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超スロー展開で流れたセントライトから菊は見えたか?!
菊花賞に向かって重要なトライアル戦「セントライト記念」。優勝は2番手で機を窺ったジェネラーレウーノが快勝。皐月賞3着の底力を強烈にアピールしました。
また、単勝1.9倍と圧倒的な人気に支えられた注目の3戦3勝のレイエンダは直線追い込んだものの2着。結果はグレイル、ブレステイキングと続きました。
一方、ダービー3着のコズミックフォースは7着。既成勢力図に変化が見られました。3番人気のギベオンは13着に敗退。
スタートから気合を入れて飛び出したタニノフランケル。内から抜群のスタートを見せたジェネラーレウーノ。タニノフランケルを見て2番手に控える形。ケイティクレバーが続き内からギベオン。外に併せる形でダブルフラット。その背後にコズミックフォース。ブレステイキングがこれをマークする形。それを前にレイエンダが続きます。後方から3番手にグレイル。最後方は離され気味のオウケンムーン。
前半の5ハロン通過が60秒9。2番手以下を離して逃げるタニノフランケル。そして前半の6ハロン過ぎると、タニノフランケルが一段とペースを上げて行きます。11秒5-11秒2。3コーナー手前からの玉砕的な逃走劇。2番手のジェネラーレウーノは10馬身以上離れます。それで、田辺騎手は仕掛けてタニノフランケルを追いかけます。
4コーナーでも大きな差を開けたままラストスパートするタニノフランケル。1800m通過が1分47秒2。ラスト400m。
とはいえ、さすがに直線中程でジェネラーレウーノに並びかけられるとバッタリ。自然と先頭に立ったジェネラーレウーノ。離れていた3番手以下がようやく迫って来ました。一番脚色が良かったのがレイエンダ。それに続くブレステイキング。形勢からジェネラーレウーノ、レイエンダ、ブレステイキングの順と思われましたが、最内から突っ込んで来たのがグレイルでした。外ブレステイキング、内グレイルがピッタリと並んでゴールイン。判定は内のグレイルがハナ差で3着。この3頭が菊花賞の優先出走権を手にしました。
またコズミックフォースは7着。ギベオンが13着。驚いたのが最後方にいたオウケンムーンが5着。復活の兆しを見せました。
私はブレステイキングが負けても3着は外さないと考えていましたが、Mデムーロ騎手いわく「最後で苦しくなったのは久々だったのかも知れません。次は良くなると思います」とコメント。確かにプラス10k増。賞金が900万。次の菊花賞出走が絶望的なハナ差となりました。
それにしても、離れた2番手で楽についてまわり、ロスなくレースを運べたジェネラーレウーノ。右回りの適性と、一段とスケールアップした印象がします。もうまわりではキタサンブラックの再来とか。今週の神戸新聞杯組、そして新潟記念を制したブラストワンピース。来る菊花賞は大いに盛り上がりそうです。
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マイル路線に新星M・グローリー重賞初制覇!!
それは考えられないくらい票数を集めました。4走前に500万クラスを勝ち上がったその馬は、2走前のむらさき賞(準オープン)で3着。そして前走の福島、準オープンの阿武隈Sで優勝。今回は初めてのオープン、重賞初挑戦でした。
その馬の名前はミッキーグローリー。5歳馬ながら底を見せていない魅力がありました。とはいえ、未知の魅力だけで、いきなり重賞で1番人気に推されるものでしょうか。秋初戦を飾る中山「京成杯AH」。開幕週とあって持ち前のスピードに乗って押し切りたい馬が揃いました。
オープンの六甲Sを圧勝し、休養明けだった前走の中京記念でも1分32秒4でグレーターロンドンの2着と、当然、ロジクライが圧倒的な人気を集めそうでしたが、微妙な差で単勝2番人気。レース当日にミッキーグローリーは、集中的にごっそり票数を集めたのです。
中団の外で末脚を温存のミッキーグローリー。鞍上はルメール騎手。前半の半マイルが46秒9。主導権を取ったベステンダンク、さらにミュゼエイリアン。ショウナンアンセムも加わり、出入りの忙しい先行争い。3コーナーでは外からウインガニオンが先頭に立っていました。
この厳しい展開に先行各馬は直線で息切れ状態。明らかに差し馬に有利な形。直線でヤングマンパワーが先頭に立ちかけたところを、すかさず外からミッキーグローリーが鋭く反応。内からしぶとく伸びるロジクライ。さらに窮屈なところをロードクエストが伸びて来ました。また、ゴール寸前でもの凄い勢いで強襲したワントゥワン。
結果は優勝ミッキーグローリー。2着が外のワントゥワン。写真判定となった3着はロジクライが、ハナ差だけロードクエストを退けて先着。
レース後、鞍上のルメール騎手は「大きなストライドをする馬だから、フラットの東京コースがこの馬には向いているよ」とコメント。
「京都は?」と、私が水を向けると、
「う~ん、京都はコーナーが、この馬には難しい」と首を傾げます。
「マイルチャンピオンシップは京都ですよ」と私。
「アッ!そうだね。う~ん、分からない」と、テレ笑いのルメール騎手。
いずれにしても、賞金的にはマイルCS出走は微妙ですが、ルメール騎手が騎乗する、しないはともかく、目を離せない1頭であることは確かだと思われます。
それにしても、Cルメール騎手の手綱さばきが実に冴えています。現在リーディングジョッキーを独走中。200勝は確実視されています。そして現在、重賞10勝。なにより連対率が驚異の4割越え。まさに「馬七、人三」が、逆転しているような錯覚にさえ、とらわれてしまいます。
スランプという言葉を知らないCルメール騎手。秋競馬もこの騎手を中心に、まわりそうです。
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