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やっと思いが通じた◎エクスペディション!小倉記念は我ながら会心のホームラン!!

 ロンドンオリンピックではありませんが、小倉記念は自分自身に金メダルを上げたい気分になりました。
No1  私が狙っていたのがエクスペディション。前走の七夕賞でも自信があって◎だったのですが、内を通ったアスカクリチャン、主導権を取ったミキノバンジョーも最内。4、5着のケイアイドウソジン、ニシノメイゲツもインサイド。後方に置かれて4角では大外を回るハメになったエクスペディションにとっては厳しい展開となってしまいました。しかも、2月以来の実戦ということもマイナスに働いたのかも知れません。それでも、大崩れしなかったのは、次に必ずつながると見たからです。
 1週前の週刊大衆誌でも、そのことを取り上げて小倉記念の期待馬として大推奨しておいたのです。
 しかも、小倉記念はエクスペディションにとってベストコース。全5勝中4勝が小倉芝コース。しかも芝2000mで2勝。そして、この馬にとって決定的だったのが、この真夏の季節が、部類の強さなのです。7、8月の小倉では3戦3勝とパーフェクト。夏の小倉こそが、エクスペディションが最高のパフォーマンスを演じることができる舞台、私はそう確信したのです。
No2 No3
 単勝7.9倍。前日の人気よりも支持を伸ばしていましたが、休養明けで七夕賞をアッサリと快勝したアスカクリチャンが7番人気で18倍とは驚きでした。
 1番人気が七夕賞2着のトーセンラー。日経新春杯2着のダノンバラードが2番人気。2.7倍と3倍で2頭が他を大きく離して人気の中心。実績からは当然でしたが、この2頭はトーセンラーが前走で七夕賞を経験しているとはいえ、真夏に走った経験はゼロ。ともに黒鹿毛。猛暑の小倉で大丈夫なのか?という不安を感じました。
No4  そういった状況下で主導権を取ったのが、七夕賞で3着に逃げ粘ったミキノバンジョー。エーシンジーラインが仕方なく2番手。セイカアレグロとワルキューレが追いかける形。中団にエクスペディション、アスカクリチャン。その後ろにトーセンラーとゲシュタルトが待機。後方グループにはダノンバラードがいて、最後方はナリタクリスタル。前半の5ハロンが59秒0。やや遅いくらいの平均ペース。
 4コーナーでスーっと3、4番手の好位置に進出したエクスペディション。浜中騎手はよほど手応えがあったのか、勢いのまま直線で楽々先頭に立つと、最高モードにエンジンが全開。あっという間に後続を突き放して、そのままゴール前では余裕を残して2馬身半差の圧倒!自身のラスト3ハロンも34秒5とメンバー最高。
No5 No6
 2着は直線で馬群の中から抜け出してきたトーセンラー。そして大外からゴール前で鋭く迫った2年連続で新潟記念を連覇している夏馬ナリタクリスタル。58Kでしたが絶好調時を思い出したかのような末脚を繰り出しました。9番人気とは意外です。
No7  いずれにしても、夏に強いエクスペディションと、ナリタクリスタルの好走。4歳の期待株トーセンラー。この3頭の3連複が1万2030円也。これはかなりのお得感。そして3連単が6万6670円。これもラッキーな配当でした。
 真夏はスタミナと疲労度の消耗戦。暑さに強い馬を探し出すのが、金メダルへの最大のポイントです。

プラス24Kで優勝する馬もいれば、プラス20Kでシンガリ負けを喫する馬も入る真夏の女の戦い!

 昨年、クイーンSで優勝したアヴェンチュラは、その後、秋華賞で初GI制覇し、エリザベス女王杯で2着。2年連続して3歳馬が優勝しているレースでもあります。
 今年も1番人気は3歳馬アイムユアーズ。桜花賞3着、オークス4着の実績。なんといっても斤量が52Kで出走できる利点は大でした。
 ところが、当日の馬体重が468Kでプラス24K。中間も470Kくらいあって少し余裕があるときゅう舎側。成長分を見込んでも重め残りと考えましたが、そんなことはアイムユアーズにとっては、杞憂に終わったのです。
No1  飛び出したレジェンドブルー。直後にナムラボルテージ、コスモネモシンが先行策。コスモネモシンは昨年このクイーンSの2着馬。アイムユアーズは素早く5番手をキープ。追い込みのオールザットジャズが内枠ともいうこともあって中団。そして前にアイムユアーズを見る形で私のイチオシの洋芝巧者レインボーダリア。同じ位置にはオークス1番人気の3歳馬ミッドサマーフェア。そしてフミノイマージンが後方で、これを追って最後方がラブフール。
No2  前半の半マイルが47秒9、1000m通過は60秒2というスロー。9レースの石狩特別(500万)は60秒4と同じようなペースで、1分47秒7の優勝タイム。そして、前日の準オープンTVh賞は、前半が60秒1で1分47秒1(ムーンリットレイク)の勝ちタイム。
 4角まで坦々とした流れで進み、各馬も追走が楽だったせいか、馬群がひとかたまりになったようなレース。馬なりのまま手応え十分に進出したアイムユアーズが、直線に入ると一気に先頭に立ち、そこを待っていたかのようにミッドサマーフェアとレインボーダリア。内からオールザットジャズ。そのとき大外に持ち出したラブフールが強烈な伸び脚で肉迫。必死に押し切りを狙うアイムユアーズにラブフールが首差まで迫ったところがゴールでした。
No3 No4
 ミッドサマーフェアとレインボーダリアも差なく続いたのですが、今ひとつ切れ味が劣って3、4着。オールザットジャズも切れる脚が使えず勝ち馬から0秒2差5着。コスモネモシンはプラス20Kの馬体重が応えたかシンガリ14着。
No5_2  勝ちタイムが1分47秒2で、レースの上がりタイムが35秒1は、なんとももの足りない時計。前日のTVh賞よりも劣り、上がり3ハロンも34秒8のTVh賞よりも遅いタイム。
 さらに決定的なのがTVh賞のゴール前2ハロンが22秒9対して、クイーンC組は23秒5と、その差は歴然。仮にアイムユアーズがTVh賞に出走していても、優勝はできなかったことなります。
 ということは、どういうことかと言えば、優勝したアイムユアーズは能力の違いと斤量面の52K、そして相手が本来の調子になかったことで、恵まれた印象をどうしても拭えません。それゆえ、この一戦に限っては、あまり過大評価はできないところです。
No6  それにしても、単勝支持率11倍だったコスモネモシンが14着で、その時計1分48秒4から判断して、500万・石狩特別に出てもちぎられてしまう平凡な内容。20K増の馬体重は、明らかに仕上がり不足。馬券を買って応援したファンに失礼だったような気もします。
 12着のアニメイトバイオは3番手から直線ズルズル後退。完全にどん底的なスランプ。GI2着、ローズS快勝の実績馬。このまま終わってしまうのでしょうか。
 マーメイドS4着と上昇中だったシースナイプ。2走前のパールSで破ったラブフールが今回2着だったのに10着。今回は丹内騎手に乗り替わったとたんに、最後方グループで4角大外をまわるコースロス。このレースに対する感性。いつもながら残念です。