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これがクラシックの一級品!凄かった共同通信杯!!
間違いなく今年のクラシックの逸材が、まさに納得の1、2着でした。
注目の「共同通信杯」は、わずかキャリア1戦のリアルスティールが、ゴール前で一旦先頭に立った圧倒的人気のドゥラメンテを差し返して、これを振り切って優勝。クラシックに向けて大きく舵を切りました。
私は、昨年末の阪神でデビュー勝ちしたリアルスティールに、ただならぬものを感じていました。好位で折り合って余力十分にラスト33秒3で圧倒。おそらくビッシリと追っていたら32秒台。このもの凄いスケールに身震い。そして共同通信杯を迎えたのです。
本馬場に登場したリアルスティールは、福永騎手を背に堂々と入場。初めての長距離輸送、初めての東京コース。この落ち着きはなんだろう、風格まで感じる、私は直感的にポンと膝を叩いていたのです。
レースはシゲルケンカヤマ、コスモナインボールが先行。好スタートから好位置のインで流れに乗ります。ほとんど掛ることもなく、外から並んできた1番人気のドゥラメンテが、その外にアンビシャスが並びかけると闘争心むき出しで懸命に抑える石橋脩騎手。頭を上げて位置を下げます。前半5ハロンが60秒ジャスト。やや遅めの平均ペースで流れて行きます。
直線で先行した2頭に並びかけたアンビシャスが一気に先頭に立つと、最内からやや外に出したリアルスティールが、アンビシャスとその外にいたミュゼエイリアンの間を抜けようと浮上してきました。
そのとき直線後方から大外に出したドゥラメンテが、強襲しリアルスティールに並びかけて先頭に立ちます。ところが、末脚を温存していたリアルスティールが、一段上の迫力で盛り返して先頭に立ち、そのままドゥラメンテを突き放して圧勝。
2着はドゥラメンテが食い込み、少し離れてアンビシャスが粘り3着と健闘。2番人気のアヴニールマルシェは、後方で流れに乗れず、直線で追い上げたものの5着まで。東スポ杯2歳S以来の実戦。少しレース勘が戻っていなかったのかも知れません。
優勝したリアルスティールは時計が1分47秒1で、ラスト34秒0。昨年のイスラボニータを1秒上回る優秀なタイム。馬体がどっしりした500K。ラングレーの全弟ですが、明らかにスケール、将来性は一枚上。スローでも好位置で折り合う気性。揉まれても問題ないことを今回は実証。キャリア2戦でまだまだ成長が見込めることから、間違いなくクラシックの有力、大将格の1頭です。
一方で敗れたとはいえ、さすがに評判馬と思わせたのがドゥラメンテ。スタートして外からアンビシャスに並ばれると、カッーとして掛る気性の若さを見せていましたが、直線最速の33秒7の能力。半端ではありません。騎乗者の課題も残されたような気もします。
いずれにしても、この2頭はクラシック当確マークです。
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福永・ヴァンセンヌの頭脳プレーで初重賞ゲットのV4!!
雨上がりの東京競馬場。馬場は水分を含み稍重馬場のコンディション。この日のメインは注目のマイル戦「東京新聞杯」。
強力な逃げ馬が見当たらず、スローペースが予測されました。馬場コンディションも考えて「スタートがうまく出てくれたら、いい位置で流れにのろう」とヴァンセンヌの福永騎手は考えていたそうです。そうしたら「行きたがって3コーナーまでなだめるのに苦労しましたよ」と福永騎手。
主導権を取ったアンコイルド、2番手にフレイムヘイロー。マイネルメリエンダも2番手で並んでいます。内枠の馬が前で展開。ヴァンセンヌが中団の内。そのあとにシャイニープリンス、タガノグランパと続き、後方にはフルーキーとサトノギャラントが並んでいます。最後方に2頭が追走。内にエキストラエンド、アルフレード。
前半の3ハロンが36秒3、半マイルが48秒3と、淡々としたペースで展開して行きます。
4コーナーをアンコイルドとフレイムヘイローが馬体を併せるように直線に入って来ました。流れが遅く道悪馬場のコンディション。中団インを走っていたヴァンセンヌが直線入り口で内から好位に進出。シャウニープリンス、タガノグランパ、外にはサトノギャラントも続きます。
そのあとにはフルーキーと外にアンコイルド。差なくエキストラエンド。直線中ほどラスト400m過ぎに、好位置に進出したヴァンセンヌが間隙を縫うように一気に躍り出て来ました。
各馬一団。一番外に進路を取ったアルフレード。馬群の最後方にいた1番人気フルーキーが、前が馬群で外に出そうとしても横に他馬がいて、仕方がなく左横の最内に突っ込んでいきました。
そこから大きなフットワークで前のヴァンセンヌを急追します。一歩早めに抜け出したヴァンセンヌ。内からフルーキーがグングン迫って来ました。それ以上に、大外に進路を取った馬場のいいところを通って、アルフレードがグイグイと伸びて肉薄して来ます。
先頭はヴァンセンヌ。内からフルーキー。大外から大きなフットワークでアルフレード。最後の争いはこの3頭。
結局、ヴァンセンヌが外のアルフレード、内から来たフルーキーを振り切って優勝。6歳にして初重賞勝ちとなりました。
スローを読んで中団のインで対応し、4コーナーで好位置に進出。少しくらい早くてもスパートしよう。福永騎手の読みはズボシ。ゴール前で詰め寄られましたが、接戦をモノにしました。
本格化を示す4連勝。ヴァンセンヌには福永騎手の頭脳的プレーが、強力な援軍だったようです。
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