若き獅子を背に5歳の奥手が強烈な空手チョップ!!
この時期恒例の「東京新聞杯」。優勝は若き菅原明良騎手が騎乗したカラテ(5番人気)でした。
強力な逃げ馬が不在とあって、内からスンナリとダイワキャグニーが主導権。流れが遅くなると踏んだルメール騎手のトリプルエース(2番人気)が、サッと2番手に付ける正攻法。その外にはエメラルファイト。また、インに付けたトライン。私の◎でしたが、意識的に前に行かせたせいか少し掛り気味。その直後の外にカラテが追走。
カラテの菅原騎手は「相手を見て前目の位置を取りたかったので理想的なポジション」と、レース後にコメント。
そして、この日の主役1番人気に推されたヴァンドギャルドは、前にカラテを見る形で追走します。その後ろにシャドウディーヴァ。
前半の半マイルが46秒6。想定通りゆったりとした緩ペースで流れます。先頭のダイワキャグニーから最後方まで差がありません。
4コーナーをまわり先頭のダイワキャグニーに並びかけて来たトリプルエース。ここで早くも先頭に立つ勢い。それらのインのポケットにトライン。前が壁で邪魔になり追い出しが遅れます。外のエメラルファイトの外には、馬場中央をヴァンドギャルドが伸びて来ました。一番外からカテドラルとシャドウディーヴァが、馬体を並べるようにして追い込んで来ました。
スローでラスト34秒3の上りだけの決め手勝負。トリプルエースの外から馬群を捌いて割って出て来たのがカラテ。外にはヴァンドギャルドがいます。その外からカテドラルとシャドウディーヴァ。インのポケットに入り、前が壁と言うこともあって追い出しが遅れるトライン。
間を抜けたカラテがゴールに真っ先に向かいます。外にはカテドラル。迫るシャドウディーヴァ。息切れ気味のトリプルエースの内からようやくトライン。窮屈な間をこじ開けるようにして最後の力を振り絞ります。
抜け出したカラテに外から迫るカテドラル。両者の叩き合いは辛くもカラテに軍配。アタマ差振り切りました。
3着にシャドウディーヴァで、ヴァンドギャルドは4着。不完全燃焼だった◎トラインが5着。トリプルエースは7着に後退し、4番人気のサトノウィザードは9着に敗退。
ゴール板を過ぎてステッキを持つ右手でガッポーズ。またガッツポーズ。そして今度は立ち上がり左手に変えてガッポーズ。続けて自らを鼓舞するかのように再び大きなガッツポーズ。19歳の若き獅子、菅原明騎手の初重賞の優勝で、その喜びで高揚は続いていました。
同期で重賞勝ちを決めていた先行する斉藤新、団野大成の二人に並んだ瞬間でもありました。
2勝クラスからポンポンと3連勝の5歳カラテ。菅原明騎手と二人三脚は続きそうです。頑張れ!菅原明騎手。
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中京で強靭な末脚が豪快にフル回転!!
昨年GI高松宮記念を制したモズスーパーフレア。その前哨戦として注目された中京芝6ハロン戦の「シルクロードS」で、圧倒的な1番人気に推されながら、なんとゴール前バタバタの17着と惨敗。同じ舞台、同じ距離で、いったい彼女に何があったのでしょうか。
本番前とは言え、モズスーパーフレアは肝心のスタートが甘かったものの天性の鋭いダッシュ力で、内から好スタートを決めたセイウンコウセイをアッサリと捉まえて先頭に立ちます。そこから加速がつくと快調に飛ばし一人旅。一番外枠からクリノガウディー。スタートでダッシュがつかず、しごいてモズスーパーフレアを追います。そこからやや掛り気味に2番手を追走。
内からセイウンコウセイがガッチリと3番手。その後ろに内枠からライトオンキュー。外から並びかけるラウダシオン。背後に控えてヴェスターヴァルト。そして中団にはリバティハイツ。その外にはシヴァージで抜群の手応え。
前半の3ハロンが33秒7。時計を要する馬場コンディション。緩みないペースで流れます。インコースのコンディションが悪いと言うことで、主導権を取ったモズスーパーフレアの北村友騎手が内を避けて4コーナーをまわります。その直後の2番手クリノガウディーも、またその外にだしてスパート態勢。ガラリと開いたインからセイウンコウセイが伸びて来ました。さらにその内を狙ったライトオンキューが肉迫。
ラスト200mはモズスーパーフレアが先頭。内から並びかけたセイウンコウセイ。モズスーパーフレアの外に進路を取ったクリノガウディーの脚色が鈍くついて行けません。最内からライトオンキューの伸び脚が良く先頭を狙う勢い。そして一気に先頭に立ちます。このまま後続を離し圧勝かと思われましたが、一番外から満を持したシヴァージが、内のラウダシオンを引き連れて強襲して来ました。
そして、ゴール前はインで懸命に粘るライトオンキューを、一番外のシヴァージが力強く捉えて優勝。3着にラウダシオン。中団からしぶとく伸びたリバティハイツが4着。以下、セイウンコウセイが5着。
また1番人気のモズスーパーフレアはブービーの17着。その前にクリノガウディーがいました。
GI「高松宮記念」は、3月28日の中京競馬場。まだ残っている阪急杯、オーシャンSなどの関門から勝ち上がって来る馬は何か、例年と異なる中京開催で馬場コンディションはどうなるのか、まだまだ課題は残されていますが、とりあえず今回の優勝でシヴァージが有力株になり上がったことに間違いはありません。
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