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岡部だ根本だ的場だ!ミッキーもいる、おー河内だ!

0704251 22日、東京競馬場。最終レースが終了。スタンドのファンは何かを待ちかねているように、固唾を呑んで、そのときを待っていました。
 と、突然、東京競馬場のGⅠ入場ファンファーレ。すると、スタンドは大歓声のうず。過去の歴史の1ページが再現されようとしているのでした。
 東京競馬場グランドオープンを記念して「ジョッキーマスターズ」芝1600m。過去の日本ダービー、オークスで優勝した引退ジョッキーによるマスターズ。
 横山典騎手、後藤騎手、元騎手の細江純子さんが誘導馬で登場し、実に粋なはからい。
 この日ばかりはオークス3勝、ダービー1勝の岡部幸雄騎手を筆頭に、オークス2勝、ダービー1勝の河内洋騎手。そして加藤和宏、中野栄治、根本康弘、安田隆行、的場均、松永幹夫、本田優の9人の各元ジョッキー。それぞれが、緊張感と最高の競馬場に招かれて、再びレースに乗れるという充実と名誉。本馬場に登場してきたそれぞれの騎手は、凛々しく、大きな存在感を放っていました。それが往年のファンにはたまらないのです。
 
 騎乗馬は、白井の競馬学校で調整されていた同じくらいの力を持つ馬(元JRA所属)。岡部騎手の馬だけは美浦トレセンに運んで、岡部騎手が自ら調教していたとか。彼のあくまでも遊びではない、妥協しない、という真剣さに改めてプロ魂を痛感させられました。

 そして、生演奏によるファンファーレが鳴り響くと、場内は大きな手拍子で最高潮。そして、柴田政人元騎手のスターターの合図で、ゲートが開くと、松永幹夫のモンテサファイヤが飛び出し、快調な逃げ脚。ところが、直線中ほどから、好位置でじっと脚をためていた河内騎乗のゴールデンメドウが、外から力強く伸びた本田騎乗のメイショウモリゾーと、安田騎乗のパスアンドゴーを抑えて優勝。場内は割れんばかりの大歓声。そして勝者の河内騎手に対し、カワチ・コールの大合唱。
 競馬はギャンブル? 確かにそうですが、今回の「ジョッキーマスターズ」は、ギャンブルだけでは片付けるこができない、競馬と人のもつ感動やロマン、そして熱い思い出を呼び戻してくれたような気がします。大成功の企画でした。ぜひ、毎年続けて欲しいものです。

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写真は左上から松永騎手、加藤騎手、安田騎手、岡部騎手、左下は的場騎手、細江純子さん、根本騎手、根本騎手と番組で競演中の津島亜由子キャスター。
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やったぞー!ベッラレイア豪快一気!!

 以前からこのブログで取り上げてきたベッラレイア。いよいよ胸を張って、オークスに参戦することになりました。そうです。勝ったのです。
 日曜のオークストライアルの「フローラS」芝2000m。500万を勝ったばかりで、単勝が180円。クイーンCを圧勝し、桜花賞も5着に善戦したイクスキューズが6・3倍の支持率。初めての重賞挑戦なのに異常とも思える人気でしたが、それでも支持したファンの目は、改めて凄いなーと思いました。
 前半5Fが60秒9のスロー。逃げたイクスキューズのペースでしたが、後方でジックリ待機。その前の中京、あざみ賞で最後方、大外一気、余裕の差し切り勝ち。その強烈な破壊力に秋山騎手も相当自信があったからの後方待機だったのでしょう。
 ところが、2番枠という枠順、前走のように4角で外に出せず、前が馬の壁。仕方なく外に出そうとしたところを、2着に追い込んだミンティエアーがスーと、ゴール向かって行きます。ああ、危うしベッラレイア。逃げるイクスキューズも楽なペースで逃げたゆえに、残りの力を振り絞るようにラストスパート。後続との差はかなり開いていたので、一瞬、逃げ切りか、と思われたところに、ミンティエアーが猛然と襲いかかり、おお、ミンティエアーの勝利を誰もが確信。
 ところが、ところがです。ゴール寸前で大外から矢のように飛んで来たのが、我らがベッラレイア。寸前での劇的勝利。まさに神業的末脚でした。
 昨年のオークス馬カワカミプリンセスが、オークストライアルのスイートピーSを優勝したときのラスト34秒6を凌ぐ34秒3の瞬発力。5月20日のオークスで、いよいよ強豪ダイワスカーレットやウオッカと対決。今から楽しみになってきました。