今開催の最終日に行われるGI「
フェブラリーS」を睨んで、その前哨戦「
根岸S」が行われました。優勝したのが1番人気のカフジテイク。昨秋からメキメキ頭角。抜群の切れ味を最大の武器にノシ上がって来ました。
そして、京都では「
高松宮記念」を見据えて芝1200mの「
シルクロードS」。11月の京都「
京阪杯」で初
重賞制覇を達成したネロが人気の中心。結果は昨年に続きダンス
ディレクターが連覇。ゴール前の迫力にポテンシャルの高さを感じました。
まず「
根岸S」は逃げ、先行馬が揃って、差し、追い込み有利の過去のデータからも、末脚が強烈なカフジテイクに寄せるファンの支持は高いものでした。
私はダート1400mで着外なし、底を見せていないエイシンバッケンに◎。むろん強敵はカフジテイク。そして南部杯、JBC2着の
ベストウォーリア。この3頭の争いだろうと推察。

モンドクラッセが飛び出し、一気に先頭に立ちました。前半の3ハロンが35秒0、半マイルが46秒9。超ハイペースとは言えないものの予想した通り緩みない流れです。中団の外をキープして、いつでもスパートできる態勢を敷いた戸崎・
ベストウォーリア。そしてカフジテイクはいつものように後方で展開。さらに、位置取りを後方まで下げたエイシンバッケン。4角では最後方にまで後退。


カフジテイクは4角で大外に進路を取ります。エイシンバッケンの
岩田騎手は、馬込みの真っただ中に突っ込んで行きました。ところが直ぐ前がカベになり、仕方なく引いてまた違う進路。そうこうしている間に、前を行く馬は遥か前。カフジテイクにも置いて行かれました。
直線、ラスト200m。
戸崎騎手の
ベストウォーリアが満を持してスパート。そして先頭に立ち、ゴールを目指しましたが、一番外からカフジテイクが一気に進出。寸前で
ベストウォーリアに並びかけると、あっという間に先頭に立ってゴールイン。初
重賞制覇となりました。
一方、注目していたエイシンバッケン。なんとか馬込みを縫うように進出。そして、内のニシケンモノノフ、外のキングズガードの間をこじ開けて3着に飛び込みました。4着のキングズガードとハナ差。
〇▲◎で的中と相成りましたが、あの絶望的な位置取りからオシ上げた勝負強さ。5歳馬ながらキャリアが浅く、まだまだ成長が見込めます。ただ、今回は賞金を加算することが出来ず、
フェブラリーSの出走はかなり微妙です。それでも
重賞で通用することを証明できました。

東京で「
根岸S」がスタート切る10分前、京都では「
シルクロードS」が、スタートを切っていました。




休養明けのソルヴェイグが、まさかのハナを主張。一気に先頭に立ちます。そして外からネロがじんわりと2番手。
3番手の好位をセカンドテーブルとセイウンコウセイが、ガッチリとマーク。3番人気のダンス
ディレクターは後方から数えて3番目のイン。
前半3ハロンが33秒9、半マイルが45秒2。激しい流れです。主導権を取ったソルヴェイグ。昨秋の
スプリンターズS以来の実戦。おまけに18k増の馬体重。外からネロが馬体を併せに来て厳しい展開です。
直線は中程で3番手のセイウンコウセイが一気に抜け出しを計りましたが、一番外に出したダンス
ディレクターの末脚が際立ち見事なゴボウ抜き。粘るセイウンコウセイを捉えて昨年に続き連覇達成。昨年は
シルクロードSのあと脚部不安で長期休養。それゆえ今年はなんとか
高松宮記念に駒を進めて欲しいものです。
インサイドを粘りこんだセカンドテーブルが3着。1番人気のネロは11着と大敗。難しいタイプです。
また、4歳馬ソルヴェイグが6着。昨年の
スプリンターズS以来の実戦。ひと叩きして巻き返しが期待されるところです。
