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日本ダービーで人気を分けた2頭が1、2着と無風!!ああの馬は・・?

       030 それはまさに、皐月賞馬イスラボニータにとって、勝ってください!というようなレースでした。

 今年は新潟が舞台の芝2200m。内回りコース。外回りと違って、ある程度前で対応できることが勝利のポイントとも思われました。

 そういった中で、今年のセントライト記念はダービー1番人気のイスラボニータに、2番人気のトゥザワールドが参戦。それゆえ非常に意味合いのあるトライアルのセントライト記念だったと思います。

 まず、この2頭は内回り、平坦馬場ということもあって、正攻法で臨んで来るだろうと見ていたら案の定でした。

 しかも、抜群のスタートを切った1番人気のイスラボニータ。サングラスやオウケンブラックが出てくるとサッと控えて、仕掛けて外から上がってきたライバルのトゥザワールドを前に出します。アルテ、クラリティシチーが続きます。そのインにイスラボニータ。

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 その直後は経済コースを走るラングレー。その外にマイネルフロスト。後ろには私のイチオシのサトノフェラーリ。その外にタガノグランパ。直後にはステファノスが追走。

 そして後方にはショウナンラグーンで、最後方にポツンと出遅れたワールドインパクトが追走。

 前半の半マイルが47秒1で1000m通過が59秒8。少し時計を要する馬場でマズマズの平均ペース。

 快調に逃げたサングラスが3コーナーあたりから意識的に差を広げにかかります。それを3番手で追うトゥザワールド。これにピッタリと直後で張り付くイスラボニータ。そのイスラボニータの背後にタガノグランパが虎視眈眈。中団の内ラチ沿いをサトノフェラーリが追走。その中団の馬込みの後ろに付いたのがステファノス。それからポツンとワールドインパクト。

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 4コーナーをまわって逃げたサングラスを叩きに出たのが、川田騎手が乗るトゥザワールド。直線先頭に立ったトゥザワールドを見て、すかさず動く蛯名・イスラボニータ。

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 直線で先頭に立ったトゥザワールドでしたが、そのライバルを容赦なくつぶしに出たのがイスラボニータ。

 脚色がまったく違いました。ひと気合い入れると、それに見事なくらいに反応。グイと抜け出して、あとはゴールを目指して一人パレードの様相。圧勝でした。

 内で懸命に頑張るトゥザワールド。その後ろから馬込みを縫うようにタガノグランパ、そして一番外からいい脚で伸びてきたステファノス。ラングレーは最内ラチ沿いを追って来ました。

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その馬込みの中で苦しんだのがサトノフェラーリ。内からタガノグランパが行かれた時に、外からモタれ気味にマイネルフロストが、サトノフェラーリに寄ってきます。サトノフェラーリの北村宏騎手はたまらず手綱を引いて急ブレーキでアピール。あとは流すだけ、といった単勝3番人気(15.9倍)で馬券を購入していた私をはじめとしたファンはガッカリの内容。

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 イスラボニータは気性的にやや引っ掛かり癖のある馬ですが、今回の迫力ある内容からだいぶ菊花賞のゴールに近づいたと、見るファンの方も少なくはないでしょう。菊花賞でも1番人気の支持は間違いなさそうです。馬体もプラス6K。堂々とした迫力ある体に成長してきています。

 トゥザワールドは菊花賞でどうするのでしょうか。ひょっとするとイスラボニータの後ろで一発逆転を狙ってくるかも知れません。

 ダービー4着好走が本物だった3着のタガノグランパ。キングカメハメハとスペシャルウイークの配合。本番でも楽しみです。

 また4着に外から脚を伸ばしてきたステファノス。皐月賞5着当時よりも明らかにスケールアップしてきました。賞金が1850万で菊花賞はボーダーラインでしょうか。

 そして期待したサトノフェラーリはあまりにも不完全燃焼。直線いい感じで伸びそうな感じだったことから残念の極みです。賞金は1500万。無理でしょうか。

何故?!ああ1番人気のレッドリヴェールの敗走劇!!

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 秋華賞トライアル「ローズS」は絶好の好天のもと阪神競馬場で行われました。今年は稀代の女王ハープスターが、古馬の王者ゴールドシップを札幌記念で一蹴。向かうは当初の予定通り世界のホースマンの夢。最高峰の凱旋門賞。

 従って、今年の3歳牝馬秋の陣はハープスターが不在のGI戦線。オークス馬ヌーヴォレコルト、阪神ジュベナイルF優勝のレッドリヴェール。ともにハープスターを破った2頭のマッチレース的色合いの強い一戦でした。

 で、結局は1番人気がレッドリヴェール。続いてヌーヴォレコルト。2.2倍対2.5倍でした。

 関東から輸送されたヌーヴォレコルトはマイナス6Kの438K。一方、レッドリヴェールはプラス10K増の体重。私には次なる本番を見据えたようなレッドリヴェールの造りのようにも見えたのです。

 強力な逃げ馬が不在で、外から飛び出して行ったのがリラヴァティ。2番手にダンツキャンサー。アドマイヤビジンが3番手で、内にはガッシリと手綱を引いたヌーヴォレコルト。その直後にプランネージュがいて、内をピッタリにヒルノマテーラ。その後にレッドリヴェールがいて、多少かかり気味に追走。

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3番人気のサングレアルはスタートで出負けして最後方の位置取り。同じようにダッシュがつかなかったアドマイヤシーマも最後方グループ。その前には経済コースをタガノエトワールが虎視眈々と追走。

 前半が35秒1-47秒3―59秒8。この極上の馬場状態で芝1800mでは、明らかにスロー。好位置インで立ち回るヌーヴォレコルトにとっては、まさにおあつらえの展開です。ピッタリと経済コースを通り、直線ラストスパートを仕掛けたリラヴァティを難なく捉えて、あっという間に抜け出すと、外から迫って来るはずのレッドリヴェールを待ったのですが、直後にいないことを確認して、それならと左ステッキを入れ、そのまま一気にゴールを目指します。

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 4角で中団に進出したタガノエトワールが、ラチ沿いの最内からグイグイと伸びて来ました。それを追ってヒルノマテーラも出走権奪取を目標に田中勝騎手が懸命の追撃。レッドリヴェールの福永騎手も前を追ったのですが、あの凄い切れ味が使えず伸びがありません。

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 ラスト34秒2の争いでは好位置で立ち回ったヌーヴォレコルトが、圧倒的に有利で完勝でした。

 内から鋭く追い上げたタガノエトワールは前走9月の小倉で未勝利戦を勝ち上がったばかりとは思えない迫力で2着。スローで一人旅を演じたリラヴァティが3着。秋華賞出走権を獲得しました。

 私が推したヒルノマテーラはカッチー騎乗で懸命に追い上げたのですがそこが運命のゴール。ラスト33秒8の末脚。なんとももったいない着差でした。

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