
今秋の
「天皇賞」は8冠を目指す女傑
アーモンドアイの
天皇賞(秋)連覇なるか、まさにアーモンドアイ一色の一戦でした。
優勝すると、あの名馬
ディープインパクトを抜いてGI8冠の栄光を樹立。
宝塚記念を圧勝したクロノ
ジェネシス、
春の天皇賞を連覇中のフィエールマンと、役者が揃っていたにもかかわらず単勝1.4倍。圧倒的な人気に支持されていました。
相性抜群の名コンビCルメール
騎手。幾多のGIを制した世界的な第一人者にもかかわらず、レース後、彼の目から熱いものがこみ上げて来て、流れ落ちマスク内に吸い込まれて行きました。
レースはダイワキャグニーを抑えて、外からダノン
プレミアムが一気に行きます。
スピードに乗って2番手のダイワキャグニーが離れた2番手。キセキが3番手で折り合いに専念。その背後に好スタートを決めたアーモンドアイ。2番人気のクロノ
ジェネシス。スタート後にフィエールマンと挟まれて接触するような不利。これで後方に置かれました。その前に
ダノンキングリーがいます。

前半の5ハロンが60秒5。ダノン
プレミアムが離して逃げたわりに遅い流れ。直線は楽に逃げたダノン
プレミアムを追って、内からキセキ、その外がダイワキャグニー。その2頭の外に出したアーモンドアイ。直線で追い出しを我慢するルメール
騎手。そして中程で仕掛けると、一気に前の馬を捉えて先頭に立つアーモンドアイ。
それを背後で見ていたクロノ
ジェネシス、そしてフィエーマンが外から並ぶように追い込んで来ました。それでも勢いはまだまだアーモンドアイ。ゴールではアーモンドアイを先頭にクロノ
ジェネシス、フィエールマンが並んでゴールイン。
半馬身振り切ったアーモンドアイが優勝。外のフィエールマンがクビ差クロノ
ジェネシスを捉えて2着。

時計が1分57秒8、そしてアーモンドアイ自身のラスト3ハロンが33秒9。昨年の1分56秒2のタイムには及ばなかったものの優秀な内容です。
堂々GIタイトル8勝と言う金字塔を打ち立てたアーモンドアイとCルメール
騎手コンビ。

レース後のインタビューで、思わず緊張の糸が途切れたのか、どっと熱いものがこみ上げるルメール
騎手。「GI8勝というタイトルを絶対獲りたいと思っていました」とコメント。そして「プレッシャーが重くてきつかった」とルメール
騎手。優勝できた安堵の気持ちと、涙ぐんだ目元に、光る偉大なものを感じることが出来ました。

このあとは
ジャパンCか、それとも
有馬記念か。現役残り少なくなったアーモンドアイの一挙手一投足から目を離せません。
