控えたレイデオロがゴール前で力強く抜け出し圧勝。ルメール騎手が右手の拳を握りしめてガッツポーズ。秋華賞、菊花賞、天皇賞と3連勝。
スタート前に馬場入りしたダンビュライトが荒れ気味で、戸崎騎手を振り落として放馬。さすがに疲労が顕著で競走除外の適用。
ダンビュライトが逃げるか、と思われたのですが、除外ということになり、逃げ馬が不在の様相。そこで、外から注文を付ける形でキセキが出て行きます。内から抜群のスタートを決めたヴィブロスが掛り気味に前に出ます。そこへアルアインが2番手に進出。
スタートで出負けしたスワーヴリチャード。外のマカヒキが内に寄れてスワーヴリチャードと接触。このアクシデントが大きく響いた印象です。
1番枠のステファノスが好位のイン。その後ろにミッキーロケット。その外にレイデオロ。これをマークする形でサングレーザーが背後。そして、出遅れたスワーヴリチャード。外にはマカヒキが控えます。
前半の5ハロンが59秒4、高速馬場でもありスローに近いペース。2番手のアルアインも手応えはバッチリ。
ところが、川田騎手騎乗のキセキが、1200m通過あたりからペースを一気に上げていきます。11秒3-10秒9―11秒6。前半の1600m通過が1分33秒2。ロングスパートをかけたようなキセキ。
離し気味に飛ばすキセキの2番手がアルアイン。ヴィブロスとステファノスが並んで3番手。そこへ内にミッキーロケット、外がレイデオロ並んで前を追って来ました。中団の先頭にサングレーザーが浮上。スワーヴリチャードとマカヒキは後方。
直線先頭でしぶとく頑張るキセキ。アルアインが懸命にキセキを追います。馬群の外にだしたレイデオロが猛然と迫って来ました。坂を上がったところで、外から先頭に立ちかけます。また、その外からサングレーザーが肉迫。内には二枚腰で頑張るキセキ。さらにアルアインもしぶとく食い下がり、内から追い上げたミッキーロケットもジワジワ迫ります。
とはいえ、早めに先頭に立ったレイデオロの末脚は確か。そのままの勢いでゴール前を過ぎて行きました。ガッツポーズから勝者の雄叫びを上げるC・ルメール騎手。秋の天皇賞初制覇となりました。
写真判定となった2着争いは外から伸びたモレイラ騎手のサングレーザー。ハナ差でキセキが3着。1馬身遅れてアルアイン。そのあとにミッキーロケットの順で入線しました。
一方で、1番人気のスワーヴリチャードが10着と大敗。3番人気のマカヒキが7着。ヴィブロスは8着でした。
1600m通過が前記したように1分33秒2、1800m通過は1分44秒8。まさに高速決着。したがってラストは12秒0とダウン。とはいえ、過去10年でレコードに続く2番目に速いタイム。1分56秒8は上々のタイムでした。
それにしても、ルメール騎手は凄いジョッキーです。今年はJRA史の記録を塗り替えて行く可能性があります。
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クラシック史上初が並んだ菊花賞!◎〇で感動!!
「それ!ルメール!」思わず声が出た菊花賞。直線で早々と先頭に立った2番人気のエタリオウ。そこへ間を割って内から迫って来たフィエールマン(7番人気)。外のエタリオウか、内のフィエールマンか。2頭がピッタリ並んでゴールに飛び込んで来ました。
内のルメール騎手と外のデムーロ騎手が顔を見合わせると、お互いどちらかが勝ったのか確認の言葉をかけます。
私の目にはシッカリと内のフィエールマンが、エタリオウカを捉えたように見えましたが微妙です。
確定ランプが付くまで、1秒1秒が少し長いように私には感じました。結果はフィエールマンがハナ差、見事に差し切って優勝。まさに劇的な優勝でした。
私は自分の予想のコラムでも書いたように、フィエールマンにはGI級の潜在能力を兼ね備えているとアピール。2戦目となった山藤賞で圧巻の独走。さらに続く3戦目のラジオNIKKEI賞の4角最後方から大外を神業的な末脚。低い重心から繰り出す破壊力、瞬時のスピードは獲物を狙う豹そのものでした。
とはいえ、3戦2勝、ローカル重賞2着。1800mまでしか経験がない馬が、休養明けの大舞台、そして3000m。そこで、いきなり通用するものだろうか。見えない大きな壁が目の前にデンと居座っています。それがクラシックだ、データはそれを如実に物語っている。それが私の胸の大きな空洞となっていました。
それでも、その大きな壁を乗り越えるだけのポテンシャルの高さが、このフィエールマンにはあると、私はレギュラー出演しているBSNテレビでも強く主張しました。
ポンと出た4番人気のジェネラーレウーノが主導権。逃げ宣言のアイトーンはスタートで前に入られて無抵抗。そして1番人気のブラストワンピースが中団の後ろで外目を追走。さらに2番人気のエタリオウは、神戸新聞杯と違い、ユーキャンスマイルと並んで中団をキープ。また3番人気のエポカドーロが理想的な3番手を確保。神戸新聞杯で逃げまくったメイショウテッコンは、スタートが甘く、好位のインで折り合いに専念。
前半5ハロンが62秒7、まさに超スローペース。そしてフィエールマンは好位グループの後ろ。アフリカンゴールドの背後で折り合いをつけ末脚を温存。
3コーナーの下り坂で、2000m通過タイムが2分6秒9。主導権を取ったジェネラーレウーノが後続を引きつけた逃げ。超スローの流れで先頭から後方まで一団の展開で進んで行きます。
従ってラストは決め手の勝負となりました。4コーナーで一番外をまわったブラストワンピースが明らかに距離ロス。
神戸新聞杯で自信を得たエタリオウが、ここが勝負どころとばかり直線中程で一気にスパート。馬場の中程から先頭に立ちます。そこへ内々の経済コースから、一旦、前が少し邪魔でしたが、そこから猛然と馬込みを割って出て、前を行くエタリオウに迫ります。1馬身、半馬身、そしてクビとグングン肉迫。内からピッタリと並んだところが栄光のゴールでした。
写真の結果はハナ差。大接戦でした。「ミルコ、どっちだ!」とばかり、そこには顔を見合わすルメール騎手と、外のデムーロ騎手。
私には、ハッキリとルメール騎手のフィエールマンが先に出ているように見えました。検量室前で顔を合わせたルメール騎手とデムーロ騎手。「ミルコ、勝っちゃったよ」とデムーロ騎手と、お互い顔を見合わせます。
ユーキャンスマイルの武豊騎手が苦心の騎乗で3着。これは立派です。そして、ブラストワンピース。4角のコースロスが痛く4着。エポカドーロが8着。ジェネラーレウーノは9着でした。
単勝1450円、馬単6010円也。私の競馬史の中でも思い出に残る菊花賞となりました。
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