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いやあ、大久保洋師はいつも冷静です!

0706201 先日、競馬場の検量室前で、大久保洋吉調教師とばったり遭遇。いつも微笑みになりかけの視線で、軽く会釈をしてくれる方。この日もいつもの微笑返しを頂いたところで、
「先生、こんにちは!(^o^)/」と私。
「ああ、どうも!いつも元気そうですね~」と、大久保師。
「ありがとうございます。先生とお会いしたときには特別です。ハイ!」続けて
「ところで、今のココナッツパンチの脚の状態はどうなんですか?」
「うん、まだきゅう舎に置いているけど、最初に思ったよりも軽かったから少しホッとしているところです」
「発表の診断は半年とかだったから、秋があるので心配していました」
「ありがとう。うん、最初はそれくらいかかるのかな~と、考えていたのだけれど、嬉しいことに、軽かったからなんとか早くなりそうだよ」と大久保師。
「じゃあ、菊花賞出走も夢ではないんですね!」
「ん、まあ、期待している馬なので、こっちとしては出来るだけのことはやろうと思って。目黒記念の2着で賞金も加えたから、ダービーのように除外されることもないだろうし・・」
「目黒記念は本命で応援していたので力が入りました。弥生賞に続いて首差2着。いやあ~惜しかったですねー」
「でも、あれでも走ることはわかったから、そう気にしていません」と冷静な大久保師。
「先生、弥生賞で2着したときに、身震いしましたよ。ダービーはこれしかないだろう、という感覚にとらわれました。だから、ダービー直前の出馬発表まで本命印。あと2頭辞めれば出走できたんですよね。ところが、どの馬も出てきた。どう考えても無理だろうという馬もいたのに・・」
「まあ、アベコーさん、そこのところは運だからしょうがないですよ。私はスパッと諦めました」
「弥生賞2着馬は皐月賞、ダービーに出走できるシステムできませんかね。あのダービーの出走順で、京都新聞杯2着だったローズプレステージと、賞金上は同額。どっちか出走出来るとなったときに抽選ですよね。弥生賞も京都新聞杯もGⅡだからなんですけど、でもこれがおかしいんです」更に、私が続けて
「除外されて2頭共に出走した目黒記念が、ココナッツが51キロのハンデに対して、ローズが49キロ。2キロ差あるんです。何故と聞くと、ハンデ・キャッパーによれば、弥生賞がレースの格が上だからと。それなら弥生賞の賞金を多少なりとも上げたりして差別しないと駄目ですよね」と持論を展開する私。
「なるほど、さすがだ。ただ、終わったことは仕方がない。秋に賭けますから、見ていて下さい」と大久保師。
「そうですね、わかりました。大久保先生、秋を楽しみにしていますよ」と私。
 いつも沈着冷静な大久保洋吉調教師でした。

☆今週、再び上原師が絶叫中継?!

 大久保洋吉調教師といえば、思い出すのは上原博之調教師。今年2月14日の東京、調布特別で、後続を2頭で大きく離して逃げる上原・コパノスイジンと、この直後で追いかける大久保・エイシンサリヴァン。コパが吉田隼でエイシンが吉田豊。兄弟ジョッキーが主導権。
0706202 この日、馬主のDr・コパさんが急用で競馬場には間に合わず。そこで、急遽、電話で実況を依頼された上原師ならぬ臨時の上原アナウンサー。これがまた前代未聞の迷実況。いつも紳士な上原師が豹変。ゴール前のデッドヒートでは「テメー、豊、このヤロー下がれ!」の絶叫型、自己中心中継。終わってみれば、絶叫中継席の前には、苦虫をつぶした表情の大久保洋師が・・。
 その顛末は2月14日の私のブログ「上原師が絶叫!Dr・コパさんビックリ!」をご覧下さい。大久保洋調教師がいいです。笑えます。
 さて、その上原調教師と大久保洋調教師は、関東リーディング・トレーナー部門で共に仲良く12勝。この夏の飛躍が期待されるところですが、まず、上原師は今週の大一番、グランプリ「宝塚記念」に、ダイワメジャーで西下。安田記念に続きGⅠ2連勝を狙います。
 今度はマイク、携帯なしで、またあの上原流、絶叫中継しているかも知れません。聞きたいなあ~(^^♪

ウオッカ強行!あんびりーばぶる!!

 なな、なんとウオッカが、来週の「宝塚記念」に出走を決めたのだそうです。正直、驚いています。
 宝塚記念に登録をしても、まさか出走はないだろう、と見ていたのですが、角居調教師の判断は、私個人の常識の範囲を超えていました。桜花賞2着から日本ダービーに挑戦の意向を示したときにも、なんという大胆な、何故、オークスではないのか、今年の牡馬はそんなに弱いのか。少し覚めた目で見ていたのですが、結果はクリフジ以来、実に64年ぶりの快挙を達成。私のイメージのはるか上を行く、角居師の天才的な舵取りに、感動すら覚えたものです。
 あれから、なんと今度は古馬の前半戦の頂点「宝塚記念」の冠を獲りに行くというのです。2003年のネオユニヴァース以来、史上2頭目のダービー優勝馬3歳での挑戦。むろん、牝馬では初めてのこと。ネオユニヴァースは残念ながら古馬の厚い壁を乗り越えることはできませんでしたが、それ以上の器と見る向きの多いウオッカ。また新たな歴史を刻むことが出来るのでしょうか。
 さて、実際、宝塚記念に向かう上で最大の問題になるのが、ウオッカのコンディションです。ダービーで2分24秒5という、過去10年で3番目に速い時計、彼女よりも速い時計だったのが、キングカメハメハとディープインパクトのスーパー級の2頭だけ。昨年のダービー馬メイショウサムソンなどは2分27秒9。しかも、ラスト3ハロンは33秒0。スーパー級の2頭の上を行く神業的破壊力。まさに凄い馬であることは確かなのですが、歴史的偉業を成しえた日本ダービーから中3週。その疲労はないものか、反動が出ないものか、そのことが大いに気になるところです。
 その点について角居師は「ダービー後も順調に回復できて、疲れが取れたので出走を決めました」とコメント。
 それに、もうひとつ同じ角居きゅう舎にいるポップロックの存在です。彼は昨秋、オーストラリアのGⅠメルボルンCで2着。有馬記念がディープインパクトの2着。引退後の種牡馬としての評価のためにも、どうしてもGⅠのタイトルが欲しいはずです。あん上に武豊騎手を配してきていることからも、何が何でも宝塚記念は手にしたいタイトル。であれば、そこにウオッカをぶつけてきた意図が読み取れないのです。
 角居師の描く理想の宝塚記念の結果は1着同着?天才的発想力を持つ角居調教師。ウオッカの疲労が気になりつつ、とくとお手並み拝見といったところです。