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今年もこの人が騎乗するとゴール一番乗りか?!年明けのGIを快勝!!

GI請負人と称されるC・ルメール騎手が騎乗したカフェファラオが、堂々1番人気に応えて着差以上の強さを見せつけました。

今年最初のGI「フェブラリーステークス」。ダート1600mのチャンピオン決定戦。3番枠を引き当てたカフェファラオ。強気の正攻法策。

3コーナーで内から3番手に進出すると、逃げたエアアルマスをラスト200mで捉えて一気に先頭。中団からインをピッタリ追走したエアスピネル。内ラチをピッタリと経済コースを走り、ゴール前でやや外目に出すと、猛然と先頭に立ったカフェファラオを追います。僅かに及びませんでしたが、エアスピネルにとって1分34秒5は自己ベスト。8歳にしてこの凄い進境度。同じように内ピッタリと3着に追い込んだワンダーリーデル。横山典騎手の円熟したプレーがひと際光りました。

レースは2番枠を引いたインティがスタートで後手。仕方なく控える形。変わって1番枠のエアアルマスが主導権を主張。これにヘリオス、ワイドファラオが横並びで先行争い。この3頭を前に見ながらカフェファラオ。激しい流れが予測されて、このポジションは大丈夫なのか。やや不安が過りました。

そして半マイル通過が46秒5。緩みのないペースで流れます。3コーナーで先頭がワイドファラオ。その内にはエアアルマス。これをカフェファラオとヘリオスが追走。2番人気のアルクトスとオーヴェルニュが好位。その内から早目に追い込みのワンダーリーデル。そこにはエアスピネルもいます。3番人気のレッドルゼルと外にソリストサンダー。4番人気のサンライズノヴァはいつものように最後方で直線勝負に徹します。

4コーナーを内からエアアルマス。外にはワイドファラオ。背後に迫って来たカフェファラオ。その外から気を窺うアルクトス。1000m通過が58秒5。厳しい流れが続きます。

ラスト400mでエアアルマス、ワイドファラオ、カフェファラオの3頭が並ぶ形。その後ろからラチ沿いをワンダーリーデル。その真後ろからエアスピネル。

直線ラスト200mで先頭に立ったカフェファラオ。内で頑張るエアアルマス。内からワンダーリーデルが接近。外に出すことが出来たエアスピネル。外からレッドルゼルとソリストサンダーが追い込み態勢。

抜け出したカフェファラオにゴール寸前で迫るエアスピネル。結局は1番人気のカフェファラオが優勝。初のGI制覇となりました。

1分34秒4の勝ちタイムは、レコード勝ちしたモーニンが脚抜きの良かった重馬場のコンディション。良馬場でこの時計は立派です。

そして、頑張った8歳コンビ。カフェファラオに肉薄したエアスピネルに、3着ながら内から伸びたワンダーリーデル。賞賛すべき内容でした。

外から末脚を伸ばしたレッドルゼル。厳しい展開ながら5着に頑張ったエアアルマス。また後手にまわったインティは6着。2番人気のアルクトスは9着に後退。また4番人気のサンライズノヴァは末脚が不発。11着と凡走。

この高速タイム決着でラストが35秒台の勝負。展開に頼った馬たちは厳しい結果となりました。      

圧巻の2馬身半!クラシックを意識させる横綱相撲!!

  クラシックの登竜門「共同通信杯」。一昨年ダノンキングリー(ダービー2着)が優勝。今年は強力な逃げ馬が見あたらずスローペースが予想されましたが、前半の半マイル49秒6、1000m通過が61秒9。思いのほか超スローの流れ。

一旦2番手から3、4番手を追走したエフフォーリア(4番人気)が、直線ラスト400mで我慢しきれないように一気に先頭に立つと、そこから再加速し10秒8―11秒5で後続を完封。余裕で2馬身半差の横綱相撲でした。

主導権を取ったのがディープリッチ。そのあとにエフフォーリアとタイソウが付きます。圧倒的な人気のステラヴェローチェは前に行く馬を背後で見ながらのポジション。そして2番人気のシャフリヤールは末脚温存で中団の後ろに待機。スタートで遅れたレフトゥバーズ(3番人気)は、ヴィクティファルスと並ぶように中団から後方。最後方に出遅れたキングストンボーイ。

ペースが遅く先頭から後方まで一塊の団子の展開。3コーナーでディープリッチに変わって先頭に立ったハートオブアシティ。その外にタイソウでしたが、馬体を外から併せて来たエフフォーリアの手応えが抜群。ラスト400mで横山武騎手が仕掛けると、一気に先頭に立ち2番手以下を突き放しにかかります。

  激しい2番手争いは外からヴィクティファルス、間から前を窺おうとするステラヴェローチェ。また最内からキングストンボーイ。後方から一番外をシャフリヤールが肉迫して来ました。

先頭のエフフォーリアはセーフティーリードで、余裕綽々に2馬身半差の圧倒。ポテンシャルの違いを見せつけました。

勝ちタイムの1分47秒6は平凡でしたが、ラスト余裕で33秒4の破壊力は役者の違い。これで3戦3勝。次走は弥生賞かスプリングSと思われますが、皐月賞に直行しても不思議はありません。また新たな有力スターを見た思いがします。

  接戦の2着争いはヴィクティファルスがシャフリヤールをアタマ差抑えて2着。クビ差でキングストンボーイ、クビ差でステラヴェローチェ。

共同通信杯の結果から2歳戦線はまだまだ波が高いような気がします。エフフォーリアの若き横山武騎手は見事な騎乗ぶり。高々と右手でガッツポーズ。歓喜の重賞勝ちでインタビューも笑みがいっぱいでした。