優勝は1番人気トランセンドでした。着差はわずか首差。とはいえ内容的には圧勝そのものでした。阪神競馬場、ダート1800mに舞台を移してから今年で3回目でしたが、ついに勝ちタイムが1分49秒台を突破。走りやすい馬場コンディション(やや重)だったとはいえ1分48秒9は立派。しかも、自ら主導権を取って、前半5ハロンを60秒ジャストの緩みないペースに持ち込み、4角ではバーディバーディなどが馬体を併せようとしてきましたが、1度も先頭を譲ることなくこれを振り切り、ゴール前で追い込んできたグロリアスノア、アドマイヤスバルの追撃を退けて優勝。まさにスピードと力でねじ伏せた1勝でした。昨年の優勝馬エスポワールシチー型のスピードで押し切る強い内容。ということは、またエスポワールシチーと同じようなステップを歩むかも知れません。
一方、昨年2着の2番人気シルクメビウスは、1番枠が仇になった印象です。この馬の持ち味である末脚の鋭さを、ほとんど生かせませんでした。同じことが3番人気のキングスエンブレムにも言えます。2番枠で中団の内で苦労して追走する形。福永騎手も考えた乗り方でしたが、終始強力な馬に外から圧力を受けて、直線はまったく伸びを欠き大きく離された9着。せめてもの救いは兄の砂の王者、4番人気のヴァーミリアン(14着)に先着したことかも知れません。
ところで、このレースで2着したグロリアスノアが8番人気。長期休養明けだった前走の武蔵野Sで見事な差し切り勝ち。このジャパンCダートでも人気の一角と考えていたら何んと8番人気。あまりの人気のなさにビックリ。武蔵野S組がジャパンCダートでも結果を残していることから、この人気の低さは意外でした。
人気薄といえばアドマイヤスバルが11番人気。かしわ記念でエスポワールシチーの3着で、帝王賞が4着。そしてJBCクラシックが3着。いずれも勝ち馬が強力で離されたとはいえ、有力どころと互角の勝負を演じていて、大崩れが少ないことからも11番人気は、あまりにも低評価でした。
このレースで注目していたアリゼオ。ルメール騎手が騎乗したにもかかわらずシンガリの16着。このアリゼオは初めてのダートでありながら5番人気の思ったより高い評価。休養明けの毎日王冠で古馬陣を一蹴。馬体が510Kを越す雄大なパワフルな馬格。血統的にもダートは歓迎。瞬発力にやや欠けるので、その点をカバーできるダートはプラスに働くと考えたのですが、結果はボロ負けでした。スタートで大きな出遅れ。これでリズムをすっかり崩し、挽回しようと折り合いを欠き、飛んできた砂には頭を上げて、まったくレースになりませんでした。最後はルメール騎手も追わずにゴール。
たられば、ですが、もし、主導権か、2番手、3番手で追走できていれば、おのずと結果は違っていたはずです。もう1回だけでもアリゼオのダート走を見たい気がします。
Archive for 競馬
ジャパンCダートを制したトランセンドは第2のエスポワールシチーか!?
三度の飯より競馬大好きというTIM・ゴルゴ松本さんは甲子園の舞台に立った球児だった!!
「そうだよ!胸毛もいっぱいあるけど、夢もいっぱいだよ!江藤さん!」というゴルゴ松本さん。レッド吉田さんと名コンビTIMとして、日本中を笑いの渦に巻き込んでいる漫才コンビ。
TBSラジオ「アベコーのモリもりトーク」のスタジオに遊びに来てくれました。ゴルゴ松本さんといえば『命!』という、大きく両手を広げて、左片足上げを折り曲げで、一世を風靡。子供から年配者までこの独特のポーズで、ブームを起こしました。
「アベコーさん、お久しぶりです。実は今、水道橋の方で記者発表があったので、その会見に出ていまして、少し遅くなっちゃいました」とゴルゴ。
「おや、何の会見」と私。
「番組の中で言っていいんですか?(YディレクターOKサイン)実は、来年1月からBSで始まる競馬中継のMCに、僕ら二人が決まったんですよ」とゴルゴ。
「BSというと、あのイレブンだよね。噂には聞いていたけど良かったね~」と私。
「ありがとうございます。三度の飯より大好きな競馬で仕事ができるなんてサイコーす!」とゴルゴ。
「あれって、今までのUHF系列の競馬中継に替わって、デジタル化されたBSイレブンで中継なんだよね。スタート時から長い間お世話になっていた番組なので、やはり、ある面で淋しいけど、デジタルという時代の波の要請なんだろうね・・」と私。
「是非、アベコーさんも遊びに来てください」とゴルゴ。
「ありがとうございます。でも、土日なんでしょう?スタジオに詰めるわけだから競馬場で、一緒にイベントが出来なくなるね。新潟放送のBSNなどの番組にも一緒に出れなくなるし・・」と私。
「そうなんですよね、現場に行けなくなるのは、大の競馬ファンにとっては辛いですよね。やはり、競馬はライブがサイコーですからね・・」とゴルゴ。
「ところで、ゴルゴ松本さんは埼玉県出身だそうですね。なんでも熊谷商業高校時代は野球で甲子園に行っていたそうじゃないですか」と江藤アナ。
「そうなんだよね。高校球児の憧れ甲子園に出たんだよね~」とゴルゴ。
「試合に出ていたんですよね。何番打っていたんですか?」と江藤アナ。
「おい、コラ、なんやねん、その聞き方は!ポジションは1塁ベースコーチだよ!」とゴルゴ。
「試合にはベンチ入りできない部員がたくさんいるからね。スタンドで応援に回っている部員もたくさんいるので、ベンチ、ましてコーチボックスに入れるだけで大変なのよ」と私。
「アベコーさん、本当にそうですよ。1塁コーチに選ばれただけでも僕は嬉しかったですよ」とゴルゴ。
「それは失礼いたしました。えー、なんでも的確なボケでたびたび相手ピッチャーから警戒される存在だったとか。その話術を生かして、1994年に相方のレッド吉田さんと、TIMを結成したそうですね」と江藤アナ。
「まあ、そういうことですよ。話術で人気者でしたからね」ゴルゴ。
「ゴルゴ松本さんといえば、やはり『命!』なんですが、ブログを拝見したら漢字の一文字一文字について、語っていますよね」と江藤アナ。
「やはり、漢字の一文字一文字について、それぞれ深い意味があるわけでしょう。中国から伝わってきた深い文化があるからね・・」とゴルゴ。
「中国の象形文字から生まれて進化したのが漢字だから、歴史の文化が凝縮されているよね。でも凄いなあ~。漢字について語っているなんて、見直しちゃった」と私。
「いやあ、たいしたことないですよ。それより、今日はアベコーさんと、明日のジャパンカップの話をしたくて来たので、早いとこそっちに行きましょうよ」と焦るゴルゴ。
「え!アベコーさん、ペルーサですか、そうかやっぱりな・・。メイショウベルーガは怖くないすか?」とゴルゴ。
こうして時間いっぱいまで競馬談義は進んでいくのでした。
また、東京競馬場からのリスナー・プレゼントは、限定の黒皮に白のステッチがお洒落な時計と、便利なソーラー式携帯電話充電器、マウスパットの3点セット。いやあ、超豪華版でした。