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14年ぶりの栄光のゴール!サブちゃん感激!私も◎〇▲で万歳!!
「やあやあ、アベコーさん、いやあ、嬉しいなあ~。長いあいだ競馬をやっていると、こんな良いこともあるんだね~」と、嬉しそうに目を細めながら、私の右手をギュッと握ってくれたのが、あのサブちゃんこと北島三郎さん。
そのサブちゃん感動の日、中山で行われた皐月賞トライアル「スプリングS」でした。そこにサブちゃんの愛馬キタサンブラックが参戦。新馬→500万を連勝。初めての重賞挑戦でした。共同通信杯を勝って一躍、皐月賞の最有力候補になったリアルスティール。そして3連勝中、暮れの朝日杯FSを制覇して2歳の代表に輝いたダノンプラチナ。この強豪が相手では厳しい、よくて3着の優先出走の権利取りだろう、という見方がある中で、キタサンブラックは5番人気。
そういった空気の中で、私の目には人気の2頭は、すでに賞金面で皐月賞出走の権利はあるので、ここは本番を前にしてお互い当面の敵の脚を計っておこうと、控えて牽制しあうに違いない!と私は読んだのです。
そこで1番枠を引き当てたキタサンブラックが、楽に先行できると推察。内回りの中山芝1800mも魅力の舞台。前走の500万を2番手から3馬身差の横綱相撲。余裕綽々に2000mを2分1秒4、ラスト12秒1。これは出色のレベル。
となると、ポンと出て先行すると、内回りで間違いなく残れる、仮にリアルスティールに差し込まれても2着はある、と予測したのです。そして、レースはまさに思い浮かべた通りの展開、テンポで流れました。
キタサンブラックが前に出ると、外からタケデンタイガーが馬体を併せてきて、これが主導権。キタサンの北村宏騎手が500万同様に2番手に控えて、3番手のフォワードカフェ、ダノンメジャーもそのポジションをキープ。中団にはダノンプラチナ、これをマークするようにリアルスティール。そしてベルーフ、ブラックバゴも末脚を温存。
半マイル49秒8、1000m通過が62秒6。思った通りのスローで展開。ダノンプラチナの蛯名騎手は股の間から後ろに控えるリアルスティールを確認。坦々としたペースで流れて行きます。
4コーナーをまわって先頭のタケデンタイガーに並びかけたキタサンブラック。外にはダノンメジャー。直後にダノンプラチナに迫って来ました。
キタサンブラックがグンとギアチェンジ。一気に先頭に立ってゴールを目指します。馬場の中央からダノンプラチナが2番手に上がって来ました。
と、その時、大外から凄い伸び脚でグングン迫って来たのがリアルスティール。懸命に頑張るキタサンブラック。外から強襲したリアルスティール。クビ差に迫ったところがゴールでした。ラスト11秒2-11秒5というハイレベルの争いの中で、無傷の3連勝を成し遂げたキタサンブラック。
スプリングSを制して無傷で皐月賞に挑む馬は、2001年のアグネスゴールド以来、実に14年ぶりのこと。その前が1992年のミホノブルボン。凄い記録です。
14年ぶりといえば、サブちゃん、北島三郎さんも持ち馬が重賞制覇だったのが2001年のキタサンヒボタン(ファンタジーS)以来14年ぶり。不思議な縁です。
「長いあいだ重賞とは、ご縁がなかったけど、いやあ、嬉しいなあ~。え、皐月賞を勝ったら♪祭り♪を歌う?まあ、今は嬉しくてそんな気分だね~」。
不肖、私も◎キタサンブラック〇リアルスティール。そして▲ダノンプラチナ。♪祭りだ、祭りだ♪私も思わず口ずさんでいました。
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クラシック級のド迫力で圧倒。それでも背負った悩み!
すでに桜花賞戦線はルージュバックを筆頭に、有力馬が出そろった印象がありましたが、そこへ遅れて参上したのがクイーンズリング。新馬→菜の花賞を連勝。一躍、クラシック候補にノシ上がりましたが、菜の花賞から中7週。選んだレースが距離短縮したフィリーズレビュー。エルフィンS、チューリップ賞、クイーンCをパスして、何故、フィリーズレビューだったのか、当日納得がいきました。馬体重がマイナス20K。体重が戻らなく、ここが桜花賞向かう最後の砦だったのです。
この馬体重を前にして、1番人気でも単勝のオッズがアップ。やや不安を感じながら応援されたファンの方も多かったのではないでしょうか。
前日に雨などもあって、時計を要する馬場コンディション。17番枠を引いて、はたして大丈夫だろうか、疑心暗鬼だったかも知れません。
ところが、ところがです。そんな不安も杞憂に終わる圧倒的なドラマでした。それも、スタートで後手を踏み、騎乗したM・デムーロ騎手は、レース後「クレバーな馬だし、本番を考えてレースをさせました」と、自信のコメント。
逃げたウイッシュハピネスが前半3ハロンを34秒7で入り、半マイルが46秒7。水分を含んだ馬場で、やや速い流れで展開。
2番人気のムーンエクスプレスが2番手の正攻法。3番人気のコートシャルマンも好位置で展開。そしてクイーンズリングが後方でじっくり末脚を温存。
そして直線まで後方で動かず、4コーナーをまわって大外に持ち出すと、まるで役者が違いました。強烈な末脚であっという間に次々抜き去りゴール前で先頭。ビックリする破壊力でした。先頭に立つとデムーロ騎手が手綱を抑えたままゴールイン。その圧倒的な強さを見せつけたクイーンズリング。
ところが、やはりマイナス20K。本番前に3歳牝馬が大幅な馬体減。4月12日の桜花賞まで中3週。果たして間に合うのか、体調を回復できるのか、十分な調教ができるのか、その不安材料はついてまわりそうです。この中間、目を離せない1頭です。
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