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シンザン記念に続きまたまた「ハナ・クビ・ハナ」!3歳戦線は紙一重の戦い!!
シンザン記念が激しい横一列の上げ下げのドラマでしたが、翌週の京成杯も4頭がハナ面を揃えてゴールになだれ込みました。「ハナ・クビ・ハナ差」。
優勝は大外から追い込んで来たベルーフ。その内に1番人気のブラックバゴ。ソールインパクトを挟んで内から鋭く伸びてきたクルーガー。大激戦となりました。
同じ舞台、同じ距離で争われるクラシックの皐月賞。そこを目指す東西、話題の3歳勢が集結。
1番人気はホープフルSで苦しいインサイドから鋭く迫ったブラックバゴ。阪神の未勝利戦を独走し、東スポ杯でも見せ場十分の接戦を演じたクラージュシチー。そしてエリカ賞の勝ち馬ベルーフ、東スポ杯3着のソールインパクトと続きました。
私の予想は◎クルーガー。エリカ賞は2着でしたが、初芝、初距離、初コース。しかも3番手から先頭に立ったところを、ゴール寸前で内からベルーフに差し込まれたもの。今回は2度目の芝、2度目の距離という条件が好転。
〇がベルーフで、▲ブラックバゴ、☆ソールインパクトという私の予想でした。結果的にこの予想は、ほぼ的中していたと見ています。
強力な逃げ馬を欠く組み合せで、主導権を取ったのがオトコギイッポン。前半の5ハロンを61秒9のスロー。有力馬は折り合いに専念。中団、後方で末脚を温存します。
ところが、先行馬はスローにもかかわらず、4コーナーあたりから手応えが怪しくなり、直線は総崩れ状態。先手を取ってマイペースで逃げたオトコギイッポン、好位置にいて最後まで抵抗を見せていたダノンリバティも坂上でギブアップ気味。
ほぼ同時でした。後続の有力馬がヨーイドン的にゴールを目指し殺到してきました。外に出したブラックバゴ、その外からベルーフ。勝負ところで置かれたクルーガーも、後方から進路を探していたソールインパクトと並んで鋭く前に迫ります。この2頭はお互い直線で接触するような不利。
それは激しいデッドヒートでした。最内に突っ込んだクルーガー。その外にソールインパクト。外にはブラックバゴで、大外が真一文字に追い込みをかけたベルーフ。
結果はそのベルーフが優勝。惜しいかなブラックバゴがハナ差2着。ゴール前の脚が際立っていたクルーガーがクビ差で3着。少し遅れたとはいえソールインパクトがハナ差で4着。まさに大劇戦となりました。
好ポジションを占めたクラージュシチーは、4コーナーで先行馬を射程圏に入れながら前に脚が出ず8着と敗退。中山2000mの1番枠の難しさと同時に、菱田騎手も勉強しなくてはなりません。菊花賞、有馬記念と調教師の方々が応援している若手の期待ジョッキーなのですから。
ベルーフは注目のハービンジャー産駒で、母がステイゴールドの妹レクレドール。4戦3勝。文句なしのクラシック候補です。
また、ブラックバゴは走法が大きく広い東京向きの印象があります。母の父、ブルードメアがステイゴールドです。
そして、私の◎クルーガーは素晴らしいガッツがあります。勝負ところの3コーナー過ぎでゴチャつき、そのあおりで後方まで下がりながら、直線苦しいところから伸びて来ました。素晴らしいガッツの持ち主です。1勝馬なので早く権利を取ることが求められます。
同じくソールインパクトも1勝馬で、ゴール前の末脚は上位馬と遜色なし。今回で6戦目、これも早く2勝目が欲しいところです。
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アタマ・ハナ・クビ・クビ差の大激戦!クラシックは・・。
3年前のジェンティルドンナ、昨年のミッキーアイル。多くのGI馬を排出した注目の「シンザン記念」。今年の顔ぶれの中にクラシック馬は、GI馬はいるのか、競馬ファン衆目の一戦でした。
人気の中心は11月の東京のデビュー戦を圧勝したダッシングブレイズ。強烈なラスト33秒2で独走劇。Cデムーロ騎手を迎えて、同じマイル戦で再びその破壊力が発揮されるかも知れない、多くの競馬ファンはそう考えたようでした。私もこの馬の一瞬の脚はGI級と推察。ただ、大きなフットワークで初めての右回り。この点が少し気がかりだったのです。
主導権を取ったのがレンイングランド。強力に競り込んで来る馬が見当たらないとあって、先手を取ったレンイングランドは、願ってもないスローペースに持ち込めたのです。
前半3ハロンが35秒7、過去10年で2番目に遅いペース。この楽なペースにクインズロンペール、ノースストーム、サトノフラムと、内枠の馬が前に出て展開します。
中団にはメイショウマサカゼ、ヤマニンマンドールが追走。後方にはグァンチャーレ、その後ろにダッシングブレイズ、直後にロードフェリーチェが続きます。好スタートを決めたナヴィオンが意識的か最後方まで下がります。
そして、勝負どころの4角にさしかかっても逃げたレンイングランドは依然として快調な逃げ脚。ヤマニンマンドールが3番手のノースストームの外に馬体を併せに来ました。中団の外から武豊騎手のグァンチャーレが進撃開始。後方の人気3頭もお互いを牽制しながら徐々に進出態勢ですが、まだ手綱はほとんど動いていません。
1000m通過が60秒1だったスローの流れが、ガラリと一転して残り3Fで俄然ペースがアップ。結果的にラスト11秒5-11秒5-11秒7の争いとなりました。
必死にラチ沿いを逃げ込まんとするレンイングランド。4角で中団外に上がったグァンチャーレが直線外から一気に脚を伸ばしてレンイングランドに迫ります。ようやく後方待機の3頭がエンジン全開。大外をまわったダッシングブレイズ。その内にはロードフェリーチェ、ナヴィオンも馬込みの間を衝こうと狙っている様子。
懸命に逃げ込まんとするレンイングランドに、外から一気に抜こうとするグァンチャーレ。後続馬との距離から一見、この2頭の争いのようにも見えたのですが、ナヴィオンとその外のロードフェリーチェが猛然と迫ります。さらに4角で大外をまわったダッシングブレイズが、ラスト100mでようやく尻に火が付いたかのように強烈な末脚でグングン迫って来ました。
ゴール寸前でレンイングランドを捉えたグァンチャーレ。その外からナヴィオン、その外のロードフェリーチェが強襲。そしてコースロスがあったダッシングブレイズがグングン接近。ゴールでは内からグァンチャーレ、その外にナヴィオンがいて、その外にロードフェリーチェ、大外からはダッシングブレイズが一気に肉薄。最内で頑張ったレンイングランドも微差。
結局、後続の強襲をからくも振り切ったグァンチャーレが優勝。2着にロードフェリーチェがアタマ差で続き、内に併せたナヴィオンがハナ差3着。一番外から追い込んだダッシングブレイズがクビ差で4着。
5着のレンイングランドまで“0秒1差”の大接戦。時計が1分34秒8、昨年のミッキーアイルよりも1秒も遅いタイム。ラスト3ハロンもミッキーが34秒1に対して34秒7。この差をどうみるかですが、やや前評判とは違ってモノ足りなさが残ったシンザン記念となりました。
ただし、ゴール前200mくらいしか本気で走っていなかったようにも見えたダッシングブレイズ。今回は初めての右回りということで、次開催、東京の共同通信杯を目指してくるかも知れません。
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