Archive for 競馬
1.9倍の道悪の鬼コパノリチャードが撃沈の何故!?
昨年の「阪急杯」優勝馬のコパノリチャードが、阪急杯からGI「高松宮記念」も連勝したゲンのいいレース。
そのコパノリチャードが撃沈しました。雨が降りしきる馬場。不良馬場を独走した高松宮記念からもコパノリチャードにとっては、不良馬場はまさに強力な援軍だったはずでした。
主導権を取ったのはニホンピロアンバー。コパノリチャードの武豊騎手はレース前から3、4番手で折り合いを考えていたらしく、ニホンピロアンバー、マジンプロスパーの直後の外を追走。その内に今回は「逃げない宣言」をしていたミッキーアイル。
マイルCSを制した3番人気のダノンシャークが中団の後方。その後ろには私の◎ダイワマッジョーレ。これはいつもの位置取り。
不良馬場で前半3ハロンが34秒9。やや早めの流れで展開していきます。このままの形で4コーナーを迎えます。
コパノリチャードが動きます。直線で一気に先頭に立ちました。それを見て3番手から外に出したミッキーアイルが並びかけてきました。そして、開いたインコースをピッタリにローブティサージュが鋭く迫って来ました。
中程からミッキーアイルが先頭。内のローブティサージュも迫って来ました。そのとき大外からダイワマッジョーレが猛然と追い込んで、グングンと伸びてきます。
ゴール前の脚は歴然。ダイワマッジョーレが先を行くミッキーアイル、ローブティサージュを豪快に差し込んで優勝。まさに1400mの鬼でした。
そしてコパノリチャードは6着に撃沈。ポジションは最高。何の不利もなく伸びを欠いてしまいました。
前哨戦とはいえ、圧倒的に強かった不良馬場での敗退。コパノリチャードに何があったのか?
本番の高松宮記念でその答えが出るはずです。
Category: 競馬 /
紅一点、4歳牝馬に皐月賞馬2頭アタマが上がらず!!
注目の「中山記念」は、今年も春のGI古馬戦線に乗り出す精鋭が集合。昨年の皐月賞馬で、ダービー2着のイスラボニータが2.1倍で1番人気。同じく一昨年の皐月賞馬ロゴタイプが2番人気。奇しくも皐月賞馬が人気を分ける形でしたが、昨年のオークスでハープスターを破ってGI馬に輝いたヌーヴォレコルトが3番人気で続いていました。
とはいえ、イスラボニータがジャパンC以来の実戦。こういった冬場で仕上がりは大丈夫なのか、叩き良化型ではなかったのか、不安がもたげていました。初めての道悪馬場は・・と、決して楽なハードルではありませんでした。
ロゴタイプも道悪馬場で大敗したことがあり不安を背負っての出走。雨が降り続く中で89回目の中山記念はスタートしました。
典型的な逃げ馬、タイキパーシヴァルが思い切って飛び出して行きます。追いかける馬が不在。ポンポンと飛ばして、後続に3、4馬身差の逃げ。前半5ハロンが61秒9、稍重馬場でしたが、明らかにスローペース。2番手の正攻法で臨むロゴタイプ。ヌーヴォレコルトが3番手で続き、外からイスラボニータが3、4番手を進みます。
4コーナーでロゴタイプのデムーロ騎手が、ここが勝負どころと判断したのか、一気に仕掛けて先頭に立ちます。これを見たイスラボニータが外から2番手に進出し先頭を窺います。
そのときヌーヴォレコルトはインから外を狙って仕掛けが少し遅れましたが、岩田騎手は仕方なく最内に進路を決めて、ロゴタイプのインに潜り込みます。
外のイスラボニータはついて行けません。ゴールを目指すロゴタイプ。その内からヌーヴォレコルト。2頭が並びました。牝馬とはいえ追うものの強み。ヌーヴォレコルトが抜け出て真っ先にゴールに飛び込みました。ロゴタイプが2着。
遅れたイスラボニータは3着争いにも敗れて、大外から伸びたステファノスが3着。4着にマイネルフロスト。イスラボニータはその後でした。6着がタガノグランパ。昨年のダービーで2、3、4着だった4歳牡馬陣が並んで入って来ました。
それにしても、エリザベス女王杯以来の実戦となったヌーヴォレコルトが、牡馬陣を一蹴。さすがハープスターを破った馬だけのことがありました。
今春のGI戦線に向けてまさに心強い1勝。齋藤誠厩舎にとっても嬉しい中山記念優勝となりました。
Category: 競馬 /