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見えたか天皇賞!?毎日王冠から望む

 単勝が1・5倍という圧倒的な人気に支持されたウオッカ。メンバー構成、得意の東京コースということからも、今回の毎日王冠は負けられない一戦でした。が、結果はよもやのスーパーホーネットに、ゴール寸前で差し込まれて2着。無念の頭差でした。
 一応、こんなこともあるかな、と考えていたのがウオッカの逃げ。今年は強力な逃げ馬が不在。それに先行タイプが少なくて、超スローはどのジョッキーにも分かっていたはず。
 そこで、ウオッカがどんなレースをしてくるか、これが最大のキーポイントでした。武豊騎手は、戦術を絶対に口外しないジョッキー。逃げるのか、差すのか、追い込むのか、予想をするほうとしても、頭を痛めていました。
 3番枠、開幕週でこの枠はまさにラッキー。しかも、絶好のスタート。この時点で、武豊騎手は、主導権を取って進めることを決断したと思います。
 「逃げるということは決めていませんでした。枠順とメンバーを見てこの作戦も考えていました。スタートが良かったし、道中もいい感じで折り合ってくれましたからね」と、レース後の武豊騎手。
 前半5ハロンが59秒3と予想通りのスローペース。ところが、ラスト4ハロンが45秒3。これは逃げているウオッカ自身がロングスパートを仕掛けているのです。今年の安田記念でアルマダの直後から早目の一気スパート。これで成果を残したように、武豊騎手もこのことを確認の上で、早目のロングスパート。ゆえにこのレースの1マイル通過が1分32秒6で、安田記念の勝ちタイムを0秒1上回る優秀さ。結果ラスト1ハロンが12秒0とダウンしたものの、昨年のチョウサンのレコードに、わずか0秒4差、1分44秒6の好タイム決着。ラスト33秒8も立派です。もとより、使われて良くなるタイプのウオッカ。最大目標の天皇賞に視界良好かも知れません。
 それでも、安田記念が先行策、毎日王冠が逃げ、距離がまた1ハロン伸びる天皇賞では折り合いが少し心配になってきました。
 優勝したスーパーホーネットは見事、素晴らしい勝利です。勝ち時計、ラスト33秒3の破壊力。文句なしです。相手をウオッカ1頭に絞った藤岡佑騎手の判断もあっぱれ。このあとスケジュール通りでは、マイルチャンピオンシップに駒を進める予定だそうですが、今回の勝ちっぷりから急遽、路線を天皇賞に向けてくるといいな、と私自身は考えています。それだけ素晴らしい内容でした。
 ウオッカから2馬身離されてアドマイヤフジ。3番手で流れに乗りそのまま粘り込みました。カンパニーが大外から伸びてラスト33秒2の豪脚を披露。とはいえ馬体がマイナス16K。「馬体の回復に苦労している」と、戦前に音無調教師が言っていた通りの結果が出てしまいました。同じように強烈な破壊力が売り物のオースミグラスワン。33秒3の凄い脚を見せながら6着。これも馬体重がマイナス16K。本番の天皇賞が不安になってきたカンパニーと、オースミグラスワンです。
 そして、3番人気のドリームパスポートが11着。関係者の落胆の色は隠せません。中団で伸びを欠き見せ場なし。得意の東京でこの結果は、正直この私もガッカリ。なにかどこか、ネジがかけそこなっているのか、直前の追い切りが軽すぎたのか、首を捻るばかりです。松田博きゅう舎から稲葉きゅう舎に転きゅうしてきて、今年は6戦未勝利、3着もなし。ジャパンCでディープインパクトの2着した快走は、もう見ることはできないのでしょうか。

「アベコーのモリもりトーク」TBSラジオ今週も営業中!

0810091_2  この私がパーソナリティー初デビューとなるTBSラジオ「アベコーのモリもりトーク」は、先週なんとかクリアーできました。応援していただいたファンの皆様、リスナーの皆様、そしてスタッフの皆様、ありがとうございました。心から感謝しております。
 当初は、台本が前日送られて来る予定でしたが、パソコンの対応がうまくいかず、当日中山競馬場からTBSの現場入りして、やっと台本を手に出来たのでした。それが、本番1時間前。いやーヒヤヒヤ、ドキドキものですね。台本の原稿を覚えなくちゃいけないし、それに番組の流れも把握しなければいけないのです。しかも、もっと重要なのが、ブースの向うにいるデレクター氏からの喋り出しQサイン。それを、55分00秒で締めて下さい、といったことも当然ですが、頭にインプットして、番組を進めなければいけないのです。
 冷や汗だったのが、生コマ、提供スポンサーの生コマーシャル。東池袋大勝軒から人気の通販のセ0810092_3ット販売のお知らせ。それを試食実演するわけです。まず、商品の説明をして、次に試食となるわけですが、この日は、大勝軒から二人の料理人の方が、わざわざ来られて、私とアシスタントのまりんちゃんこと村井真里さんが試食する「中華もりそば(つけ麺)」の作り。スタジオに運ばれてきたその「中華もりそば」を、感想をいいながら勢いよく吸い上げるのです。
 ところが、予期しない出来事が待っていました。あまりにも勢いよくどっさりと、タレに付けて口に入れたものですから、ヒリヒリとした刺激がノドを直撃。思わずむせかえりそうになるのを、懸命に耐える私。なにしろ食べ終わったあとの感想を、アシスタントのまりんちゃん、ブースの外にいるスタッフも固唾を呑んで、待っているわけです。
 ここで、むせたりしたら一大事、耐えながら出た言葉が「うまい! 最高です」。ホッとするスタッフの顔を見ながら、何事もなかったかのように、通販のお知らせは終了して、競馬のコーナーにつないだのでした。
0810093_3  放送後、番組を聴いていた知り合いから電話。めんをすする音が小さくて聞こえなかったと。えーっ、かなり大きく力一杯にすすったのに…。なかなか難しいものですね。
 アベコーの競馬のコーナーは、お相手のまりんちゃんが初心者とあって、やさしく初心者向けの形でスタート。ベテランの競馬ファンの方は、きっともの足りなかったかな、と思いつつのコーナーでした。
 TBSラジオ「アベコーのモリもりトーク」は、今週10月11日(土)もあります。19時30分からの30分、どうぞお付き合い下さい。出来ましたら番組宛に、質問や励ましのお便りなど、お寄せ下さい。お待ちしております。

☆今週はGチャン「データでVANVAN!」と「BSフジ競馬中継」に出演!
 今週の10月10日(金)、グリーンチャンネル「データでVANVAN!」に、久しぶりに出演します。ディープインパクトと対戦させたかった、あの強豪にスポット。
また、土曜日のメーンレース展望等、お見逃しなくお願い致します。20時15分からの放映です。
 そして10月12日の日曜日は女傑、ウオッカが登場する天皇賞の前哨戦「毎日王冠」。どんなドラマが待ち受けているのか楽しみですが、「BSフジ競馬中継」に、私が出演して、この日の毎日王冠を中心とする東京競馬、京都の「京都大賞典」も展望。時間が14時カラ16時までのワイド2時間。みなさんと秋競馬を堪能したいと思います。