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M・デムーロで大器が魅せた大器サトノクラウン!!

005 昨年の皐月賞で後方から大外一気に伸びて来たサトノクラウン。さらに続くダービーで直線大外からもの凄い脚で追い込んで来たサトノクラウン。今回の京都記念は昨秋の天皇賞17着以来の実戦。加えて大飛びということもあって、使い込まれた重馬場のコンディションは減点と考えていたら、これが衝撃的な結末となったのです。

1_1 6番人気と評価が低かったこともあって、デムーロ騎手も気楽に騎乗できたのでしょうか。さっと行き脚がついて主導権を取ったスズカデヴィアスの2番手。そこへ外からワンアンドオンリーが並びかけて来ました。

中団インにアドマイヤデウス。直後にヤマカツエース、外にはタッチングスピーチ。後方は末脚温存のヒストリカル。そしてポツンと最後方を進む1番人気のレーヴミストラル。馬場に脚を取られながら走っているようにも見えました。

3コーナー過ぎに中団にいたトウシンモンステラが仕掛けてスズカデヴィアスの外に馬体を並べて来ました。後続も一気に差を詰めて来たのですが、好位に下げたサトノクラウンが抜群の手応えで仕掛けのタイミングを計っています。

002 4コーナーでは先頭のスズカデヴィアスの外からサトノクラウンが進出。内からアドマイヤデウス、その外にワンアンドオンリー、ミュゼゴースト。直線外に出すヤマカツエースとタッチングスピーチ。後方から大外にヒストリカル。

スズカデヴィアスを捉えて先頭に立ったサトノクラウン。仕掛けると後続を一気に突き放し、ゴール前は余裕綽々に3馬身差の圧勝。役者の違いを見せつけた印象です。

それは大器がようやくその素質の片鱗を見せつけた一戦でした。これから天皇賞、宝塚記念へ突き進みそうですが、待たれたスターがパワーアップして、待望のGI制覇に大いに期待が募ってきます。003 004006 一昨年のダービー馬ワンアンドオンリーが6着。押してなんとか2番手に付けたものの、道悪馬場のコンディション。勝負ところで外から内から次々に来られたので、馬自身も気持ちが途切れたようです。期待しましたが残念です。

タッチングスピーチが2着。昨秋のエリザベス女王杯3着以来の実戦。重馬場ながらゴール前の伸び脚がひと際目立っていました。同様に5着に頑張ったヤマカツエース。12K増の504K。福島記念を勝ったときが486K。馬体の成長が目立ちます。

1番人気のレーヴミストラルは12着。まったくついて行けず惨敗。道悪馬場だけが敗因だったのか迷うところです。

26発のステッキに応えて圧勝したDマジェスティの衝撃!!

008

それは、まさかまさかでした。あの大物ロードクエストを破った2戦2勝のハートレー。この1.9倍の断トツ人気馬が、よもやブービーの9着に敗れるとは、誰が考えたでしょうか。

009 一昨年のイスラボニータ、そして昨年の1、2着リアルスティールにドゥラメンテと、クラシックに直結する重要な一戦、クラシックへの登竜門でもありました。

010 2戦2勝のハートレーにとっては、2戦目で重賞を手にしたことでもあり、ここは負けられない一戦でもあったのです。それがブービーという大敗。

012 彼になにがあったのでしょうか。中団の外目を追走。スローペースで各馬一団の展開。ホープフルSでロードクエストを破った強烈なパンチ力が決まるはずでしたが、直線でまったく伸びを欠いて、グンというハミがかからず逆にジリジリ後退。最後は内にささりながら横山典騎手も無理をせず、上位馬から離れた9着。思いもよらない光景に場内のファンは茫然。

011 稍重馬場でノメっていたようで、パドックから気持ちが乗っていなかったという横山典騎手の敗因。なんとも微妙な納得のいかない結末でした。

レースはリスペクトアースが主導権。私が期待していたイモータルが3番手。その内から2番人気のスマートオーディン。前半の半マイルが47秒9。稍重馬場とはいえスローに近いペース。

013 014 後方のインをピッタリと走る6番人気のディーマジェスティ。ラスト800mを残して蛯名騎手のステッキが入ります。直線入り口でも激しくステッキが乱打。直線で逃げたリスペクトアースを楽に捉えたイモータルが先頭に立ちます。ラスト200mを残して余裕綽綽。インから外に出したのがディーマジェスティ。さらに激しく飛ぶ蛯名ステッキ。それに応えてグイグイ伸びるディーマジェスティ。ゴール寸前でイモータルに並んで、これを捉えるとアッサリと抜け出してゴールイン。

015

ラスト1ハロンは12秒3も要したこともありますが、4コーナー手前から追い出されて、26発もステッキが飛びながら、突き抜けたディーマジェスティ。まさにビックリポンの勝負強さでした。