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競馬史上、震撼させるくらいのドゥラメンテの強さと、神がかりのM・D!!

  010 凄い!強い!それは衝撃的でした。注目の中山記念は3世代の皐月賞馬が登場。なかでも1番人気に注目されたのがドゥラメンテ。昨年の皐月賞、日本ダービーを制した2冠馬。

中山記念はダービー以来9か月ぶりの休養。急ピッチに乗り込んで来ているといっても馬体が18K増。今後の展開を考えると、内回りの中山芝1800mということもあって、負けてもやむなし、という雰囲気を感じていました。

強力な逃げ、先行馬が不在。超スローの展開ということが予測された中で、主導権を取ったのは、明らかに格下で半年ぶりの実戦となるカオスボス。003 004 一瞬、行く気を見せたマイネルラクリマが2番手に控えます。外からロゴタイプとラストインパクトが2番手争いに加わります。その直後のインにリアルスティール、出負けしたドゥラメンテが並びかけてきました。そのあとにフルーキーと出遅れたイシスラボニータ。そこから少し離れてレッドレイヴン。最後方にはサトノギャラント、出負けしたアンビシャス。

前半の半マイル48秒1、1000m通過が59秒4。カオスボスを先頭に坦々とした緩ペースで流れます。

006 4コーナーで勝負どころとベリー騎手が判断したのか、一気にラストインパクトが仕掛けて先頭に立ちます。ところが、3番手のロゴタイプの直後に迫っていたのがドゥラメンテでした。その外にはドゥラメンテをマークしていたリアルスティール。中団の内にフルーキーとイスラボニータ。アンビシャスが後方で外を通っています。

先頭に立ったラストインパクトの外からもの凄い勢いでドゥラメンテが襲い掛かって来ました。そしてラストインパクトを並ぶところ捉えると、一気に突き放しにかかります。

005 ラストインパクト、ロゴタイプは伸び脚に鋭さがなし。外からリアルスティールと、アンビシャスが鋭く伸びて来ました。その後ろからフルーキーと最内からレッドレイヴン。

さすがにゴール前ではドゥラメンテも息が上がっていましたが、クビ差まで肉薄した外のアンビシャスが2着。半馬身遅れてリアルスティール。追い上げたフルーキーが5着。

1分45秒9は過去10年で最高速のタイム。ヴィクトワールピサが1分46秒0に匹敵するタイムですが、4角からロングスパートを仕掛けて自ら叩き出した時計。ヴィクトワールピサは有馬記念からの参戦。ダービー以来の実戦で1番人気に支持されて、強気な競馬をしながら勝ちをもぎとったドゥラメンテ。まさに怪物級の強さです。

また、2着にアンビシャス、3着にリアルスティール。いずれも同期の4歳。そしてそれぞれが休養明け。世代の交代を感じさせる一戦でした。

008 ドゥラメンテはドバイ遠征案、大阪杯→宝塚記念案がでていますが、いずれにしても秋の世界最高峰、凱旋門賞が最大目標。今からワクワクされているファンの方も多いのではないでしょうか。

ところで、このドゥラメンテに騎乗した水先案内人のM・デムーロ騎手。騎乗機会で重賞5連勝中。ちなみに京都記念でサトノクラウン、京都牝馬Sでクイーンズリング、そしてGIフェブラリーSでモーニン。アーリントンCのレインボーライン、今回の中山記念がドゥラメンテ。JRA史上、初めての偉業です。

今週も土曜日はチューリップ賞で人気のジュエラー、日曜日が弥生賞でこれまた人気の中心リオンディーズに騎乗予定。またまた自己記録を伸ばして6連勝、7連勝の可能性も出て来ました。

GI制覇にこの人あり。今年もM・Dという男の凄さに脱帽!!

012 013 昨年、GI4勝を稼ぎ出したのが、ご存知、M・デムーロ騎手。昨年のGIキングに輝きました。そのデムーロ騎手が、今年の最初のGI「フェブラリーS」にモーニンで挑戦。人気はノンコノユメに続き2番人気。デビュー以来6戦5勝。前哨戦の根岸Sを戸崎騎手で快勝し、まさに昇り竜の勢いを見せていました。

003 そして、目下フェブラリーSを2連覇中のコパノリッキーを念頭に、終始インのコパノリッキーを外目の好位でマーク。直線で外から一気に仕掛けて先頭に立つと、そのままの勢いでゴール板前を突き抜けていました。まさに、M・デムーロ騎手の見事な騎乗。さすがです。

レースはチャンピオンズCで消極的なレースで残念な結果に終わったコーリンベリーが思い切って行きます。モンドクラッセが急追。そして内からコパノリッキー、スーサンジョイ。直後にはインにタガノトネールが好位置を確保。ベストウォーリア、ロワジャルダン、その外からモーニンが進出。そして内からホワイトフーガ、アスカノロマンが中団待機。後方にはノンコノユメ、その真後ろにローマンレジェンド。離れた最後方をマルカフリート。

前半3ハロンが34秒1。予想されたように緩みないペースです。半マイルが46秒1で芝並みのペース。

004 005 直線に入ると内からコーリンベリー、スーサンジョイ、タガノトネールが並んで先頭争い。それを抜群の手応えでゴーサインを待つモーニン。内のモンドクラッセはギブアップ気味。その後ろのコパノリッキーはここで伸び脚が今ひとつ。その外にロワジャルダン、外にはグレープブランデー。中団外から伸びてきたのが、ベストウォーリアと外に並んだアスカノロマン。後方はローマンレジェンド、外に併せる形でノンコノユメ。

007006 011 抜群の手応えからラスト200mで追い出しをかけたモーニン、堂々と先頭に立ってそのまま危なげなくゴールイン。初重賞制覇となりました。後方から外に出したノンコノユメが高速馬場を最速のラスト34秒7。芝並みのパンチ力でグングンと追い上げて2着。 3着争いはロワジャルダン、その外のベストウォーリア、また外から馬体を併せたアスカノロマンが一緒にゴールに飛び込んで写真判定。アタマ差でアスカノロマンがベストウォーリアを抑えて3着。

009 コパノリッキーは伸びを欠いて7着。3連覇とはいきませんでした。どうも内で包み込まれて、時計の速い高速馬場は向かない印象です。 それにしても、7戦6勝、3着1回のモーニン。走るたびにパワフルに成長してきている印象があります。課題はマイル戦までしか経験がなく、これからは距離の壁をどこまで克服できるかでしょう。

また4歳馬同士の決着は7年前のサクセスブロッケンとカジノドライヴ以来。高齢化が進んでいたダート界。楽しみな4歳馬たちです。