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Archive for 競馬

マイル重賞5勝で着実に名マイラー道を突き進むクラレント!!

    010   新潟は土曜日のメイン前後から激しい雨に見舞われました。そのこともあって、日曜日は晴れ上がったものの芝コースは各馬インを開けて走る異常事態。

そんな中で重賞「京成杯オータムH」が行われました。通常であれば秋の中山開幕を飾るレースで、極上の馬場コンディションもあって、1分31秒台の高速決着が期待できるところでしたが、新潟連続3開催目とあって、かつ降雨の影響で、時計を要する馬場へと様相を変貌させていました。

加えて、ハンデ戦ということもあって、難解度の高い一戦だったと思います。さらに、強力な逃げ馬が不在。状況は混沌としていました。

私はこの馬場でハンデ戦であれば、どの馬にもチャンスあり、なかでも3走前の春興Sを堂々の逃げ切り勝ちを決めたアーデントの展開の利を一番に考えました。

ところが、実際のレースは思わぬ方向に移って行ったのです。外回りゆえ楽に先頭に立てると思っていたら、スタートの出が今一つで、アーデントは無理に行かずに、中団の馬込みの中でもがいているのです。これではもう最悪のパターン。

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で、果敢に先頭に立ったのが、好発馬のキングズオブザサンを抑えて、3歳馬のタガノブルグでした。そして、クラレントが2番手に上がって来ます。川田騎手が遅い!と判断したのでしょう。外からネオウィズダムが上がって来ましたが、ミトラも遅れてはなるまいと先行態勢で好位置をキープ。

中団にはエキストラエンド、シャニ―プリンス。そしてジワジワと外目にエクセラントカーヴ。アーデントもこの内側にいます。後方にブレイズアトレイル。出遅れなかった1番人気のサトノギャラントが最後方グループのインで末脚を温存。

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前半の半マイルが48秒0、そして1000mの通過が59秒9で超スロー。ゆったりと快調に逃げるタガノブルグ。この直後でじっとしているクラレント。ネオウィズダムがいて、内にキングズオブザサン、そして並ぶ形でミトラ。ミッキードリームも同じような位置。エキストラエンドの外にエクセラントカーヴ。後方は変わらずブレイズアトレイルにサトノギャラント。

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直線はインを開けて各馬が外に広がります。そのときでした。関屋記念でもそうだったように、開いたインコースからサトノギャラントが猛然とスパート。その鋭い伸びは、あっという間に先頭に立ち、これを見たクラレントの田辺騎手もスパート。ミトラが伸びて来ます。外からエクセラントカーヴが伸びかけてときに急に内と外から寄られて手痛いブレーキ。

そして馬込みの中からブレイズアトレイルが猛然と追ってきました。とはいえ、クラレントの勢いは止まらず、そのままゴール板前を一気に駆け抜けて行きました。

ゴール前伸びたブレイズアトレイルが2番手に上がりかけたミトラを捉えて2着。健闘ミトラが3着。サトノギャラントは最後の最後に力尽きて5着。中京記念の優勝馬サダムパテックは中団の内目で追走したものの58.5Kが応えたのかジリ貧の8着。

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大きな不利のあったエクセラントカーヴはシンガリ15着でした。石橋脩騎手は落馬寸前だったといいます。次回は戸崎騎手で勝負!でしょうか。

マイル路線で勢いを増してきたクラレント。秋の頂点は、やはりGIマイルCSのようですね。

セントウルSの結果は本番スプリンターズSに直結するのか?!

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   迫って来たGI「スプリンターズS」の前哨戦として注目された「セントウルS」は、1番人気に推された昨年の優勝馬ハクサンムーン。手堅いレース運びで堅実さが売り物の2番人気エピセアローム。CBC賞を制し、ここ一本に備えた3番人気トーホウアマポーラ。北九州記念を勝ち、意気上がるリトルゲルダが4番人気。そして連勝中のマヤノリュウジンは5番人気。これらの有力馬で行われました。

 韋駄天アンバルブライベンを筆頭にエーシントップ、ハクサンムーン、フォーエバーマーク、メイショウイザヨイと、できれば主導権を取りたい快速揃い。

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 これは前半3ハロンが33秒台を切って32秒台になるかも知れないと予測。いくら開幕週でも逃げ先行タイプには厳しいだろうと推察し、バクシンテイオー、マヤノリュウジンの直線一気の破壊力に期待したのです。

 そして、阪神で前半が32秒台になると、結果的に開幕週でもついて行けなくエーシントップのような馬もいるようで、騎乗した武幸四郎騎手もレースではステッキを入れどうしで急追。

先ず飛び出したのが、お約束通りアンバルブライベン。強力なダッシュ力で飛び出して行きます。外からサーッとハクサンムーンが2番手に上がりました。メイショウイザヨイの外に激しく手が動いてエーシントップ。その後ろにフォーエバーマーク、真後ろにダッシャーゴーゴー。内には1番枠を引いたリトルゲルダ。エピセアロームがその直後で、またその後ろがトーホウアマポーラ。

 後方にバクシンテイオー、スギノエンデバーで離れた最後方を置かれ気味にマヤノリュウジン。

 注目の前半の3ハロンが32秒9。さすがに開幕週です。これに正攻法で進めるハクサンムーン。休養明けからか少しかかり気味の様子。

 4コーナーをまわってアンバルブライベンに馬体を併せに動くと、好位置のインからリトルゲルダが進出。その後ろからエピセアロームも進撃開始。メイショウイザヨイがしぶとく食い下がっています。エーシントップは激しくステッキが飛びます。

 後方から外に出したバクシンテイオー。最後方から大外をマヤノリュウジンが前を追います。

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 ハクサンムーンが先頭に立ちかけました。すかさず直後に進出したリトルゲルダが馬体を外に併せようとしています。ハクサンムーンも負けまいと二枚腰で応戦。内にハクサン、外にリトルゲルダ。激しい叩き合い。

それでも追う者と逃げる者の違いからか、追うリトルゲルダが先頭に立ち、そのままゴールへ駆け込みました。内からエピセアローム、その内から直線勝負のスギノエンデバーが急追。

 外からはバクシンテイオーが接近しましたが、それを上回る瞬発力でマヤノリュウジンが強襲して来ました。

 とはいえ、開幕週の極上コンディションでは経済コースの有利不利は歴然。とくに大外をまわるハメになったマヤノリュウジンは明らかに5メートルくらいのロス。

 優勝はリトルゲルダ。2着がハクサンムーンで、3着がエピセアローム。マヤノリュウジンは5着でした。

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 時計が1分7秒4という高速決着。予測されたタイムでした。とはいえ、本番は新潟連続3開催の最終日で内がボコボコした馬場状態。しかも左回り。セントウルSの結果が直結するとは思えません。

 短距離戦の頂上決戦は、また新たな展開を迎えることになりそうです。

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