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Sダイヤモンドとルメールという最強コンビに感服!!
おそらく今年最後の大一番、グランプリ「有馬記念」で、1番人気のサトノダイヤモンドにルメール騎手が騎乗していなかったら、優勝できたかどうか微妙な一戦でした。
というのも、人気を分けたジャパンC圧勝のキタサンブラックが、嘘のような最高の1番枠をまた引き当て、まさに押せ押せムード。武豊キタサンブラックに気持ちよく先行されたのでは、これは勝ち目がない、とルメール騎手が考えたにしても不思議はありませんでした。これは前半から徹底的にキタサンのマークだ、そう作戦を立てたはずです。
単勝のオッズは2.6倍対2.7倍。サトノダイヤモンドとキタサンブラックが、激しく1番人気を争っています。
そしてゲートが開くや否やマルターズアポジーが飛び出し、一気にスピードアップして行きます。これをキタサンブラックが内からスンナリと2番手を確保。これを内枠で有馬記念連覇を狙うゴールドアクター。そしてアドマイヤデウス。その外に早めにサトノダイヤモンド。ルメール騎手はキタサン1頭を徹底マーク。
中団にミッキークイーン、マリアライト。そして後方にサウンズオブアース、シュヴァルグラン。ヤマカツエースも直線勝負で末脚温存。
マルターズアポジーがキタサン以下を離し気味に逃げまくります。とはいえ4コーナーを先頭でまわったマルターズアポジーに早くもキタサンがゴーサイン。これを見ていたゴールドアクターの吉田隼騎手がキタサンの外に接近。
直線入り口でマルターズアポジーに並び先頭に立ったキタサンブラック。ここが勝負どころだと判断したゴールドアクターが仕掛けます。するするとキタサンの外に並び、一瞬、ゴールドアクターが前に出たように見えました。ところが、どっこい並ばれてからしぶといのがキタサンブラック。持ち前の二枚腰で必死に巻き返しを図ります。
その時でした。早々と3番手に進出していたサトノダイヤモンド。外に出し前の2頭を追います。そして、ゴール前でゴールドアクターを振り払ったキタサン目がけて、外から猛然と強襲をかけます。そして、ゴール前で先頭に再び立ったキタサンを外から大きなアクションで一気に差し切ったのです。
内で粘るキタサンブラックが2着。サトノダイヤモンドの間に挟まれた形のゴールドアクターが3着。内から追い込んだヤマカツエースが4着。そして切れ味を生かし切ったミッキークイーンが5着。
後方からジワジワと押し上げて来たシュヴァルグランが6着。そのあとの8着にサウンズオブアース。ジャパンC好走の勢いを見せられませんでした。そして、マリアライトが10着で、私が楽しみにしていたアドマイヤデウスが直線で絞り込められる形で直線ジリ貧。11着に敗退しまいました。
過去、エイシンフラッシュ、オーシャンブルーで2年続けて2着と悔しい思いをしたルメール騎手。それゆえ、グランプリ「有馬記念」制覇は、この上ない喜びだったのでしょう。インタビューでは一筋の涙を流していました。
「この馬は3歳ですがポテンシャルはかなり高いですよ。きっと来年はもっともっと強くなるでしょう。凱旋門賞も行けると思います」とコメント。
サトノダイヤモンドとキタサンブラック。ともに凱旋門賞に挑戦して欲しいです。この2頭にモーリス。今年を代表する年度代表馬は、この3頭から出るはずです。
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朝日杯FSは渋った馬場が命運を分けたのか!!
注目の2歳決定戦GI「朝日杯FS」は、ビックリの大波乱となってしまいました。優勝は6番人気の伏兵サトノアレス。後方待機から直線では外に出して一気に上昇。中程から力強く伸びて、内で粘るボンセルヴィーソを捉えると、一番外から猛追したモンドキャノンを振り切り栄光のゴールイン。2歳チャンプに輝きました。
この日、断然の人気に推されたのが話題のフランケル産駒ミスエトラ。阪神JFの優勝馬ソウルスターリングに続きフランケル産駒のGI連勝か!とファンの方は思われたようですが、ファンタジーSを圧倒した時のようなモノ凄い迫力が見られませんでした。
スタートと同時に内から飛び出したボンセルヴィーソ。そして一番外からトラストの柴田大騎手がしごきながら上昇。一気に主導権か、と思われたのですが2番手で折り合いを付けます。これで流れがダウン。前半の半マイルが48秒3-5ハロンは60秒6。明らかにスローで展開します。この流れにクリアザトラックも行きたがる素振り。レッドアンシェルも好位をキープ。これらを前に見て1番人気のミスエルテが追走。そのインサイドには2番人気のダンビュライト。
後方にはタガノアシュラ、サトノアレス、モンドキャンノ。これらが虎視眈眈です。このままの形で4コーナーをまわり、逃げたボンセルヴィーソが懸命にラストの踏ん張りを見せます。並びかけようとトラスト、外にはクリアザトラック。
そのときでした。大外に出したサトノアレスが凄い脚で、ミスエルテに並ぶところなく抜き去ると一気に先頭に躍り出ました。これにビックリしたかのように躊躇する感じのクリアザトラック。伸び脚が止まります。
サトノアレスが内のボンセルヴィーソを突き放しにかかります。目前にはゴールでしたが、一番外からモンドキャンノが猛然と強襲。結局、半馬身振り切りサトノアレスが優勝。モンドキャンノが2着。逃げたボンセルヴィーソが3着。ミスエルテが4着。
時計が1分35秒4、良馬場発表では過去もっとも遅いタイム。昨年優勝のリオンディーズの1分34秒4よりも1秒も遅い時計。
優勝したサトノアレスに騎乗した四位騎手の勝負服、ヘルメットには大きな泥が付いていました。ということは、発表は良馬場であっても、馬場は水分を多く含んだコンディションだったのでしょう。
前開催の京都が高速決着だったことを考慮すると、この道悪コンディションは多くのファンが想定外だったようです。おそらくミスエルテの川田騎手も「スピードを生かせる軽い馬場のほうが、彼女には向いています」とコメント。
おそらく13着に敗れたダンビュライト、7着クリアザトラック、8着レッドアンシェルも差はなかったのですが、この馬場の巧拙が一番大きかったように思いました。
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