fbpx

Archive for 競馬

〇◎▲で的中したキーンランドC!夏は牝馬の切れ者に限る!!

016

 キーンランドCはハンデ戦でもないのに、信じがたい人気の動向がありました。GI高松宮記念で2着、ここ3戦連続2着の安定株スノードラゴン。そして高松宮記念でも人気の一角に支持されたスマートオリオン。この2頭に人気が集中しそうだな、実績から福永騎手が騎乗して来るマジンプロスパーがその次かな?と思っていたら、高松宮記念14着のレッドオーヴァルが1番人気に支持されたのです。

009

 函館スプリントSで◎に推して2着と走ったローブティサージュの次くらいの人気だろうと推察していたら、まったく逆でファンの皆様の見識の高さに驚かされました。

 レースは外枠に回ったフォーエバーマークが主導権。2番枠を引いた逃げのフクノドリーム行かずに好位を追走。これでは勝ち目はゼロ。マジンプロスパーが正攻法で2番手に進出。いつでも前を捉えられる手応えで、ゴーサインを待ちます。中団にはローブティサージュが末脚を温存。その後ろにレッドオーヴァルが外をまわりながら追走。

010011

 直線でマジンプロスパーの福永騎手がゴー!逃げるフォーエヴァーマークを捉えて先頭に躍り出たところを、馬込みの中からローブティサージュが末脚をフル回転させて迫ってきます。そして、レッドオーヴァルも大外から前を行く馬にグイグイ伸びて来ます。

 そして、内にマジンプロスパー、中にローブティサージュ、外からレッドオーヴァル、その後ろにブランダムールとエイシンブルズアイ。

012013

 脚色は中と外の2頭。クビ差でローブティサージュ。レッドオーヴァルが2着で4歳牝馬のワン・ツー決着。マジンプロスパーがアタマ差で続きました。

 顔中を満面笑みでガッツポーズの三浦騎手。右手をスタンドに振るパフォーマンス。嬉しい重賞勝ちでした。

 滞在競馬で短距離戦。今年の夏もこのパターンで牝馬の活躍が目立ちました。そして、キーンランドCの上位3頭は、GIスプリンターズS(新潟)に向かう予定です。

014

 一方、キーンランドCで12着に敗れたパドトロワ(昨年の函館スプリントS優勝)は種牡馬としてスタートを切ることが決まりました。時の流れを感じさせます。

レコード勝ちの反動が不安視された新潟2歳Sでやはり・・!

026

 中間の降雨などもあって、まさかレコード決着にはならないだろう、と考えていた私は電光掲示板を見て、思わず目をこすってしまいました。

 “1分33秒4”レコード。昨年の優勝馬ハープスターよりも1秒1も速い文字通りの怪物級のタイム。これには私も驚きでした。

 過去、1分33秒台で走った優勝馬は3年前のモンストール。そして2年前のザラストロ。ともにその後は大不振に陥り、モンストールが3勝目を上げたのが今年4月の東京、1000万の石和特別。一方、ザラストロも1000万まで格落ちして、なかなか勝てるまでには至らない不振のどん底状態。

 昨年の新潟2歳S優勝馬ハープスターは、札幌記念でゴールドシップを打ち破り、世界の頂点、凱旋門賞を目指します。そのハープスターの新潟2歳Sの勝ちタイムが1分34秒5。今年のタイムはそれよりも1秒1も速いのです。

 同じ日の準メイン、オープンの朱鷺Sで優勝したサクラアドニスが、1400mを1分20秒8でフィニッシュ。仮にあと1ハロンを12秒9要したとすると、1分33秒7で新潟2歳S組は古馬オープンよりも断然速いタイムで決着したことになります。

 そして、残念ながら不安視が的中。新潟2歳Sの優勝馬ミュゼスルタンは、左橈側手根骨骨折を発症。休養を余儀なくされました。

 017018

 レースは戸崎騎手が騎乗したカシノハリウッドが主導権。これを内からニシノラッシュが一瞬競りかけて行きましたが、外からグラスエトワールが来ると、ニシノラッシュが控えて好位に控えます。すぐ後ろには岩田騎手に乗り替わったブリクスト。その真後ろにミュゼスルタン。コメートが好位置をガッチリとキープ。1番人気のアヴニールマルシェが中団で、その後方に2番人気のナヴィオン。ゴッドバローズや出遅れたハナモモは最後方。

 前半3ハロンが35秒2で半マイルが47秒1。主導権を取ったカシノハリウッドに外からグラスエトワールが並びかけようとしたあたりが4コーナー。ワキノヒビキやコメートが好位置。ニシノラッシュが真後ろのイン。その後ろにブリクストで直後にミュゼスルタンがインを追走。そして、後方にはアヴニールマルシェでその後ろがナヴィオン。

019

 1000m通過が59秒1で、これは明らかにスローに近いペース。先行馬向きの流れです。

直線インをピッタリに再加速して逃げ切りを策すカシノハリウッド。ブリクストが最内から前を追います。

ところが、好位置で展開したニシノラッシュと内から迫って来たミュゼスルタン。その外にコメートの3頭が並んで激しい叩き合い。

020021

4コーナーで置かれたアヴニールマルシェが大外に出すと、もの凄い勢いで前を追ってきます。2番人気のナヴィオンはそのまた後ろで大外に進路。

「勝負ところでゴーサインを出したのですが、頭を上げて躊躇するような仕草。ここで置かれたのが結果的に痛かったですね」と北村宏騎手。

先頭に立ったニシノラッシュを、内から馬体を併せにきたミュゼスルタンの脚色が良く、アッサリと抜けて優勝。

2番手を死守しようと懸命の粘りを見せるニシノラッシュ。そこを外に出したアヴニールマルシェが外から激しく詰め寄り、なんとか2番手を確保。3着には粘ったニシノラッシュがコメートやブリクストの追撃を退けて確保。大外からナヴィオンが6着。意外に順当だった今年の新潟2歳S。

レコードが飛び出したものの、ラスト33秒台の馬が沢山いて、そこには例年にない2歳馬の資質の高さを感じられました。

022023024

故障したミュゼスルタンには、早期の回復と共に、是非とも来年のクラシックに乗り入れてくれることを期待してやみません。