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中京は春の嵐か!最低人気馬が衝撃のゴール!!
これが競馬なのか、最低人気の馬がGⅡ「金鯱賞」を制覇。それは、まさに事実は小説より奇なり。まさかまさかの現実でした。
来月に迫って来た注目のGI「大阪杯」。このレースを目指す古馬の有力馬が集結。なかでも無敗で牝馬3冠を達成した4歳牝馬のデアリングタクト。単勝1.4倍と圧倒的な支持を集めました。
強力な先行タイプを欠いて超スローが予想されました。ポンと互角にでればジャパンCで記録的なハイペースで逃げまくったキセキのペース、一人旅になるに違いないと、私は推察して◎をキセキに打ちました。加えて降雨の影響が残る馬場で、パワフルさが要求されるコンディション。不良馬場の菊花賞を圧倒したキセキにとっては願ってもない条件と見ていたのですが、事態は想像もつかない方向に向かっていました。
そのキセキが五分のスタート。当然前に出て行くものと考えていたら、鞍上のデムーロ騎手は先に行くことを支持せず、手綱を引いて後方、それもポツンと最後方に置かれます。
まさに想像もつかない展開。
その辺りを騎乗したデムーロ騎手は「久しぶりの競馬で気分が乗っていなかった。ゲートの中で気合を入れたけどボーッとしていて出なかったし、リズムに乗れなかった。ハミも取らなかったね」とコメント。
従ってキセキが行かないことにより、ギベオンが押し出される形で主導権。遅くなると察したルメール騎手のサトノフラッグが外から2番手。その直後を福永騎手のブラヴァス、川田騎手の2番人気グローリーヴェイズ。人馬ともに絶好調、北村友騎手のポタジェが一団で追走。そこから少し離れた位置にデアリングタクト。また少し離れてペルシアンナイト、サンレイポケット、ジナンボー。大きく離れてキセキという展開。
前半の5ハロンを重馬場とは言え61秒4のスローに近いペース。後半の1000mが60秒4。内ピッタリに先頭でまわったギベオン。2番手がサトノフラッグ。直後のインにブラヴァス、外にグローリーヴェイズ、その外にはポタジェ。
直線ラストスパートのギベオンが2番手以下に2馬身水を開けます。追走のサトノフラッグは脚が上がり気味。その外にグローリーヴェイズとポタジェ。快調に逃げるギベオン。追うグローリーヴェイズとポタジェの外から迫って来たデアリングタクト。その後ろから一番外を選んだキセキ。
逃げるギベオンに迫るデアリングタクトが渾身の末脚。クビ差まで詰め寄ったところがゴールでした。半馬身差でポタジェ、ハナ差でグローリーヴェイズ。5着が半馬身差でキセキとなりました。
最低人気のギベオンの優勝。重賞、初制覇となった西村淳騎手。嬉しさにどぎまぎしながら「後輩たちが重賞を勝ったりしているので、いつか自分もと思いがありました。勝てて良かったです」と、コメント。
単勝2万2730円。3連単78万3010円!春の嵐が中京競馬場を大きく巻き上げました。
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見事な逃走劇で嬉しい悲鳴を上げる若き獅子!!
春のクラシックに向けて大きな足掛かりとなる伝統の「弥生賞・ディープインパクト記念」上位3着までに入れば皐月賞の優先出走権。
圧倒的な人気はGIホープフルSを圧倒して3戦3勝で臨んで来たダノンザキッド。単勝1.3倍と断然の1番人気。
ポンと飛び出したタイトルホルダー。有力馬を背後にして快調な逃げ脚。2番手のシュネルマイスターのルメール騎手は、後ろにいるダノンザキッドを意識してか、逃げ馬を無視して前を追いかけません。従って水が開きます。
タイムトゥヘヴン、テンバガー、ダノンザキッドと好位グループを形成。その背後に内からゴールデンシロップ、外にソーヴァリアントが続きます。3番人気のワンデイモアは後方で末脚温存策。
一人旅で気持ちの良い逃げを打ったタイトルホルダー。前半の5ハロンが62秒6の超スロー。まさに絶妙のペースに持ち込んだ横山武騎手。
直線ではシュネルマイスター、タイムトゥヘヴン、一番外から大きなフットワークでダノンザキッドが急追。
とはいえ余裕を持って直線に入ったタイトルホルダー。ラスト3ハロンが34秒5の二枚腰を披露。しぶとく伸びるシュネルマイスターを楽々振り切り重賞初制覇。皐月賞に向けて力強く踏み出しました。
鞍上の若き獅子、横山武騎手は共同通信杯を圧倒したエフフォーリアで見事な騎乗捌き。タイトルホルダーはこれまで戸崎騎手が騎乗。本番はどうするのか微妙ですが、横山典騎手の御曹司、春に向けて嬉しい悲鳴を上げているようです。
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